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【珈琲屋の休日】紅茶講座を受講しました!
先日、
お店から徒歩2分の場所にある「輝きプラザきらら」にて行われた紅茶の講座を受講しました。
普段紅茶は全く飲まないのですが、いつもお店にきてくださるお客様が講師をされるということで、参加してきました!
珈琲と似ている点・異なる点が多々ありとても面白かったので、復習も兼ねて書きたいと思います!
内容を全て書くと長くなるので、特に印象的だった「飲み比べ」について書きたいと思います。
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・アッサム
・ダージリンファーストフラッシュ
・ダージリンセカンドフラッシュ
・スリランカヌワラエリア
・キーマン
・ウバ
の6種の紅茶を飲み比べたのですが、
驚きが多数ありました。
1.アッサム
「アッサム」は最も生産量の多い王道の紅茶のようです。水色(すいしょく)は透き通った赤色で、ハッキリとした紅茶らしい香り、マイルドでほんのりコクもあり、少しの渋み(収斂)がありました。
驚いたのが、自然な香ばしさやコクがほどよくあったことです。紅茶というと水のように軽い飲み口で華やかな香りかと思っていたので意外でした。
当店でケニアの浅煎りを出していた際、華やかで軽い味わいが「紅茶みたい」と言われることもあったのですが、浅煎り珈琲より今日飲んだアッサムのほうがどっしりとした旨さがあるように感じました。とても美味しかったです。
2.ダージリン ファーストフラッシュ
淡い黄色に近い水色で、金木犀やコーン茶のようななんとも言えない素敵な香り、軽い飲み口でした。
アッサムがしっかりとした香味でわかりやすく美味しかったのに対して、これは繊細で微妙なニュアンスがありました。「はんなり」という感じで、美味しかったです。
すごく高価でネームバリューが強く、ブランド的なところがあるそうです。
味わいもブランド的なところも、
ブルーマウンテンに似ているなと思いました。
3.ダージリン セカンドフラッシュ
ファーストフラッシュは春にとれたもの、
セカンドフラッシュは夏にとれたもののようです。
暗さやエキゾチック感のある複雑な香り、
しっかりとした甘さと渋さが印象的でした。
ファーストフラッシュと比べると、獲れた時期だけでなく発酵加減等の生産処理も異なるようです。同じ産地同じ茶葉とは思えないほど、違った魅力がありました。
コーヒーでいうと
少しマニアックですが、ドライオンツリー(=樹上完熟)に似たニュアンスを感じました。フレッシュ感というよりは、濃縮感や暗さ、じめりとした印象がありました。独特の魅力があり、好きな感じでした。
4.ヌワラエリア(スリランカ)
アッサム、ダージリンはインド北部で、
ヌワラエリアはスリランカのようです。
スリランカ紅茶はこれまで「セイロンティー」として一括りにされていましたが、近年エリア毎の特性を楽しもうという流れが来ているそうです。
珈琲(スペシャルティコーヒー)
チョコ(ビーントゥーバーチョコレート)
ビール(クラフトビール)
に関しても生産地域や製造方法ごとの個性を楽しもうという動きが盛んなので、何か大きな流れを感じますね!
味わいとしては、コク渋味がほどよくありました。紅茶らしい発酵した葉の香りと、植物のフレッシュな香りがほどよくあり、全体的にバランスがとれて際立つ個性がない印象で、美味しかったです。
スリランカの紅茶はわりと安価だそうです。
あとで調べたところ、
アッサムの約4分の1、
ダージリンファーストフラッシュの約6分の1、
ほどの価格で驚きました!
やはり価格(相場)は、
風味特性・希少性・ブランド・歴史など数えきれないほど多数の要因で決まるのだなと改めて感じました。
価格やブランドイメージを全く知らずに、先入観なく飲み比べできたのもとても貴重な経験でした。
(単純に私が無知だっただけですが!笑)
5.キーマン
中国の紅茶です。
花の蜜のような甘い香り、甘味を感じました。
渋みも少なく上品で、とても美味しかったです。
ここまでは、フレッシュな葉の風味や発酵感のある複雑な風味を感じましたが、キーマンはまた一味違いました。
製造工程に工夫が凝らされているそうで、そういった部分から生まれる香味だそうです。
様々な工夫が凝らされており、細かい工程は「門外不出」ということもあるそうです!渋いですね。
余談ですが、
「門外不出」とか「職人による秘伝の技」と言われると、私は妙に魅力的に感じてしまいます。ロマンがありますよね(笑)
「トレーサビリティ」「情報の透明性」「再現性」みたいなことを大切にする現代において、逆に反骨精神があるというか気概を感じます。
当店がブレンド専門店で、かつ配合等を基本的にはどこにも書いていないのは、店主のそういった趣味の表れでもあります。
余談でした!
⑥ウバ
スリランカ産です。
とても独特な風味で、変な表現ですがゴムやミントや湿布のような香りでした。他とは少し違う質の渋味も感じました。
なぜこのような独特の風味が生まれるのか
という話は聞き逃してしまいました(笑)
葉の品種なのか、土壌なのか、製造法なのか、不明ですがとにかく個性的でした。爽快感のある香りが魅力的でした。
まとめ
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とても楽しく
勉強になる時間を過ごせました。
(ちなみに、家に帰って興奮気味で奥さんに紅茶の説明をしようとしたら「その話おもろいんけ?」と遮られたため、誰かに話したくてnoteに書きました笑)
また、同じ場所で珈琲講座の講師をさせていただけることになったので、内容が決まり次第お知らせしたいと思います!
最後まで読んでくださってありがとうございました!!