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頑張れいきなりステーキ!! オーナー企業経験者からのエール
いきなりステーキが結構好きだ。ブームより少し遅れて、1年ほど前から通うようになって、今ではゴールド会員。各メディアで最近不調が報じられているが、なんとか持ちこたえて欲しい。そしてそのためにはオーナー企業特有の悪いところは早めに直して欲しいと思う。
いきなりステーキのいいところは、手軽にステーキを食べられるとか、マイレージ制度が面白いなどいろいろあるがぼくにとって一番は妻と一緒に食べられることである。
妻と一緒に食べられる
妻と外食と言っても、ステーキを食べるとなると、なかなか値段もはるし、それ以上にうちの家の場合、妻が一人前もステーキを食べたいと思ってくれることがほとんどない(そういう女性は結構いるのでは)。その点、いきなりステーキは、ショッピングモールのフードコートにあるので、ステーキは一人分だけ頼んで、二人で分け合うことが可能となった。
結婚してステーキなんて海外旅行の時ぐらいしか食べられなかったものを、いつもの休日にも食べられる選択肢を与えてくれたことに感謝している。
そんなことなので、コロナのこともあり今かなり厳しい状態であることは知っているが、是非なんとか持ち堪えて欲しいと思い、応援している。
でも一つ、昔いわゆるオーナー企業に勤めていた社員として言わせていただきたい。
カンブリア宮殿での失態
SNSなどでも話題になっているが、カンブリア宮殿で見せたオーナーの姿は本当に恥ずかしいものだった。「恥ずかしい」と思うのは、ぼく自身がオーナー企業の社員であった時、他社の人の前で同じような気持ちを味わったからかもしれない。
具体的には「新店舗でスープがぬるすぎると店長を叱責」、「新しい企画を考えそ会議で詳細を指示(他の社員は全員従うだけ)」といったものだ。
ぼくが昔勤めていた会社の社長もしょっちゅう怒っていたし似たような言動をしていたので、昔勤め先で社長が話していたシーンを何度もフラッシュバックのように思い出した。正直、オーナー企業で働いた経験のある方の多くがそう感じたのではないだろうか。
別に必要に応じて怒ることはいいし、社長がアイデアマンなので、ここまで会社が大きくなったことは間違い無いと思う。でもぼくが最も気にしているのは、その姿をテレビに見せた社内統治体制である。
普段どのような体制で仕事をしていたとしても、それが社会一般に見て問題がある内容であると誰かが気づいていれば、対外的には見せないようにするものである。特にテレビ取材の時など、普段暴言を吐いている経営者でもその時だけ社員を褒めちぎるようなシーンを演じるのが当たり前だ。
では、なぜいきなりステーキはその放映を許したのだろう。正直な会社だからだろうか。いやちがう。
「こんなもの流したら騒ぎになりますよ」と社長に助言できる人が誰もいなかったのだとぼくは思う。
カンブリア宮殿のような番組で流れているのは一瞬のシーンである。本当は、もっと優しい姿や、社長に意見する部下の姿もあったのかもしれない。でも少なくとも、あのようなシーンだけが放映されることを許したこと、また、一瀬社長の言動とぼくの過去の経験から、社長と対等に発言ができる社員は一人もいないのではないかと推測されるのだ。
もしその状態が今も続いているのであれば、いきなりステーキの未来は明るくないと思う。逆にいえば、この記事を読んで「社長こんなこと書かれてましたよ」と言ってくれる社員がいたとしたら、いきなりステーキはまだまだ大丈夫だと思う。
でも、きっとそんな社員はいないのではないだろうか。
できることなら、安くて美味しいステーキを気軽に食べられる。この素晴らしいステーキチェーンがコロナ渦にも生き残ってくれることを祈る。