6÷2(1+2)=? 4X100m リレー
6÷2(1+2)の答えは「9」なのか、それとも「1」なのか?過去に散々とネット上で議論されていた問題なの詳しくは書かないが、個人的には
2(1+2) は 2X(1+2)
と書きましょう。演算子を省略してはいけません。混乱を招くだけです
という結論に達している。なおこの問題が初見の方、詳しく知りたい方はこちらのサイトをどうぞ。教育委員会に問い合わせるという恐ろしい熱量で問題解決にあたっており、頭が下がります。
で、今回取り上げたいのはこの難問ではなく、次のような簡単な算数問題。
問)太郎君が買い物に行き、1個100円のリンゴを5個買いました。合計いくらになるでしょう。計算式も書いてください。
計算式) 100X5=500
答) 500円
どこにも疑問を挟む余地は無い。消費税を忘れている・・・という指摘は問題外。「100円のリンゴを5個買ったのだから 100 X 5 でしょ?」といわれれば話は終わるのだが、webmasterとしては
「 5 X100 ではダメなの?」
と ????? なのである。さかのぼること4半世紀、小学生の頃は確かに 5 x 100 はダメと教わった。絶対的存在である先生に
「その式だと5円のリンゴを100個買ったという意味になる」
といわれて子供心に納得・・・というか洗脳された。が、今となっては「どっちでも同じじゃん」という心境に至っている。
数学的に考えれば簡単である。
100円/1個 X 5個 = 500円
5個 X 100円/1個 = 500円
100円/1個 は1個あたり100円の意。単位だけを取り出せば
「円/個 X 個」であっても「個 X 円/個」であっても結果は「円」なので、どちらも同じである。
が、小学校の先生的には
100円 X 5個 =500円 〇
5個 X 100円 =500個 X
なのだろう。A X B という計算式において、なぜかBの部分の単位は消えてしまう。文部省(当時)指定の教育指導書に
リンゴの計算問題における公式
(リンゴ1個の値段) X (リンゴの個数) その逆は不可とする
とあったのかどうかは不明だが、とにかく公式から外れたものは「間違い」という見解なのである。
それはそれでいい。確かに100円のリンゴが5個なんだから 100 X 5 で問題はないのだが、せめて中学生になって算数が数学に変わったあたりで
小学校のときは「100円X5個」で習っただろうが、「5個X100円」でも同じである。距離を求める公式は「速さX時間」だが、反対でもOK。長方形の面積は「たてXよこ」だけど、「よこXたて」でも問題なし。大切なのは単位。単位に注目すればおのずと正解へと導かれる。迷ったら単位に注目!ここ、試験に出るぞ。覚えて置くように!
といって欲しかった。おかげで陸上競技で
4 X 100m リレー
と目にするたびに違和感を覚えてしまう。この令和に生きる小学生が学校で
「先生、テレビでオリンピックの4X100mリレーやってたんだけど、どうして100mX4リレーじゃないの?」
と無邪気に質問したとき、先生はなんと答えているのだろう。もしかして時代は変わり、 5個X100円=500円 とテストで書いても「正解、よく出来ました」となったのか?
それを考えると夜も眠れない。
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