短頭種わんちゃんの特徴は? 鼻や首の短さで起こりうるリスクも知ろう
ブサカワとして人気の短頭種わんちゃんたち。表情が豊かなわんちゃんが多く、中には嬉しいとき鼻を「ブヒブヒ」と鳴らす仕草をしてくれたりと…可愛らしい姿をたくさん見せてくれる魅力があります。
一方で、鼻が短いことや皮膚のしわの多さなどが原因となり起こるリスクもあるのをご存知でしょうか?その他にも、短頭種ならではの特徴がたくさんあります。
ということで今回は、短頭種のわんちゃんについてご紹介いたします。
短頭種にあたる犬種をご紹介!
わんちゃんは、大きく分けて短頭種、中頭種、大頭種と3種類に分けることができます。その中でも短頭種とは、鼻が短いわんちゃんのことを指します。
では、短頭種に分類される一部のわんちゃんの種類をご紹介します◎
【有名な短頭種】
●フレンチブルドック
●パグ
●ボストン・テリア
●ペキニーズ
●パグ
●狆
●ブリュッセル・グリフォン など…
【意外な短頭種】
●チワワ
●ポメラニアン
●ヨークシャテリア
●キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
●マルチーズ など…
短頭種わんちゃんたちの特徴は?
短頭種と呼ばれるわんちゃんたちには、いくつか特徴があります。それぞれ見ていきましょう。
●マズルが短い!
短頭種のわんちゃんは、マズルが極端に短いのが特徴です。マズルとは、口から鼻にかけての部分のことを言います。口の面積が小さいのも特徴です。
この特徴の影響で、短頭種のわんちゃんは熱中症になりやすいと言われています。わんちゃんは汗腺が肉球にしかないため、パンティングという呼吸方法で熱を逃します。パンティングとは、ハアハアと舌を出して行う呼吸のことを言い、舌の水分を蒸発させることで熱を逃がします。
しかし、短頭種のわんちゃんの場合は、口の面積が小さいため上手に熱を気化することができません…。その影響で、中・長頭種のわんちゃんと比べると、熱中症のリスクが圧倒的に高くなってしまうのです。
●大きな目が特徴
クリクリッとした大きな目も、短頭種わんちゃんの特徴です。頭蓋骨の形から見ると、やや目が飛び出し気味でもあります。この大きな目でじーっと見つめられて、ときめく飼い主様も多いはずです!
鼻が短いことで、転んだときや外敵からの攻撃があるとき、目を守りづらいという難点もあります。それゆえ、目を怪我してしまうことが比較的多いです。
●皺(しわ)が多い
口や鼻、目の周りに、たるんだ皺がよく見られます。このシワシワのお顔も、短頭種ならではの特徴ですね。一説によると、皮膚をたるませることで、外敵から攻撃があったとしても軽症で済むように進化したのでは…と言われています。
シワシワ顔は可愛らしいですが、その反面汚れが溜まりやすいことでも知られています。しわが重なっているところに、どうしても汚れや皮脂が溜まってしまうんですね…。そのため、定期的にケアをしないと清潔感を保てないのです。
意外と知られていない短頭種の話
●歯並びが悪い子が多い?!
マズルの短さが原因で、短頭種のわんちゃんは歯並びの悪いことが多いと言われています。歯並びが悪いと歯石が蓄積しやすいため、どうしても歯周病などのリスクが高いのです。
わんちゃんの歯周病は、口臭の原因や食事の妨げになるだけでなく、菌の繁殖により歯周病以外の病気になってしまう可能性もあります…。健康的な毎日のためにも、できるだけ歯ブラシの習慣をつけましょう。
●いびきが多い?!
短頭種のわんちゃんは太くて短い首をもっています。しかし、喉は意外と狭い構造となっており、「ブヒブヒ」「ガーガー」といういびきをかきやすいと言われています。
基本的にわんちゃんはうつ伏せの状態がいちばん楽だと言われています。もしわんちゃんが仰向けなどになっていて態勢が苦しそうなときは、寝相を変えてあげましょう。また、肥満気味だとより喉が狭くなってしまうため、「ブヒブヒ」といびきをかきやすくなります…。適正体重を守れるよう、日々の健康管理には気を付けましょう。
元々喉が狭いゆえにいびきが多い短頭種のわんちゃんですが、もし異様なほどいびきが多いときや、一貫性のないものは、病気の可能性もあります。違和感を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。
●飛行機に乗れない?!
わんちゃんと国内または海外旅行をするために、飛行機に乗る場面があると思います。そんなとき、短頭種のわんちゃんはもしかしたら飛行機に乗れない可能性があります。もちろん航空会社によって様々ですが…気圧や気温の変化(特に暑さ)に弱い短頭種のわんちゃんは、お断り状態としている航空会社が多いです。
いかがでしたでしょうか?
短頭種のわんちゃんは、こんなにも特徴があることをし知っていただけたかと思います。飼い主様が「可愛い!」と思っているペチャッとつぶれた鼻ですが、そのマズルの短さゆえに生活のしづらいところも多いのです。
短頭種ならではの特徴やリスクなどをきちんと知っておくことで、よりわんちゃんの暮らしをサポートしやすくなると思います。ぜひともこちらの記事が、短頭種のわんちゃんとその飼い主様の役に立ちますと幸いです◎