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愛犬の涙やけに悩む飼い主様へ◎原因と予防法3つをご紹介

わんちゃんによく見られる涙やけ。目じりや目の下が赤茶色に汚れてしまう、あの症状です。綺麗にお掃除してあげようとして、かえって汚れを広げてしまった…そんな経験がある飼い主様もいるかもしれませんね。

涙やけは、ただお掃除をするだけではなく原因の根本を見つけ出さないと綺麗に改善できません。こちらの記事では、涙やけが起こってしまう原因や治療・予防、さらにはお掃除方法までをご紹介いたします。

どうして涙やけは起こるの?

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冒頭でも触れましたが、涙やけとは目の周りが赤茶色に汚れている状態のことを言います。わんちゃんの目から涙が過剰にあふれ、それが被毛に付着し変色してしまったのです。変色は、涙に含まれたたんぱく質やミネラル成分の酸化が主な原因です。そのまま放置しておくと、皮膚の炎症やかゆみが発生することも…。

涙が出ること自体は普通のことなのですが、過剰に分泌されると涙やけに繋がってしまうのです。

6つの主な原因

●異物の侵入

目に被毛やまつ毛、ゴミなどが侵入することで涙が分泌され、涙やけを起こすことがあります。異常に気がついたときは、まず目に異物が侵入していないか確認してあげましょう。

●目の病気

異物の侵入以外にも流涙症(りゅうるいしょう)や眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)などの病気も考えられます。特に多いのは流涙症で、本来涙腺から涙管を通り鼻へと送り出される涙が大量にあふれ出してしまう症状が見られます。

眼瞼内反症は、まぶた全体が内側(眼球側)に落ち、それに伴いまつげが内側に入り込んでしまった状態のことです。瞼の筋力の低下や皮膚のたるみが原因で、主にシニアのわんちゃんによく見られます。

●目の器官トラブル

人と同じように、わんちゃんには鼻涙管(びるいかん)という目と鼻が繋がった管があります。その管が詰まり、鼻からうまく涙を分泌できなくなり、すべて目から流出することで涙やけが起こってしまいます。

●運動不足

運動不足が原因でわんちゃんの新陳代謝が悪くなることがあります。それが原因となり体内の老廃物が溜まり、涙やけを起こりやすい状態となっている可能性があります。

●わんちゃんの瞼(まぶた)の構造

わんちゃんの瞼は目頭にまつ毛が密集しています。その密集部分から涙が目の外に流れ出ることで、涙が目の周りに付着してしまうのです。

●アレルギーの可能性も…

涙が異常に多く分泌されている他に、全身の皮膚に発疹などが見られる場合はハウスダストなどによるアレルギーを疑いましょう。春先に多く見られる場合は、花粉症の可能性もあります。

わんちゃんが普段食べているごはんが原因で涙やけが起こる場合もあります。ごはんの品質や保存状態が悪いと、原料や添加物によってアレルギー反応が起こり、涙やけに繋がってしまうのです…。もし異常を感じた場合は、動物病院などで診てもらいましょう。

涙やけの治療方法

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涙やけは、原因を突き止め治療することではじめて解決します。例えば、異物が侵入している場合はしっかり取り除くだけではなく、目に傷がついていないかも確認しなければいけません。お医者さんではない私たちには、原因を見つけるのはなかなか難しいのです…。

異常を感じた場合、まずは動物病院等を受診するのがいちばんでしょう。原因を知り適切な処置を受けることで、根本から涙やけを治してあげましょう◎

心がけてほしい涙やけの予防方法3つ

原因をつくらないよう日頃からケアをすることで、涙やけを予防することができます!ぜひ以下の予防を徹底して、わんちゃんの健康を守ってあげましょう。

●ストレスフリーな生活リズムをつくる

先ほども述べたように、運動不足は新陳代謝を悪くするだけではなく、ストレスが溜まりやすくなります。ストレスは、炎症をより悪化させてしまう原因となります…。普段から適度な運動を心がけ、涙やけが発症しにくい体質づくりをしてあげましょう◎

●普段のごはんを見直す

ごはんを改善することで、涙やけを軽減することができます。低アレルゲンのごはんに変更してみたり、アレルギーの原因となりやすいたんぱく質を減らすなどして対応しましょう。

●生活環境を改善する

日ごろから部屋のお掃除を心がけることで、ハウスダストなどによるアレルギーが起こらない環境づくりをしてあげましょう。花粉症が疑わしい場合は、お散歩時に草むらを避けたり、こまめなブラッシングを心がけましょう。

涙やけのお掃除方法

根本解決にはなりませんが、一時的に涙やけを綺麗にしたい場合は、人用のコットンやガーゼなどの清潔な不織布を用いりましょう。目の周りが常に濡れていると雑菌が繁殖しやすいため、こまめにお掃除してあげるとより効果的です

このとき、ゴシゴシ拭くのはNGです。力を入れて拭くと返って炎症が悪化してしまうことがあります。また、目に指やコットン、ガーゼ等が入り込まないよう、十分に注意しながらお掃除してあげましょう。


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