ものすごくみじかい話 弊社のゾンビくん
弊社のゾンビくん(わりと理性があるほう)にお使いを頼むことに。「この書類を先方に渡してくるだけの簡単なお仕事だよ」「がってんです」
だが夜になってもゾンビくんが帰ってこない。心配になって先方に電話をすると、受話器の向こうから『くっ、来るな化け物、うわーっ』というたぐいの悲鳴と銃声。
やがてゾンビくんがのこのこ帰ってきたので「ちゃんとお使いできた?」と尋ねると、「すみません、ちょっと噛んじゃいました……」としょんぼりするゾンビくん。「しょうがない。きみができることを少しずつ探していこうね」と涙目のゾンビくんを慰める。今度先方に謝りにいかないとなあ。