ヒッチハイクした話 episode1
腕をまっすぐ伸ばし、親指を空に向けるこのポーズ
いったい誰が考えたのか
宇宙兄弟って漫画が大好きで、その中に
夜空に浮かぶ月を親指で隠すシーンがある
どこか似ている…
そしてそんなことを書いている今日は「ウルフムーン」とか言われる今年初の満月。
小さいころから、
「ヒッチハイク」
って響きが好きで憧れた。
ヒッチハイクに限らず、何かとスリルのある冒険をしている人達に、心を踊らされるところがある。
ジョーブログのジョーさんが、バイクで南アメリカ大陸を縦断したり、無一文でUSAを横断したり、アマゾンをイカダで下って死にかけたり。いつも一度見だしたらとまらない
ナスDが、世界の辺境といわれる地域で、いろんな人と交流をし、初めて会った子供たちとギター一本でこころをかよわせる姿にも憧れて…。そもそもナスDとか呼ばれるようになったきっかけがもうすでにいかれてる。
イッテQ登山部なんかも大好き。イモトが山に挑むときは、自分も何か挑戦したくなる
ディスカバリーチャンネルはもちろんチャンネル登録済み。
こんなシリーズあげだしたらきりがないのだが
その中でも特に
今や超人気芸人の有吉弘行がまだ猿岩石時代
ヒッチハイクでユーラシア大陸を横断した映像は自分の中では超お気に入り
過去の映像を夢中になって遡り、気づけば朝が来ていたこともある。
そして今回は自分がヒッチハイクしたときの話。
学校が地元から1000㎞ほど離れていることもあり、一度帰省するにもまあまあ、お金がかかる。大学生の自分にとってはなかなか大きい出費。
これまで、新幹線、夜行バス、フェリー、青春18切符と様々な方法で帰省したが、とびぬけて楽しかったのは「ヒッチハイク」。
ただの移動に、
”ヒッチハイクで”
という要素を加えるだけで急に冒険感が出てくる。
ヒッチハイクで帰省しようかと考えていた時、隣にいつも一緒にいるやつがいた。
人生初のヒッチハイクはそいつと一緒にすることに…
ホームセンターに、スケッチブックとマジックを買いに行った。その瞬間、もう何か始まっているような気がして楽しかった。
部活が終わった夜。
早速、荷物をもって出発した。
とりあえず、ICに行けば誰か乗せてくれるんじゃね
ヒッチハイク未経験者の二人は軽い気持ちでいた
しかし現実はあまくなかった。
誰も止まってくれない
場所を変えて工夫してみるが
数時間粘ってはみるが
誰も止まってくれない…
結局いい場所はないかと、歩きまくって
関門海峡をのぞむ
「めかり」サービスエリアにたどり着いた。
夜中に、不気味な森を抜け、越えていいのかよくわからない、高いフェンスをのぼり、進んだ。
気分はまるで映画の主人公。色々な条件が相まって、心臓はバクバク。
何か新しいことをする時の、ワクワク感は何度やってもたまらない
関門海峡を挟んだ対岸に見える、美しい下関の夜景の望み
「ほっ」
と一息ついた。
そしてその後も、SAで声をかけ続けた。
沢山声をかけたが、夜中に男ふたり。誰も乗せてくれない。
「疲れたな」
っと思っていた時、あちらからおっちゃんが声をかけてきた。
その時
「ん?」
と疑問には思ったが、やっと捕まえた人。速攻でお礼を言い乗せてもらった。
乗せてくれた理由を尋ねた…
はじめに声をかけたときは断ったらしい。しかし、1時間ほど休憩をして出発しようとしたら、まだ自分たち2人が、のせてくれる人を捕まえられず、相変わらず声をかけていた。可哀そうに思って最終的に乗せる決意をしてくれたらしい
「あぁ、そうゆうことね」
結局その人のおかげで、北九州から岡山の「吉備サービスエリア」まで行くことに
ほんとうに最高の経験。車窓から見る夜景も一段と綺麗に見えた。
乗せたくれた方ありがとう…
その後も試練が待っていることは考えもしなかったが
続く