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絶対に総理になれない小川淳也議員、「世界市民として、朝鮮学校への支援が必要」

小川淳也議員、とても勇気があると思います。

こういう発言をすれば、猛批判を浴びることは承知のうえでの発言だと思います(もし、それすら予想できてなかったとしたら、ただの馬鹿だが)。

しかし、小川さんは、根本的なことを理解しておられないようです。

彼の発言を正確に引用します。

朝鮮学校は、いわゆる日本の学校教育法にいう狭義の学校ではありません。したがってその教育内容も、背景にある朝鮮総連、そして最終的には本国・母国である北朝鮮の流れを汲んだ、独特な教育が行われていると言われています。したがって、直接国費で他の日本の学校と同様に支援を講じていくというのは、非常に法的に難しい。また歴史的背景、そして拉致問題を抱えた両国間の複雑な関係から言うと直接は難しい、ということをよく理解しています。一方で、子供たちには罪はない、という思いもやっぱり感じるんです。ですから、自治体によっては独自の支援をしているというところもあるようですが、最低限の人道的な支援、福祉的な環境が、国籍や歴史の背景を問わず、子供たちに、謂わば世界市民として、この日本国に生きる世界市民として、与えられていることが望ましい。この狭間の中で、しっかりもがき苦しんでいきたい、悩んでいきたい課題だというふうに感じてます。

これはこれで、彼なりに、右にも左にもどちらにも配慮した、玉虫色の回答のつもりなのだと思います。「悩んでいきたい」と言うのは、要するに「僕には結論が出せません」という、逃げ、ですよね。

ただ、二律背反の問題が存在するとき、どちらを後に言うかで、印象が違ってきます。めちゃくちゃ分かりやすい例で言うと

1)痩せたい。だけどケーキを食べたい。

2)ケーキを食べたい。だけど、痩せたい。

なんとなく、1のほうがケーキの誘惑に負けてる印象を受けませんか?

そう、小川さんのコメントも、「世界市民として」云々が後に来てしまっているために、「ああ、本音は朝鮮学校を支援したいんだろうなあ」という印象を受けるわけです。

しかも、前半では、小川さんは朝鮮学校への「国費による」「直接の支援は」「法的に」「難しい」という論法を使ってます。

これではまるで小川さんは「国費じゃなければ問題じゃない」「直接の支援じゃなければ問題ない」「法的には難しいが人道的には支援すべきだ」「本当は支援したいけど難しい」と言っているように読めてしまいます。

これに、後半の「世界市民」がトドメを刺します。つまり、国内法なんてものは、世界のルール(人権とか)に比べたら重視しなくてもよい、という本音が駄々洩れなんですね。

つまり、小川さんは、中立を装ってはいますが、わりとはっきりと自らの本音を漏らしてしまっているのです。

ところで、小川さんは、朝鮮学校の教育を「独特の」などという言葉でごまかしておられますが、要するにこれは、「民族教育」という美名を隠れ蓑にして、金日成、金正日、金正恩を崇拝する教育を行っているということです。これはとんでもないことであり、そもそもを言うなら朝鮮学校に子供を通わせること自体が、子供に対する人権侵害なのではないかと私は思います。こんなものは「民族教育」と呼ぶべきではないですし、さっさと潰すべきなのです。

また、子供たちに罪がないという論法も、教育無償化とは関係ありません。彼らは親の選択で朝鮮学校に通わされているのであって、自分で選択したわけではありません。本来なら、普通の公立学校に通うべきですし、そうすればちゃんと無償化の適用も受けられるわけです。

それに、小川さんは「最低限の人道的な支援」と言っておられますが、最低限で良いのであればなおさら支援する理由がありません。そもそも10年くらい前までは、日本の子供たちだって誰一人として教育無償化なんてされてなかったわけで、それを人権侵害などと言っていた人は誰もいませんでした。つまり、教育無償化というのは人道支援ではなく日本の国益の増進を企図した国策にすぎません。同じ教育問題だからといって両者をごっちゃにしてはいけません。

今、少子化により、朝鮮学校の生徒数も激減していおり、統廃合も進んでいます。1985年の国籍法改正によって、父母どちらかが日本人であれば日本国籍を取得できるようになり、わざわざ韓国籍・朝鮮籍を選ぶ子供はほとんどいないため、あと100年くらいで、特別永住資格保持者は自然消滅すると思います。また、父母どちらも韓国籍・朝鮮籍であっても、日本の公立学校に通うことができるので、わざわざ朝鮮学校を選択する理由がありません。本国があのような酷い人権侵害を行っているのに、将来本国に渡りたいと考えている人もいないでしょう。本国に言って暮らすつもりがないのであれば、「民族教育」など全くの不要の長物なのです。

それに、そもそもを言うなら、彼らの「母国」は北朝鮮ではありません。日本です。いや、生まれは日本でもアイデンティティは北朝鮮にある、という人もいるかもしれませんが、彼らの祖父母、祖祖父母だって北朝鮮の出身ではありません。日本に渡航してきた朝鮮人の大半は半島南部の出身者です。

かつては、それでも共産主義にシンパシーを感じて北朝鮮政府を支持していた人もいたと思いますが、現在では、ほぼ皆無と言って良いのではないでしょうか。だったら、朝鮮学校なんかに入学しなきゃいいのです。もうすでに入学しちゃってても大丈夫。いつでも日本の公立学校に転校できます。あの辛淑玉さんだって朝鮮学校のイジメに耐え切れず、日本の公立学校に転校した一人なのですから。

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