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夢日記669 ~ 踏んばるカエサル ~

 私は、生徒のプリントやノートを回収して点検しようと思いたち、あるクラスで回収をおこなった。それらの点検をしていると、何名かの生徒が「以前は歴史が嫌いだったが、少しずつ好きになってきた」というようなことを書いていて、私は授業担当者として少しうれしかった。

 そんな中、ある女子生徒のノートに、私に対するメッセージが書かれた付箋が貼られていた。その付箋には「最近は授業が楽しくなってきた」という意味のことを書かれていたが、付箋の裏にも何かが書かれていた。それを読んでみると、彼女は先日、カエサルが世界を持ち上げているようすを表現した彫刻を見たらしいことがわかった。その彫刻は、カエサルが足を踏んばって、大きな丸い球を頭上にかかげているという構図になっているものであった。そして、彼女は、その彫刻の足の部分があまりに太いことが気になっているらしい。どうやら、彼女は、その彫刻の足と自分自身の足を見比べて、「自分の足も太いのではないか?」と不安になっているようであった。

 私は、付箋に書かれたその内容にどのように返信すべきか悩み、最終的に、「世界を支えてるんだから、足がそんなふうになるのは当然なんじゃないの?」という意味のことを付箋に記入した。

                            < 完 >

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