危機管理能力の問題か?

やはり今月から倒産する会社が増加してきたかと、そういう記事を見るたびに、涙が出そうになる二代目社長だーうしで御座います。

コロナウイルスの影響で、いろいろな規模・業種の経営者が手腕・動向を注目され、賞賛され、批判されています。
私が見る中で、中小企業の経営者は、ほとんどが批判されています。
コロナ前とコロナ後で求められていることがあまりにも乖離していると思います。

※中小企業の現実

(コロナ前):多角的に事業を展開すると、どうしても資金力に乏しい中小企業は商品供給の安定性・価格で大手に負けてしまう。
大手に負けないニッチな部分を極端に尖らせ、技術力でリードする。

(コロナ後):経営者は、あらゆる事態を想定して、多角的に事業を展開していくことが重要。緊急時にもリモートワークなどで対応する。


オリンピック直前というタイミングの悪さもあります。
優秀な会社ほどオリンピックに向けて、施設・人員に投資をして、万全な体制で待ち構えていました。しかし、それは全て回収ありきです。

(コロナ前):インバウンド需要・オリンピック需要に向けて、施設の拡大・改築・人員増員・人員教育など

(コロナ後):インバウンド需要だけに頼らず、内需向けのサービス・オンラインサービスの充実・通販など

優秀な会社ほど批判されています。国の方針を見て、インバウンド需要・オリンピック需要に向けて、準備していたことが、逆にあだとなり批判されています。
ということは、万全の準備をしていた優秀な会社の中で、資金力のないもの・オリンピックに賭けていたものから潰れていく。
地域に根付いて、インバウンド需要もオリンピック需要も関係なく、緊急宣言の中でも、開店し続けているものが生き残る。
地域に根付くことは、何も悪くありません。
ですが準備をしていた会社が、不憫でなりません。


忘れていけないことは、決してニーズが消えたわけではないということ。
コロナの影響で、経済が死んでいるだけです。
あなたたちのサービス・商品・やり方が間違っていたわけではありません。
批判されることで、皆さん悩んでいることだと思います。
コロナ前とコロナ後で状況が変わり過ぎているだけです。

こんなこと誰が予想できたというのですか?


今好調な業界は、ライフラインを維持している業界だけです。
運送・物流・食品・医療・ネット関連サービス
売り上げは好調でしょうが、現場の人間は、コロナの恐怖と戦いながら働き続けています。


ひろゆき氏がとある番組で、有識者や現場で陣頭指揮をとっている方々がいるなかでこんな質問をぶつけていました。
来年オリンピックを行うために、いますべきことという番組の質問に
「まだ来年オリンピック出来ると思ってるんですか?」
ひろゆき氏らしい合理的な質問です。

私は、番組を見ながら「こんな最前線の方たちがいる中でそんなこと言ったら荒れるぞ」と、思ったのですが。
反応は驚くほど冷静な反応でした。

その質問を受けて、怒る人や冷静さを失う人は皆無でした。
来年オリンピックが出来ないことは、もうみんなうすうす感じていることなんだと有識者の反応を見て、ビックリすると同時に納得しました。


危機管理能力がある人ほど、現在苦しんでいると思います。

あなたたちの危機管理能力が高かったから苦しんでいるのです。

何とかその知恵を振り絞って生き残って下さい。


今日はここまで。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


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