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高山寺 ー 京都の山奥にある世界遺産のお寺


「鳥獣人物戯画」で有名な高山寺。京都中心部から離れた山深い栂尾(とがのお)にある古刹。

創建は奈良時代。寺号が「高山寺」となったのは 1206年鎌倉時代のはじめに、明恵上人(みょうえしょうにん)が 後鳥羽上皇から このお寺を賜った時から。

明恵上人は華厳宗の繁栄に尽力。 自分にたいへん厳しく、修行を極めるために 自分の片耳を切り落としたと言われています。

明恵上人は後鳥羽上皇をはじめ皇族、公家、武家など多くの人たちから尊敬され 信仰を広めていきました。


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石水院(せきすいいん)は 明恵上人が後鳥羽上皇から学問所として賜った建物。この地を賜った当時から残る唯一の建造物。

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石水院にいる明恵上人が愛した善財童子(ぜんざいどうじ)。なんとも愛くるしいお顔。善財童子とは法を求めて旅をした菩薩。


高山寺の中でも特に有名な「鳥獣人物戯画」。色々な動物が擬人化され 楽しく生き生きと描かれています

「鳥獣人物戯画」を、漫画家手塚治虫さんは日本最古の漫画と言いました。漫画に必要な要素を備えているのだそうです。

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お土産用の鳥獣人物戯画シール


高山寺は日本最古の茶園でもあります。鎌倉時代に臨済宗開祖の栄西が 中国から持ち帰った茶の種。 明恵上人が譲り受け 境内に植えたのが 日本のお茶の始まり。

明恵上人は仏教に限らず、様々な文化を高山寺から発信し 現代に残しました。


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石水院から見える景色。


京都駅からバスで一時間程の場所にある高山寺。観光客で溢れる街中から訪ねると その静寂にホッと癒されます。


高山寺は 古都京都の文化財の17構成遺産の一つです。


















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