バイデン政権はそんなに最悪だろうか?
どうやらバイデンが勝ちそうな情勢だが、仮にバイデン政権が誕生した場合、対中国の政策に変化が出る可能性がある一方で、どちらが勝っても変わらないという意見もある。
要するに、中国に関しては、様子を見てみるしかないわけで、対中国以外の外交政策でどういう変化があるかを予想してみる。
①WTO事務局長への兪明希氏のごり押しをやめ、オコンジョイウェアラ氏の就任を容認する。
WTOとの過度な対決姿勢はトランプ政権特有のものでしょうから、バイデンに変われば、あっさり引き下がると思います。
②TPP復帰
そもそもTPPを離脱したのはトランプ氏の我儘でしかありませんでした。バイデン政権になれば、復帰するのではないかと思います。
③イラン核合意への復帰
イランとの核合意を一方的に破棄したのもトランプ政権でしたので、これも元に戻るでしょう。
④米軍駐留予算のむちゃな要求がなくなる。
これもトランプ政権特有の政策でしたので、バイデン政権になれば、同盟国に無茶な要求はしなくなると思います。
⑤対北朝鮮政策
トランプ氏と金正恩は、個人的なパイプを築いていましたが、バイデンに変わればこれは失われます。これがどういう影響を及ぼすかは未知数で予想がしづらいですが、米国を頼れなくなった北朝鮮が日本にすり寄ってくる可能性も、無きにしも非ず。もしそうなれば、拉致問題の進展に繋がるかもしれません。
⑥在韓米軍維持
一方でトランプ政権と韓国の関係は最悪で、在韓米軍の撤退の噂まで立つほどでしたが、バイデン政権になれば、とりあえず撤退の噂は消えるでしょう。日本にとって韓国という国はどうでもいいですが、韓国という場所は国防上重要です。ここに米軍が居てくれることは日本の安全に繋がります。
……と、ざっと見てそんなに悪い方向には行かない気がします。もちろん「ただし、対中国への強硬政策が維持されるならば」の前提がつきますが。特に台湾に関しては、万一中国が侵攻してきたら絶対に反撃してもらわないといけません。
ただ1つ、中国以外で気がかりなのが、バイデンが日韓関係に口を挟んできて、徴用工(ではなく募集工)問題で、日本側に安易な妥協や譲歩を求めてくるんじゃないかってことです。
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