安中散

安中散は「大正漢方胃腸薬」や「タケダ漢方胃腸薬A」、「太田漢方胃腸薬II」など多くの胃腸薬に含まれている漢方薬です。
中国の宋の時代に編纂された処方集「和剤局方」が出典で、もともとは縮砂の代わりに乾姜が用いられていました。
名前は、「中焦(腹部)の症状を安らかにする散剤」という意味で、群馬県安中市は関係ありません。身体を温める生薬が多く配合され、冷やすと悪化する胃痛や腹痛、生理痛などによく効きます。服用する時は冷たい水ではなく白湯や薄めた酢、温めた酒などで飲みましょう。
治療方法が限られていた昔は、鯖の生食による寄生虫(アニサキス)の治療にも用いられましたが、今は他に良い治療方法がありますのでアニサキスが疑われる場合は早めに受診しましょう。

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