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夢日記659 ~ 犯罪者じゃねえよ ~

 私は、勤務校のトイレの「個室」で、便座に座っていた。同じ「個室」の中にはなぜか数学科のY先生(60代・男性)もおり、Y先生は「個室」のカベを使って、図形の問題を解説し始めた。Y先生はチョークを使わず、扇子で描き示すようなスタイルで私にいろいろと教えようとしてくれているようだった。しかし、私は、Y先生が動かす扇子の軌道を見ていても、何ひとつ理解できなかった。

 その後、Y先生は「個室」から出ていった。ほぼ同時に、大勢の生徒たちが列になって、「個室」の近くをゾロゾロと通った。このタイミングで、私は、「個室」だと思っていたトイレが実際には「半個室」であることに気づいた。「半個室」なのでカベの一部がないため、便座に座っている私の姿は生徒たちから丸見えであった。それにもかかわらず、生徒たちのうちの数名は、私がいる場所から数mのところでごはんを食べたり、談笑したりし始めた。

 私は気まずくなって、タイミングを見計らって「半個室」から去ろうとした。しかし、私は、「半個室」に設置されていたトイレットペーパーが使い切られてしまっていることに気づいた。私は動揺したが、絶妙なタイミングで、以前に勤務していた学校のO先生(約40歳・女性)に激似の女性が、「どうぞ」とトイレットペーパーを差し出してくれた。私は、その女性にお礼を言って、「半個室」のトイレットペーパーを交換した。

 ようやくトイレから出た私は、イスに座って休憩していた。そのとき、私は若い女性から「以前、どこかでお会いしたことがないですか?」と声をかけられた。私はその女性に見覚えがなかったが、とりあえず、自分の過去の職歴を彼女に伝えてみた。その後も彼女は「どこかでお会いしたことがあるような気がする」などと言うので、私は彼女に「よくある顔ですよ。犯罪者顔ですからね」と言った。私は「犯罪者っぽい顔なので、テレビでよく見ているのではないか」という意味で言ったのだが、彼女は私が言ったことの意味が理解できなかったらしく、嫌悪感を抱いたような顔をしながら去っていった。

                            < 完 >

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