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地図の北ってどう決まっているの?

普段、東西南北を意識して生活している人はあまりいないと思います。
確かにそれを意識していなくても、生活には困りません。
でも、ハザードマップを読み、そこから自然災害から身を守るための情報を引き出すためには、方位を意識することが大切になります。

ハザードマップの基本となっている国土地理院の地図は、地図の上が北になっています。
これを知ることが、地図を読む時の一番の基本です。

ここに、私の住んでいる地域にある塾の案内地図を示します。
目標の建物などの情報が入っていて、これで場所を探すことはだれにも簡単にできます。
しかし、この地図を国土地理院の地図と比べてみると、大きな違いがあります。
全体がデフォルメされていることはさておき、この地図の上の方位は西です。
このような地図を見慣れていると、いざハザードマップを読もうとした時に戸惑ってしまいます。
まずは、気持ちを入れ替えましょう。

ハザードマップを持って外に出る前に、国土地理院の地形図を持って外にでてみましょう。
まずは、自分のいる位置を探します。
次に周りの地形を地図に対応させてみましょう。
でも、どちらが北か分からないと、地図と実際の地形を対応させることができません。
その時たよりになるのが方位磁石(コンパス)です。

昭和の時代に子供時代を過ごした方は、ご存知だと思いますが、遠足などに持っていった水筒の蓋の上にコンパスがついていました。
今、簡単なコンパスは100円ショップで買えます(下の図)。
まずは、こんなものを使って北の方向を見つけましょう。
これがハザードマップを読む第一歩です。

コンパスを使って北の方位を探し、地図と対応させる時に気をつけなければならないマニアックなことを一つ教えましょう。
地図の基準となっている北(真北)と磁石が指している北(磁北)はずれています。
磁北は、真北より西にずれています(これを偏角とよびます)。

偏角大きさは、場所によって違います。
結構大きいことにお気づきだと思います。
これを無視すると、地図上の方向と実際の方向がかなりずれてしまいます。
面倒ですが、これを補正することが必要になります。
偏角の分布の図を示しておきますので、ご自分の住んでいる場所の偏角を読み取ってみましょう。
地図とコンパスを持って登山する時には、必ず知っておくべきことです。

次回:等高線が読めるとカッコいい。

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