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蝦夷地の防衛の拠点として誕生した五稜郭
五稜郭誕生は、1853年の黒船来航がきっかけ。
開国要求に屈した徳川幕府は、1854年「日米和親条約」を締結。
箱館(現・函館)は開港場に。
徳川幕府は箱館と蝦夷地を治めるために、1864年「箱館奉行所」を設立。
開拓や産業等の育成と同時に、箱館の防衛強化を計画。
蘭学者・武田斐三郎が、ヨーロッパの「城郭都市」を参考にした新しい要塞を考案。
それが五稜郭でした。
銃や大砲の攻撃から防御側の死角を減らす、ヨーロッパの星形の城壁。
五稜郭はその星形の城をモデルにして造られたました。
西洋の技術に初めて接した幕末の人々。
箱館五稜郭は、幕末の人々が自らの力で築いた、新しい時代の象徴だったのでしょうか。
「箱館奉行所」は、大政奉還後、1868年に新政府の役所へ。
さらに、箱館戦争時は、旧幕府脱走軍が占拠。
しかし、圧倒的戦力の新政府に五稜郭を包囲され旧幕府軍は降伏。
幕末維新の動乱が終結しました。
新しい時代の象徴として誕生した五稜郭は、封建制度の終焉の地でもありました。
箱館奉行所は2006~2010年に復元されてます。
復元された箱館奉行所では、再現された72畳の大広間や執務室など見学可能。
五稜郭や箱館奉行所の歴史も詳しく解説されてます。
五稜郭は五稜郭タワーからきれいに見えます。
時間に余裕があったら、五稜郭タワーで行われている五稜郭歴史ガイドツアーもおすすめ。所要時間は30分くらい。