もしも日本が再軍備をしたら、再び侵略戦争をするのか?人口が減ってるのに?
するわけないです。断言します。
そもそも日本が海外に領土を広げようとした理由は、深刻な人口増加問題が背景にありました。
人口が増えたら、彼らの腹を満たす義務が政府にはあります。
満州に進出したのも、もちろんロシアの防波堤という意味合いが最も大きかったですが、日本人・朝鮮人の食い扶持の確保という意味合いも強かったのです。
日本が入植する前の満州は、人口も少なく、治安も悪く、経済的にも貧しく、ぶっちゃけ空き地だらけだったのですが、日本の入植によって開拓がどんどん進み、治安も回復し、経済的にも豊かになり、その結果、日本人や朝鮮人だけではなく、中国人もどんどん移住してくるようになりました。
一方、現在の日本の状況は、戦前とは真逆の、人口減少に悩まされています。したがって、領土拡張を目指す理由がありません。
さらに、特に若年層の減少が著しく、仮に戦争にでもなった場合、ただでさえ少ない若者がさらに少なくなってしまいます。つまり戦争をすることは、明らかに日本の国益を損ないます。
もちろんそれ以外にも、日本が侵略戦争をしない理由はいくらでもあります。まず第一に侵略戦争は国際法違反ですし、日本はエネルギーと食糧の大半を輸入に頼ってますから、侵略戦争を起こす方がむしろ国民の腹を飢えさせる原因になります。
米の自給率は100%だと言っても、今の時代ガソリンが無ければ米も作れません。昔みたいに人海戦術で田植えや稲刈りをやれるほどの農業人口いませんから。
それに、日本人は米だけではなくパンや麺類も食べているわけで、炭水化物を米以外何も摂取してないわけではないです。つまり、パンや麺類を食べられなくなったら、そのぶん米の消費量は増えるわけで、そうなったらあっという間に米が足りなくなるのは火を見るより明らかです。
だいたい、1993年の米不足を覚えてたら、米の自給率100%なんて信じる方が馬鹿ですよね。
自称平和主義者の皆さんって、こういう経済的な分析ができないから、日本が戦争したのは軍国主義のせいだとか、天皇崇拝のせいだとか、そういう頓珍漢なことしか言えないんですよね。数字に弱い人間に政治を語らせちゃダメだと思います。
んじゃあ、もし将来、出生率が回復して日本の人口が再び爆発的に増加したら、また侵略戦争をするのかって?
もし、万が一仮に日本の人口が再び爆発的に増えることがあったとしても、そんなの200年後とか300年後とか、もっと先の話でしょう。
そんな遠い未来のことを考えても、しょうがないです。