「一定の注意が必要です」
流行りの「鬼滅ファッション」に身を包んだ子どもたちが、ヒーローたちの名セリフを口にして物語の世界観に飛び込むとき、彼ら彼女たちの心の中には、無意識のうちに「男らしさ」「女らしさ」の規範が刷り込まれ、場合によってはその価値観はバランスを欠いた、ステレオタイプなものに偏ってしまう可能性も否定できません。
うむ。おっしゃられてることには特段反論はない。その通りかなとも思います。
だが「一定の注意」という言葉の範囲が曖昧です。
例えばディズニー映画でさえも、女性=プリンセスという規範を子供に植え付ける、と言って毛嫌いし、子供には見せないようにしている毒親もいるらしいです。
クレイジーですね。
こうした「行きすぎ」「やりすぎ」な事例はアニメや漫画に限らず、あちこちで頻繁に見かけるため、橘亜季さんは「一定の範囲」という言葉で範囲をあいまいにし、執筆者・発言者としての責任を回避しているようにも思えるわけです。
子供は決して流行に踊らされるだけの無垢な存在ではありません。本能的に、面白いものとつまらないものを峻別する能力を生まれつき持ってます。ディズニー映画や鬼滅の刃が子供たちに支持されるのは、単に流行ってるからではありません。ジェンダー規範は全て生後に刷り込まれたものであって本能的に持っているモノではないという仮説は、誤りを含んでいると私は思っています。