癖になったら大変!わんちゃんがうれしょんをする原因と改善方法
言葉の意味を調べると「興奮やうれしさで思わずおしっこをしてしまう行為」と説明されているうれしょん。このうれしょんの次に出てくるワードが“犬”となっているほど、わんちゃんにとっては切っても切れない行為のひとつです。
今回はわんちゃんのうれしょんについて、その原因と解決方法を探っていきましょう!
ひとつだけではなかった!わんちゃんがうれしょんをする理由
うれしょんには、うれしさだけではない、さまざまな理由があります。
●興奮やうれしさ
わんちゃんは、「ご主人様が帰ってきた!」「大好きなわんちゃんに会った!」と、興奮したりうれしいことがあったときにうれしょんをします。
特にお留守番時、わんちゃんによってはトイレを我慢することもあります。そのため、外出から戻ったご主人の顔を見た途端、緊張が解けて安堵感からおしっこが出てしまうわんちゃんも多いです。
●服従や甘え
わんちゃんは元々群れで生活していた生き物です。群れにはリーダーがいて、グループ内の序列が決まっており、その中で生活してきました。序列は厳しく絶対服従で、下のわんちゃんたちはリーダーに対して忠誠心を持っています。
その忠誠心や服従を表す行動として、よく知られているお腹を見せる行為の他に、うれしょんがあります。リーダーや立場が上のわんちゃんの前で、「あなたに敵意を持っていませんよ!」とアピールするためにうれしょんをします。
うれしょんしやすいわんちゃんたち
全てのわんちゃんがうれしょんをするというわけではありません。年齢や性格、また一定のシチュエーションがあることで起きます。
●大人になっていないパピー
社会生活を送るわんちゃんたちは、日々いろいろなことを経験して吸収していきます。特に好奇心旺盛なパピーのわんちゃんは、毎日が新鮮で刺激的。そもそも膀胱の筋肉が未発達のパピーは、そのちょっとした刺激でもおしっこが出てしまうのです。
●小型犬のわんちゃん
実は、小型犬のわんちゃんは、大型犬の子と比べてうれしょんをしやすいと言われています。
身体が小さい小型のわんちゃんは、自分より大きいものが周りにたくさんあります。大きい=恐怖心を持ってしまう対象が相対的に多くなるため、うれしょんを頻繁にしてしまうと考えられます。
●お留守番のわんちゃん
飼い主様が大好き!なわんちゃんにとって、お留守番は寂しくストレスを感じる出来事。まだかまだかと帰りを待ちわびています。
そこへ飼い主様が帰ってきたら、もう大変!長年ぶりの再会のような歓迎ぶりで、しっぽをフリフリ、耳はペタン。そしてうれしょん、と全身で喜びを表します。
癖になる前に!3つのうれしょん解決方法
うれしさの表現や服従のアピールといった意味合いのうれしょんですが、いつでも何処でもするようになってしまうと大変です。また、家に来られたお客様や、散歩中に出会った人に抱っこされたときにうれしょんをすると大問題!
うれしょんが癖になってしまう前に、何とか治したいものです。ここからは、うれしょんの解決方法を解説していきます。
●興奮させないようにする
まずは、極力興奮させないようにすることです。うれしょんをするシチュエーションを作らないようにしていきましょう。
特に興奮しやすいのが、飼い主様の帰宅時です。飼い主様に会えたわんちゃんは、身体全体で喜びを表現します。大喜びしている姿を見ると、ついこちらもうれしくなって抱きしめてあげたくなるものですが…ここはグッとこらえて構わないようにしましょう。
飼い主様のクールな態度を見ると、わんちゃんの興奮も収まっていきます。それを毎回繰り返していくとわんちゃんもだんだん冷静になり、しっぽフリ&耳ペタンで留まるようになるでしょう。
●マナーウェアを装着
家にお客様が来るときや病院に行く場合など、うれしょんをして迷惑をかけるお相手がいるケースなどは、犬用おむつなどのマナーウェアを装着してあげましょう。
マナーウェアをつけたからと安心するのではなく、わんちゃんの興奮や恐怖心はできるだけ軽減させてあげてるのも大切です◎
●事前におしっこを済まさせておく
「こういうときはうれしょんをするなあ」と予想できる場合は、事前におしっこをさせておくのもひとつの方法です。オススメなのが、合図でおしっこをするトレーニング。「おしっこしようねぇ」と声をかけたり、「シーシー」というコマンドを作ってもいいですね。
おしっこのコマンドトレーニングは、うれしょん対策以外にもお留守番やドライブなどにも役立ちますよ!
いかがでしたでしょうか?
飼い主様にとって微笑ましくも映るわんちゃんのうれしょんですが、癖になると後々大変なことになってしまうかもしれません…。ご紹介した3つの解決方法で、少しずつ克服を目指してみましょう◎
●ライター:子安知保
●編集:うしすけチーム