「弱い」緊急事態宣言を守れる「強い」国、ニッポン
昨日、2回目の緊急事態宣言が発出された。でも、できることは前回と変わらず、公表と要請ぐらいで、結局強制力を伴う「禁止」や「罰則」が盛り込まれることはなかった。
罰則のない緊急事態宣言
報道などによれば、そもそも憲法の規定から強制することはできないという事情もあるようだが相変わらず「強制力がない中でどこまで実効性があるのか」、「ルールを守らない人が得をする」と言った批判もある。
とはいえ、正直、日本国民のほとんどは「強制」を望んでいないのではないだろうか。「要請」とか「公表」ぐらいが日本の文化にはちょうどあっているのだと思う。
なぜなら、一部にはルールを守らない「悪い人たち」がいるものの、この国においては圧倒的に他人のことを考える「良い人」の方が多いから。
日本人が信じるもの
そして、ここで重要なのは、実際に良い人が多いことではない。「良い人のほうが多い」と誰もが信じていることなのだと思う。
日本は昔から、「良い人」が多い国だと感じられる国づくりをしてきた。だから、罰則がない要請にもできるだけ従おうとするし、災害があった時も、他国のように大規模な犯罪や暴動が発生することがないのだ。
弱い法律の中成立つ社会
ただし、そのために、今回のことだけではなく、日本の多くの法律は、悪意があるものに対して無力であることは事実だ。
でも、皆さんが暮らしているこの日本の社会は、決して理不尽や不合理が支配してい流状況ではないと思う。日本社会の秩序は保たれているのだ。
このように、弱い法律でも社会の規律を守ることができるということは、本当の意味で強い国なのではないかと思う。
だからぼくは、今回もこの「強い国」の国民の力を信じたいと思う。
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