夢日記300 ~ 金品をめぐる死闘 ~
私は、自らがプレイヤーとして戦うゲームに参加していた。フィールドで敵プレイヤーを倒したり、武器庫を撃破したりすれば、金品が得られるシステムである。そのため、どのプレイヤーも、死にものぐるいで戦っていた。
もちろん、武器を手に入れれば、圧倒的に有利である。よって、武器が大量に転がっているところでは、何十人ものプレイヤーが武器を手に入れるために互いを攻撃しあうという、凄惨な光景が広がっていた。
武器庫を破壊しても金品が得られるので、入手した武器を驚異的な力で投擲することによって、はるか遠くの武器庫を破壊する者もいた。
私はほとんど敵プレイヤーを倒すことができなかったが、制限時間ギリギリになって隙をつき、敵プレイヤーを撃退して金品を得た。ところが、気づけば私のすぐ横に、身長3mほどの中年のオッサンが全裸で座っていた。そのオッサンは、とんでもなく筋骨隆々で、50年ほど前の人がよくかけていたようなメガネをかけていて、頭はバーコードのようにハゲていた。そして、オッサンは、股間のあたりに構えた特大の「とっくり」のような形状のバズーカで、こちらを狙っていた。私が撃たれると思って絶叫すると、オッサンは安心するよう私に語りかけてきた。よく見ると、オッサンは私にではなく、私の後ろを通る列車に狙いを定めているようであった。
その後、私はフィールドの出口につながる階段を、命からがら駆け上がっていった。走りながらふと気づけば、もと同僚のNくん(20代・男性)が隣にいた。私はなぜか、「好きなアーティストの歌を歌ってはどうか」とNくんにすすめた。すると、Nくんは「いちばん最後に叫ぶでしょう!?」と大きな声で答えた。どうやら、Nくんが好きなアーティストは、曲の最後にとんでもない声でシャウトするらしい。Nくんは、「自分がそのアーティストの歌を歌ってシャウトすれば、それが他のプレイヤーを挑発することになり、狙われるかもしれない」と危惧しているようであった。
そのまま、恐れおののくNくんと並んで、猛ダッシュで出口に向かいながら起床。
< 完 >
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