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人の素行 vol.2 - ドジなのび太みたい(前半)- 便利なまま気持ちよくサステナブルシフト、の壁 -

このマガジンで一貫して伝えたいのは、中庸でいきましょってこと。

人間持ち前のズル賢さで、良いとこ取りして、便利さをかなぐり捨てることもなく、持続可能(サステナブル)にシフトした方がいいんじゃなかろーか、を考察しています。

今回と次回分は、

視聴者目線でどんな気分で読んだら分かりやすいかって言いますと。
のび太みたいな、ドジな人って「なんだかなー」と思いつつも面白いよねー、みたいな感じの話です。

大量生産消費はわるくない、という仮定で考えてみる

前回からの続きです。
便利であることは決してわるいことではない。
大量であることも、もしかしたらわるくはないかもしれない、という仮設定にお付き合いください。

資本主義という『右肩上がりを正義とする価値観』では、大量生産することは正しいことなはずです。
(資本主義はこのままでいいのか。是正するべきか、進化するべきか、もまた今度。話が逸れちゃうから)

そんな資本主義のいち潤滑油として、サステナブルという名で呼ばれている、何度目かのエコブーム。(皮肉っぽく聞こえてる方、正解!皮肉込めてますw)
少なくとも日本というマーケットにおいては、エコブームというのは、大量に生産し続けて、消費し続ける、その前提は変わりません。
エコ商品を大量に売り捌けた覇者が、マーケットや人々から”優良企業”と称えられるわけです、エコってジャンルは。

はい、ここで皮肉モードは終わり。ここから冷静に中道ポジションから冷静に考察します。

色んな理由がありますが、やっぱり大きいのはその生産過程で大量の人が関わっているから、その人たちの生活と会社の成長のためにお金を産まなきゃならない訳です。

例えば、

一昔前のエコブーム『LOHAS』時代に生まれた”いろはす"から、
『サステナブル』時代の今更に進化して、ラベルが外れたんだそうです。

なぜそうしたのかの理由は色々と複合的だと思いますが、カンタンに言ってしまえば、コストダウンができますね。
更にラベルを付けないだけでエコな姿勢を示せる印象付けが成立します。しかもボトルゴミを回収してまたボトルにしますってんだから。
で、メーカーとしては今の供給量を維持もしくはアップできる訳です。

もう皮肉モードは終了してますので、読者さんの中で環境保護に熱心な方が仮にいたとしても、
ここで飲料メーカーさんを衝動的に悪者扱いはせずに。
大量生産はわるくない仮設定をキープしてみましょう。

じゃあ、どの飲料メーカーもラベルを外したらそれでゴミ問題は解決するかというと、そうはならないはず。
だって処理し切れていないその辺に落ちているのはラベルじゃなくて、ペットボトルそのものだから。
そんなことぐらいは小学生だって分かることだけど、ラベル外しただけでエコな印象が付いて優良な企業という体裁は成立するんだから、印象パワーって面白いですね。

念のため繰り返しますがw、皮肉ってクサしてはいません。
本当にエコ=環境に優しい結果をもたらすかどうかという結果や事実よりも、つい受けてしまう印象の力学をビンビン感じているだけなんです。


大量であること → わるくない
資本主義 → わるくない

だとしたならば、
人の素行 → 今の私たち人間の正直な本音は、はて...どうでしょう?わるい奴?わるくはない?

次回に続きます。
便利なまま気持ちよくサステナブルシフト、の壁 - 人の素行 vol.2 - ドジなのび太みたい(後半) 

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石井祐介(アマSF小説作家 / 考察家 #印象は事実に勝る / ソーシャルベンチャー代表 / 環境エッセイスト
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