見出し画像

身体を崩すことなく、パピー用フードから成犬用フードに切り替える方法◎

◎動物看護師執筆◎

わんちゃんの成長が落ち着いてきたら、パピー用フードから成犬用フードに切り替えていく必要があります。

今回はどうしてわんちゃんはフードを切り替えるべきなのか、また切り替える時期や切り替える方法、注意点をまとめました!ぜひ参考にしてくださいね◎

フードを切り替えるのはなぜ?

画像1

パピーの頃から食べ慣れているフードがあるのに、わざわざ成犬用フードに切り替える必要があるのか…と疑問を抱いたことのある飼い主様は多いかもしれません。

パピー用フードから成犬用フードに切り替える理由は、フードの栄養面に違いがあるからです。また、成犬がパピー用フードを食べ続けていると健康に悪影響を及ぼすからです。

●パピーフードは高栄養!
パピーの時期は急速に成長していくので、成犬よりも多くの栄養を必要と、主にカロリーは成犬の2倍たんぱく質は成犬の4倍必要です!そのためパピー用フードは高カロリー、高たんぱくで栄養価が高いものになっています。

●成犬用フードは低カロリー!
パピーの時期とは違い成犬は成長が止まっているので、健康を保つために必要最低限の栄養があれば十分とされています。そのため、成犬用フードは低カロリーで、パピー用フードよりも少ないたんぱく質量で作られています

●成犬がパピーフードを食べ続けるとどうなる?
人が高カロリーのものを毎日食べ続けていると、肥満の原因になってしまいますよね。わんちゃんも同じで、成犬が栄養価の高いパピー用フードを食べ続けていると栄養過多になってしまい、太ってしまうのです…

わんちゃんの健康のために切り替えましょう!

栄養価の高いパピーフードを食べ続けてわんちゃんが太ってしまうと、肢や腰に負担がかかるだけではなく、さまざまな病気の原因となります。

健康的にかつ元気に暮らすためにも、パピー用フードから成犬用フードへの切り替えはとても大切なことなのです。

切り替える適切な時期はいつ?

画像2

フードを切り替える必要性は理解できたものの、どのタイミングで切り替えたら良いのかわからない…そんな飼い主様も多いかと思います。

フードの切り替えは、パピーの成長が落ち着いてきた頃がベストなタイミングです。わんちゃんによって時期は異なりますが、目安は以下の通りです。

・小型犬:生後10カ月頃
・中型犬:1歳頃
・大型犬:1歳半頃

このように、わんちゃんのサイズによって成長のスピードは異なります。小型犬は成長が早く、反対に大型犬はゆっくり成長していくことがわかりますね。ただ、わんちゃんそれぞれ個体差があるため、成長スピードもそれぞれです。常に成長や体調などを確認しながら、フードを切り替えていきます

どうやって切り替えていくの?

フードは2~3週間ほどかけて、ゆっくりと切り替えていきます。ここからは、わんちゃんフードの切り替え方の一例をご紹介いたします◎

●1週間目:初日、2日目は今までのフード9割、新しいフード1割の割合で混ぜて様子を見ましょう。下痢や嘔吐がないか、わんちゃんの体調を確認しながらあげてくださいね。2~3日おきに新しいフードの割合を1割ずつ増やしていきます。

●2週間目:今までのフードと新しいフードの割合を半々にしていきましょう。引き続きわんちゃんの体調は確認してあげてください。数日かけて新しいフードの割合を増やしていき、3週目に新しいフードの割合が9割ほどの割合になるようにします。

●3週間目:今までのフード1割、新しいフード9割程度になる頃です。わんちゃんの体調に問題がなければ、新しいフードの割合をさらに増やしていき、切り替え完了です!

もっと早く切り替えていきたい場合は新しいフードの割合を増やしていっても大丈夫ですが、わんちゃんの体調をきちんと確認する必要があります◎

どうして時間をかけて切り替えていくの?

フードを切り替えていくときは、飼い主様が思っている以上に時間をかけなければいけません。なぜなら、わんちゃんの消化器官に負担をかけないためです。

普段食べ慣れていないもの食べると、わんちゃんの消化器官はびっくり!身体に負担がかかり、消化不良や下痢、嘔吐などを引き起こしてしまうのです…。さらに新しいフードが体質に合っていないとアレルギー症状を起こすことも少なくありません。

新しいフードに身体を慣れさせるために、またフードがわんちゃんの体質に合っているか様子を見るために、時間をかけて少しずつ切り替えていく必要があるのです

体調に変化があったらどうする?

フードの切り替え途中でわんちゃんの体調に異変があった場合、新しいフードの配分を異変が出なかったときの量に戻すか、フードを違うものに変えましょう。

新しいフードの配分を増やすと体調に異変が出るということは、そのフードがわんちゃんの体質に合っていないということです。特に下痢や嘔吐、アレルギー症状からくる痒みなどを引き起こしている場合は、動物病院で治療する必要があります。体調の回復後は、獣医師さんと相談しながら新しいフードに切り替えていくとより安心でしょう◎

画像3

いかがでしたでしょうか?パピー用フードから成犬用フードを切り替えるには少し時間がかかってしまいます。しかしパピー用フードを食べ続けていると、カロリーの摂りすぎで太ってしまうので、わんちゃんの健康のためにもフードの切り替えは大切なことです。

こちらの記事が、安全なフードの切り替え方法として活用していただけますと嬉しいです。もし良いフードが見つからなかったら、かかりつけの動物病院でわんちゃんの体質に合うオススメのフードを聞いてみるといいでしょう◎

●ライター:とりすき あかね
動物看護師の資格を保有
●編集:うしすけチーム

いいなと思ったら応援しよう!