なぜ日韓関係の改善を急げと言いながら日本を悪者扱いするのか?なぜ「韓国よ、日本は敵なのか?」と問わない?
本当に嫌になる。
韓国に対してではない。この手の偽善者に対してだ。
この手の人たち、言ってることとやってることが正反対なんですよね。
コメント欄に少し反論書いたけど、やっぱりそれじゃ収まらないし、こちらの言いたいことも伝わらないだろうと思って、記事を書くことにしました。
昨年の日本政府による対韓輸出規制の実施以降、日韓関係は国交正常化以来最悪といわれるような事態となりました。安倍首相が退陣し、新しい政権が誕生したことは、この最悪の関係を転換できる好機でもあります。
冒頭から酷い。関係悪化の原因は日本側に、というか安倍晋三個人にあると言わんばかり。慰安婦合意の事実上の破棄も、レーダー照射事件も、釜山の観艦式の自衛隊艦入港拒否も、そして何より日韓請求権協定違反となる韓国大法院判決も、何もかもなかったことにして、一方的に日本が悪い、と。ちなみに「対韓輸出規制」と言うが、正確には規制ではなく、単に輸出管理を厳格化しただけであって、要するに書類の手続きが面倒になっただけ。しかも厳格化以降、むしろ対象3品目の対韓輸出量はむしろ増えている(BOYCOTT JAPANの最中にあっても)のだ。
対象品目を輸入している韓国企業は、審査時間が長くなることを想定し、前倒しで発注して在庫を積み上げるなど、日本企業の受注はむしろ増えている。
そして、声明では、安倍外交を「失敗」だと断定している。
失策続きの外交も、転換が求められる一つです。とりわけ、ここ数年、これ以上ないほど悪化してしまった日韓関係を正常化することは、喫緊の課題であると私たちは考えます。
だが、日本国民の多くは、安倍外交を高く評価している。
2019年7月に、日本政府が行った対韓輸出規制(実質は経済制裁)に異議を唱え、声明「韓国は敵なのか」を出した私たちは、この機会に改めて日韓関係の改善と両国民の友好の強化を求めて声明を発するものです。
国民からまったく支持されず、日本政府からも無視された「声明」とやらを持ち出して、何が言いたいのやら。
国民世論の多くは「韓国との関係改善を急ぐ必要はない」いうもの。これは、関係改善しなくても良いとか。あるいは「韓国は敵なのか?」という頭の悪い1bit思考的な悲観煽動とも違う。単に、関係改善を最優先して急ぐあまり、拙速な譲歩をする必要はない、と言っているだけにすぎない。
現在こそコロナの影響で人の往来は止まっているが、今年の春先までは普通に往来していたし、日本の戦闘機が韓国に向けてスクランブル発進するような事件も起きてない。何より、韓国海軍はつい最近も米軍や自衛隊らと合同演習をしている。
つまり全体としては日韓関係は全く正常であり、少なくとも「日本政府が韓国を敵視している」「日本政府が韓国を仮想敵国と考えている」という事実は存在しない。
その意味において、昨年秋の「韓国は敵なのか?」なる声明は全く的を外しており、トンチンカンな声明だと言わざるを得ない。
その一方で、韓国側には、日本製品の不買運動をしたり、東京五輪ボイコットを主張する人たちが存在したり、自衛隊艦の入港を拒否したり、自衛隊との合同演習をした韓国軍が批判されたり、と、やたら「日本敵視」の態度が目立つのも事実だ。
言うまでもなく、日本は韓国製品の不買運動などまったく起きてないし、平昌五輪ボイコットを叫ぶ人たちもいなかった。韓国では日本人アーティストが出演して歌うことができないのに、日本では韓国人アーティストがゴールデンタイムに正々堂々と出演して韓国語で歌うことができる。この不均衡、不公正に対して日本政府は韓国に抗議さえしない。
むしろ我々は「韓国よ、日本は敵なのか?」と問うべきではないのか。
よくよく考えてほしい。
これだけ日韓両政府の関係が悪化していても、民間交流には全くなんの影響も出ていない。これは両政府が民間交流に悪影響を及ぼさないように配慮しているおかげだ。なのに、何を慌てて「関係改善」を急ぐ必要がある?
むしろ、拙速な関係改善こそが、後にしこりを残すだけではないのか。
そもそも、隣国だからといって無条件で仲良くしろという主張は正しいのか。例えば北朝鮮も隣国だが、今の日本に北朝鮮との関係改善を急げという人も、ゼロではないがほとんどいないだろう。あるいは、韓国の大統領に、ヒトラーみたいな奴が就任したら、それでも日韓友好と言えますか?
嫌なんだよね、反安倍のポジショントーク。反吐が出る。
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