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「漫才コンビ」との比較で分かる「アイドルグループ」が解散する必然

V6の解散がニュースになっている。ファンの方にとっては悲しいことであるとは思うが、多くの普通の社会人から見れば、不惑(40歳)を超えた男性たちが一緒になって「ずっとアイドル」と定義されていることの方が違和感があるのではないだろうか。

アイドルは「選抜」

そもそも、アイドルグループとは、基本的に、友人同士であったり、幼なじみであることは少ない。同じ事務所に所属して、そこでプロデューサーが選抜して、結成されることが多い

だから、基本的に最初は「あくまでもビジネスパートナー」である。もちろんその後、苦労を共にすることで、強い絆で結ばれるグループがあることは事実だと思う。ただ、それはある意味後付けであり、元々はキャラクターがバラバラの赤の他人である。

そして、あくまでも「アイドル」であるためにグループになっているという事実は、売出し当初は役に立つものの、歳を重ねてそれぞれの個性が次第に醸成されていくに従って、次第に無意味なものになってくる。

皮肉にも、個々の力が磨かれ、人気が高まるほどに、その必要性がなくなってくるのだ。

仲が悪いとか、良いという話ではなく、そもそも「アイドル」である必要性のないほどに、各人の個性が輝いた結果、その看板が必要なくなるのだ。

自分で探す「相方」

逆に年齢を重ねるほどに、解散することが少ない、漫才コンビと比べるとよくわかる。

漫才コンビは、ボケとツッコミという役割がそれぞれに与えられ、どちらかがいなくなれば、どちらかが成り立たない関係性である。お互いの個性がどんなに磨かれたとしても、その芸の根底が変わることはない

もちろん、ピンで活躍している人もいる。でも、ほとんど二人でいることを見ない漫才コンビも、解散はしていない場合が多い。

その理由は、何より「漫才コンビはそもそも、自分たちで相方を見つけて結成されている」ということがある。

結成後に、犬猿の仲になるようなコンビも少なくないと聞くが、とはいえ、そもそもは相手をリスペクトして結成されたものであり、誰かに指示されて一緒になったわけではないという事実がそこにあるのだ。

解散する必然

このように、漫才コンビは、一緒になった理由があり、一緒でいる必要性もある。一方でアイドルグループは、一緒になった理由は(本人たちに)なく、一緒である必要性も無くなってこれば、当然解散する必然があるのだ。

だから、彼らが「グループ」、「アイドル」という枠を飛び出して、活躍を始めることに何ら違和感はなく、ますますの活躍を期待したいと思っている。

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