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便利さ vs 気持ち良さ その2 vol.5/5 - 台風災害という恐怖であおる -

シリーズ通して伝えたいこと

「過剰に便利さを追求するエコノミー(経済)も、
余剰を許さず不便さを強制するエコロジー(環境配慮)も、
どっちかだけだと疲れるから、うまいこと融合させて中庸を見つけましょうよ。

こんな人たちに読んでもらいたい、とイメージして書いてます。
どんな人は読まなくていいか、も考えてみた。

台風という恐怖でサステナブルシフトをあおる

そんなサステナブルシフト派の理論武装の背骨は、現実に肌で感じる身近さで起きている、気候変動に他なりません。
(また話が逸れちゃうので、一旦、気候変動とか二酸化炭素とかの議論には向けないことにしますね)
気候変動っていうと広いけど、この2年ぐらいすごい怖い存在になった台風・洪水災害を引き合いに出されちゃうと、エコは気持ち良いからとか全然カンケーなしに、
タイフーコワイ恐怖で揺さぶられちゃいます。
「このままいったらやばいことになるから、サステナブルシフトしなければならない!」
確かに、考えるキッカケにはなるかもですよね。
でも日本の市場というマスを変えるキッカケとしてはどうなんでしょう。人によって意見が分かれるテーマですよね、少なくとも今の日本ではまだ。

人がいつでもどこでも手に入って、使い捨てりゃあ家の中はキレイになる便利さ。それを支えるのは大量生産/消費/廃棄という仕組み。さらにそれを支えるのは大量の(安い)石油資源と、大量のエネルギー消費。
その便利さを知ってしまった(マスの)人類は、コロナ、気候変動、温暖化、台風、洪水、という恐怖を乗り越えるため、という理由でサステナブルシフトをするのかどうか。
この恐怖の原因として、本当に人間の「大量○○」が悪さしてるから起きていると仮に100%確定したとしたら、その事実でヒト個人個人はサステナブルシフトするのか。

台風災害と共に生きる気候変動時代の乗り越え方と、
そんな時代の中で、持続可能なシステムチェンジ(=サステナブルシフト)を要求する手法は、
考え慣れていない人たちからすると、思考停止を招くんじゃないかと思います。

これまで、気候変動のヤバさを知って、グイーンとモチベが上がって、
そのモチベが持っている間ワイワイとやってみて、
その後、まるで台風が去った(≒突然飽きちゃった)かのように、ワイワイしなくなっちゃう人を、たくさん知ってしまっています。


ムリゲーだとやらない

お天道様、という壮大すぎる対象を相手取ると、ムリゲーに思えて、コントローラーを投げ出してしまう。だってクリアできそうに思えないんだもん。

国連とか、そういう人たちはプロだから、グリーンリカバリーでSDGsな感じで気候変動を解決にー、と言い続けなきゃならないお立場だとは思います。
が、正直、マスとして人間全体がどう動くのかなんて私には全然わかりゃーしません。
ただ、少なくともイチ大人として、便利だからとかエコだからとかよりも、

将来世代に面目立たない、例えばポイ捨てとかは、シンプルにカッコワルイからやらない。

意識して自制できることだけやってみよう、例えば絶滅危惧種だと分かってるウナギは、どんなに旨そうでジュルっても食べない、

とかできる範囲でだけやればいいと思います。まずは。
そんな風に自分で決めたポリシーなのに、ちょっとだけズルして、やっぱ旨そうだから食べようかなー、と負けそうになった時は、
「おい大人!なに負の遺産を遺してくれてんの!」
と言われてる自分を想像して、よだれを拭いて食い止めたりしてます(笑)
それぐらいならそこまでムリゲーでもない。(で、そこから繋げていくのが大事)

負担に感じるとやれないですからね、流石に大人でも。
むしろその気になったら手に入れれてしまうわがままでズル賢い大人だから、こそ負担に感じたらわざわざやらない。でしょ?

次回、便利さ vs 気持ちよさ その3 - 時代の変革期というムード - 

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石井祐介(アマSF小説作家 / 考察家 #印象は事実に勝る / ソーシャルベンチャー代表 / 環境エッセイスト
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