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公認会計士Vがフジテレビをガチで経営分析してみた。株は今買うべき?買っちゃ駄目?#うしくんマネー教室


はじめに

最近、フジテレビが話題になっていますよね。CMが次々に差し止められて、ACジャパンのCMばかりが流れる状況。このままCM収入が減り続けたらフジテレビの経営はどうなるの?
今回はフジテレビの経営を中心にわかりやすく解説していきます!
そして、今株を買うべきかどうか?を分析してみます。
今後も引き続きオモシロnoteを執筆していきますので、良かったらいいねとフォローもお願いします!


第一章 決算データと財務状況をざっくり解説

①業績
キー局と比べてみると、売上高の順位は、フジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京の順。ここ数年、この順位は変わっていません。

②財務
フジテレビは借入金が多いですが、不動産事業への投資がその背景にあります。

③キャッシュフロー
フジテレビは2024年に借入を増やして投資を行っていますが、無理な運営はしていません。

④配当
フジテレビは自社株買いを重視して株主還元を行っています。


第二章 フジテレビの事業構造ってどうなってるの?

フジテレビは「メディア・コンテンツ事業」「都市開発・観光事業」「その他事業」の3本柱で経営をしています。

事業系統図 第83期 有価証券報告書

セグメント別の売上と利益

  • メディア・コンテンツ事業の売上高は約4337億円。これが主力事業です。

  • でも、利益率が高いのは不動産などの都市開発事業。不動産収益がフジテレビを支える柱になっています。

セグメント毎の売上高と利益 第83期 有価証券報告書

テレビ放送売上の内訳

  • フジテレビの放送売上は約1473億円。この収入が全て無くなっても、利益剰余金の4000億円があるので2年以上は耐えられる計算になります。

フジテレビの売上高 第83期 有価証券報告書

第三章 フジテレビの未来、どうなる?

経営権を巡る動きが起きるかも?

  • 不祥事をきっかけに外部から経営権を狙われる可能性があります。

  • 投資家による「資産売却」や「株主還元」の要求が出るかもしれません。

総務省が停波を命じる?

  • 総務省が「放送停止」の措置を取る可能性も議論されています。

  • 停波期間中に調査を進め、業界全体のコンプライアンス意識を向上させる狙いがあるかもしれません。


第四章 フジテレビ株、買ってもいいの?

フジテレビの株を買うべきか、判断材料を整理してみました。

現状の評価

  • 割安評価: PBRが0.5と非常に低く、資産価値に対して割安。

  • 財務の安定性: 利益剰余金が豊富で、不動産事業が収益を支えています。

リスクと課題

  • 不祥事の影響: 信頼回復が進まないと広告収入が減少するリスク。

  • 資本効率の低さ: PBRの低さを改善しないと株価成長は限定的。

  • 経営権の不確実性: アクティビストの動きや経営刷新による影響。

投資の視点

  • 短期投資: 割安評価を背景に、短期的な値上がりを狙うのは魅力的です。

  • 長期投資: 不動産事業が安定しているので、配当や安定収益を期待。ただし、メディア事業の改革がカギになります。

結論

  • 短期で値動きを狙うなら、割安なタイミングで購入を検討するのはアリ。

  • 長期投資を考えるなら、経営改革や収益改善の動きをしっかり見極めましょう。


まとめ

フジテレビは不動産事業で安定した収益を上げている一方、メディア事業の効率改善や不祥事対応が課題となっていますねー。今回の話題をきっかけに、株式投資に少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。

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ではまたお会いしましょう~✋

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筆者 うしくん プロフィール

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