日本の高齢化 【自然災害と高齢者1/4】
日本は、自然災害のデパートと言ってよいほど自然災害が多発します。
一方、世界の中でも大変な勢いで高齢化が進んでいる国です。
日本で自然災害を考える上で、高齢化は無視できないファクターになります。
コロナワクチンの接種後、次の日に副反応が出て一日ソファーの上でぐったりとしていました。
そんな中でなんとなく今後の自分の人生について考えたのですが、自分自身、年齢が『後期高齢者』に近づいていることに改めて気づきそれなりにショックでした。私の父は42歳で逝ったのですが、その父よりもいつの間にか30年以上も生きてしまいました。
自分だけは歳をとらないような思いをしていたのですが、確実に時は過ぎていました。
自然災害と高齢者に関する課題は、私自身の課題でもあります。
私自身はどうしたら良いかといった観点で書いてみたいと思います。
今回は、まず高齢者人口の割合の変化を見てみます。
グラフは、1950年から2021年までの高齢者人口・比率の推移と、第二次ベビーブーマーが65歳以上になる2040年までの推定をしめしたものです。
1950年以降、高齢者人口・比率共に確実に増加しており、2021年度には高齢者人口は3640万人、国民全体に対する比率は29.1%に達しています。
特に団塊の世代(私は団塊の世代の最後)を含む70歳以上は総人口の22.8%を占めています。
そして、2040年には高齢者人口比率は35.3%に及ぶというのです。
すでに3人に1人が高齢者!!
次に世界の中での日本の高齢化を見てみます。
グラフから読み取れるように、世界の中で俄然トップを走っています。
2050年以降韓国に抜かれそうですが、当面はトップに位置にいることになるでしょう。
自然災害と高齢者との関係についても、日本は世界に先駆けて考える必要があります。
身近な所で、私の現在住んでいる茨城県牛久市について見てみます。
牛久市は東京から50km北方にある典型的なベッドタウンです。
1970年代以降、住宅が建設され多くの働き盛りの人々が転入して来ました。
住人は東京等首都圏に通うサラリーマンが主体でしたが、近年多くの方が定年を迎えています。
その結果、急激な高齢化が進んでいます。
以前は全国平均より高齢化率が低かったのですが、ここに来てほぼ全国平均と同じ値になっています。
皆さんのお住まいの地域についても調べてみて下さい。
状況はいずこも同じだと思います。
住人の3人に1人が高齢者という現実を認識した上で、自然災害について考える必要があるでしょう。