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英彦山神宮

独身の頃、英彦山神宮へ行ったことがある。
階段をひたすら登った記憶があったのだが。
今回、何故か様子が違う。

ナビで向かったのだが、英彦山神宮まで車であと2分と表示されるが、車両侵入禁止の看板が出ていた。駐車場もない。
おかしいなぁと思いながらも、近くに車を止めて携帯のナビを頼りに向かった。



階段もない、くねくねした細い山道。
来たことあると思っていたけれど、違う場所かなぁと思いながら進む。





苔が青々としてとても美しく。
木の間から差し込む光はキラキラしていた。

しばらく進むと。
神社が見えてきた。私たちは、神社の裏手からやってきたのだった。



嬉しいことに無事に参拝させていただく事ができた。

神社の裏手へ続く山道は。
「静か」だった。
風の音と、鳥の泣き声。葉っぱや木の揺れる音。山から流れる湧き水の音。
心も「静か」になった。

トカゲやヘビとも出会い。
自然が豊かだなぁと感じた。

帰り道、車に乗って走っていると雨が降り出した。
そういえば。ずっと雨が降りそうな曇だった。
神社の山道を歩いている時や、神社では光が差し込む瞬間が多く、雨が振るなど思ってもいなかったのだが。
山の天気は変わりやすい。

そんな中、キラキラした木漏れ日や、豊かな自然に触れることができとても幸せだった。

昔までなら、ちゃんとしたルートで目的地までつかないと不満な様子を隠さなかった旦那。
一緒に神社を回るうちに、いつの間にかこんな事を言うように。

「今日、このルートで着いたのにはちゃんと意味があるに違いない」と。

私は、どのルートで着いても、意味がなくても構わない。
キラキラしたものは、いつも必ず私の目の前に、ただある。
それをじっくり観察すれば、幸せに出会えると思っている。

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