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LIVE(in the)HOUSE 感想

絵の具 long ver

3人の舞台袖での準備して、ステージに向かう姿が映し出されていた。
配信ならでは、のシーンだ。

絵の具が止まり、始まる

「「今日までの感情が明日を作るから」」
イントロのピアノはなく、田淵さんと斎藤さんの声が響き渡った。

mix juiceのいうとおり 

歌いだしで始まるという、意表をついた幕開けだ。

目を閉じて貴雄さんが軽やかに、楽しそうに演奏している様子が映る。
もう既に楽しい。
「お ま たっせ!!!!」と斎藤さんが高らかに宣言し

オトノバ中間試験

の始まり。これもまたアップテンポにテンションが高まる。田淵さんの制限タイムはあと少し?のステップで確信、本当に彼は、いつも通りだ。嬉しくなる。

せいよっ!と、短めに切り上がり、勢いそのまま貴雄さんも軽やかなカウント!

桜のあと(all quartets lead to the?)

「桜がっ!咲いたきっとその後で」斎藤さんも手を振り上げた気がする。田淵さんの顔のなんとも表現豊かなこと。ベロ出したりしてしたな。いつも通り。
「you can reaction…」での貴雄さんをしっかり写すカメラワーク嬉しかった。

所々、少しだけ、斎藤さんが苦しそうな様子。声が出づらいのかもしれない。
それでも、「どこまでも行くだろう」で右手でマイクを握り、歌いきった。かっこよすぎて心が震える。

斎藤さん「MCなしっ!UNISON SQUARE GARDENです!」

ビートが刻まれる。嘘でしょ。

きみのもとへ

ギターやベースの手元もしっかりと映される。「熱中に」での田淵さんの表情がとても良かった、楽しい。田淵さんと斎藤さんのほぼダブルボーカルとなるこの曲、正直、この曲は個人的に好き度が高く、あまり覚えられていない、嬉しくて。

君の瞳に恋してない

ではピンクや黄色の照明がくるくると輝き出す。やっと照明にまで意識が向くようになってきた。
バスタオルは任せた!の時に田淵さんが眩しいぐらいに満面の笑顔だったのが印象的。
間奏では斎藤さんの笑顔が垣間見えた。
田淵さんが斎藤さんに向かって、前に出なよ、行け行け!とでもいうような仕草。

斎藤さんもそれを受け、ステージの前の方でギターソロを披露する。最高にかっこいい。ドラムを真上から撮るアングルも新鮮。斎藤さんの声の調子が戻ったように感じた。流石の、プロだ。


高揚感はそのままに、これまでに聴いたことのないセッション。ギターの細かい音が印象深かった。そして聴き馴染みのあるメロディ、

オリオンをなぞる

青の光に包まれた3人と、上の方から白のライトが降り注ぐ。

退屈ガール、歌を歌うのかい、では
田淵さんは貴雄さんの近くに向かって身体全体で弾く。楽しいが溢れている。
「最高ロマーーン!!」と伸ばしながら歌い上げる貴雄さんの声がくっきりと聴こえる。

軽くテンションMAX!の際に田淵さんか右手を大きく後ろに広げる仕草、いつも通りだ。ソロサビでは斎藤さんに白いスポットライトが強く光っていた。

間髪入れずに

「I wanna believe が夜を行く」

「きーみのこーえを さーがしてー!」

ギターのリズムが走ると共に、田淵さんもステージ上を走り回る!TIGER&BUNNYが好きだった方には堪らないのではないだろうか。詳しくない自分ですら、この繋がりには震えた。
「ロックオンなんだそうだ」で田淵さんは前方を指指す。そこに観客がいるとかいないとかは関係なく、ただ彼がそうしたいのだと改めて知る。
「ロックンロールだったそうだ」では、何かを思い切り投げる仕草も。

高音、少しだけ苦しそうな斎藤さん。
「目指して」「僕は僕の」は少しだけ音が乱れた。だが、顔には一切動揺などは見られないのだ。
暗転

音出しの後に、オレンジ色のスポットライトが斎藤さん1人を照らし出す。

スカースデイル

の、斎藤さんのみによる1人弾き語り。
暗闇の中、ゆったりとしたテンポで、音を噛みしめるような、魔法のような時間。「魔法(↓)」「ほんの…少しの」など歌い方に少しアレンジがあったことも忘れられない。
君は笑ってくれるかな…から貴雄さんのスティックカウントが入り、本来のUNISON SQUARE GARDENとしてのスカースデイルのメロディが走り出す。
田淵さんの「1.2.3で手を掴んだ」辺りでは空を仰ぎ微笑んでいるような表情に、目を閉じてコーラスをする。 インタビューにて言及のあった、青く眩しいぐらいに真っ直ぐなダブルコーラスでは貴雄さんと田淵さんの2人の姿が映されていた。カメラワークも絶妙なバランスだ。


静謐甘美秋暮抒情

これもまた、間髪入れずに繋げていく。青ベースの照明が全体を包む。
爽やかさから一転したこの空気の変え方にはいつだって虜になってしまうな。この曲は誰にも何も邪魔されたくないと個人的に感じているので、配信でここまで空気感を作り上げて聴くことができて本当に嬉しい。

短い暗転後、水色の明るい照明と共に披露されるのは

mouse to mouth(sent you)

最新シングルのカップリング曲だ。初めて聴けたのは、U-side初日の新木場だった。まさか、また聴ける日が来るなんて思わなかった。本当にこの曲が好きで、あの日を一生宝物にしていて、また宝物が増えた。

Aメロ、右手をマイクに添える仕草が多く、ギターから手を離す。個人的には斎藤さんのこのギターボーカルからボーカルになる瞬間も好きなのだ。
「妄想、ブルー 枕、オレンジ」という歌詞の部分、ブルーの光で田淵さん側、オレンジの光で斎藤さん側を輝かせる。そういう所が、やはりライブならではの演出の面白さを感じさせてくれた。最後のギターで少しだけ音が乱れ、悔しそうに口を一瞬歪ませた姿が見られた。

暗転
斎藤さん「オンドラムス TAKAO SUZUKI!」→ドラムソロ


スティックをくるくると回転させてはとんでもない手数を打ち始める。
アップテンポのままに、貴雄さんの後ろにスタッフが現れ、頭に何かを被せた。

いつもはヘッドホンだが、今回は…カメラだ。貴雄さんの右耳の上辺りに小型のカメラがある。そして、映像が切り替わった。
貴雄さんの鼻の右側に、手元、足元が全て見える。とんでもないことだ。


圧倒されていたら、セッションが始まっていた。べースソロとドラムがヒートアップしていく。

照明が紫や赤、緑、入り交じり、ぐちゃぐちゃに歪んで歪んで

Phantom Joke

になだれ込む。その後も、背景の歪んだ映像と、変態的に攻撃力の高いこの曲に鳥肌が止まらない。カッコイイ、しか言えない。本当に3人?メロディックスフェスのときよりも更に攻撃性が高まって、尖って尖って、あまりのかっこよさにため息が漏れる。
圧巻の余韻もそこそこに、じわじわと導かれたのは

to the CIDER ROAD

 背景は、炭酸のような、泡がシュワシュワと登っていく。水かもしれない、あ、CIDERだ。

コーラスで、貴雄さんの低めのオーイェーが響くのが良かった。
スポットライトにて3人が照らされていた。心が浄化されるような気持ちになる。やっっっと聴けた。聴けると信じていた、だが、この曲順。やはり田淵さんの考えることは意味がわからすぎて、最高に好きだ。

終わり…?と思いきや
貴雄さんか目を見開いて、マイクに向かって高らかなカウント!

場違いハミングバード

赤と緑でバキバキに激しい。そう、彼らはロックバンドだった。カッコイイが溢れて止まらない。身体が思わず動いてしまう。田淵さんのカメラ目線 Hard day’s night最高にカッコよかった。
こちらのアドレスまで、では斎藤さんも右腕を振り上げていた。ラストに貴雄さんが立ち上がり、斎藤さんのトドメまで。

シュガーソングとビターステップ

ここで。本当に世界中を驚かせ続けてくれるな。斎藤さんの声はもう既に安定していた。
今回のシュガーソングとビターステップでは、カメラワークに嬉しい工夫。なんと、斎藤さんのエフェクターを踏む姿、3人を上からのアングルで見る、といった、本来のライブではなかなか見ることの出来ない画角が多く映された。

曲が終わり次第、斎藤さんがカポを急いでつけて、何を始めるのかと思いきや、3人が向き合い、ギターをかき鳴らす。

箱庭ロック・ショー

鳥肌が立った。シュガーソングとビターステップから、箱庭ロック・ショーへの繋ぎ。UNISON SQUARE GARDENをUNISON SQUARE GARDENたらしめる証明を強く感じさせられる選曲ではないだろうか。ヒット曲だとか、デビュー当初からある曲だとか、そういうものがごちゃ混ぜになってもなにも変わらない。

カメラが揺らめいており、恐らく普段の撮影のカメラとは別だ。焦点の歪みすら感動的だった。
「みたいくらい いぇい いぇ」
での斎藤さんのカメラ目線&カメラ指さしが信じられないぐらいかっこよかった。もう、言葉にできないくらいだ。貴雄さんのど真ん中アップ映像もあり。アップテンポの中に、ギターから手を離す瞬間もあったような。
貴雄さんの所に2人が集まり、そのまま

フルカラープログラム

が始まった。
箱庭ロック・ショーから、フルカラープログラム…思わず涙が滲む。

斎藤さんの演奏中の笑顔と、田淵さんが機材に寄りかかって演奏し始めて、ああ、そうだ、これがUNISON SQUARE GARDENだった、と改めて彼ら3人が愛おしすぎて苦しくなる。

そーーーだあああああ…

暗転、ドラムが止まる。

斎藤さん、右手をマイクにのせて、少しだけ遠ざける。
アカペラ。

「涙キラキラ西の空に光る」

「モノクロでは説明できない」

マイクを握りしめて「完全無欠のロックンロールを」!!!

ここで、観客のいない客席が映されて、それでも関係なく、ただただ、UNISON SQUARE GARDENはUNISON SQUARE GARDENとしてのロックを証明した。それだけだった。かっけぇ。最後は、貴雄さんの元に集まって、演奏が終わる。

MC

…だが、カメラは止まらない。
アンコールはなし、だがこれは…。

田淵さんと斎藤さんがステージ上で話して笑っている姿が少し映る。
斎藤さんのチューニングの音がやみ、
「カメラどこですか?」と。
そして、カメラを見つけて少し指を指し、そこですか、とはにかむ。

「今のでライブは終わりです。
ここで、ちょっとしたご報告なんですが…
9月30日、アルバム発売です。」

「あと、あまり言っちゃいけないけど、来月ぐらいにまたライブやります。」
(田淵さんガッツポーズ)

「こんなに高い声だけでないの初めてで。出てなかったよね?」

貴雄さん
「でてたよ!高い音が出ないとかじゃなくない?俺で言う手数が多い、とかじゃなくて、魂の籠った「タン!(一音奏でる)」でしょ」
田淵さん大声で笑う。
この3人の関係性こそ、UNISON SQUARE GARDENがUNISON SQUARE GARDENたらしめているのだと、本当にぐっときた。
3人が愛おしい。

「オンラインライブというものをリベンジしたい」「リベンジさせてください」「来月ぐらい…」と言葉にしてくれて、
「でも本当に楽しかった!」の笑顔と、「魂はこもってた!」と言葉だけで十分で。

「もっとかっけぇUNISON SQUARE GARDENになってライブ出来たらな」のかっけぇの言い方まじでかっけぇしかなかった。

「こっからはおまけです!!新しいアルバムから、新曲披露します!」


弥生町ロンリープラネット

、と背景に映し出された。Patrick Vegeeより、新曲披露。予想だにしなかった。
オレンジの照明が包み込み、おや、激しい曲ではなさそう。

惹かれあってしまう
おかえりがききたい
君に触れてみたいな(田淵さんのコーラスが、聴いてるこちらが溶けそうなぐらい素敵)
全体的にゆったりと、バラードではないが、聞き取れていく。優しい、儚い、愛しさのある曲。

近づく冬の終わり
曖昧を無理やり煌めきに

そして僕らの春が来る

一拍おいて、華やかなあのストリングが響き渡った。


春が来てぼくら

への繋がった。きらきらと煌めく背景。冬の終わり、から春が来てぼくらに繋げる新曲披露の仕方が、秀逸過ぎてどうしていいかわからないぐらいの感動が溢れる。

まっすぐと前を向く斎藤さんの眼差しが美しくて。
田淵さんの笑顔が心に残っている。
ソロのサビ、斎藤さんが歌い上げるが、田淵さんも、マイクを通さずに歌っていた。「新しいと同じ数 これまでの大切が続くように なんて」

そしてまさかの、3分割映像へ切り替えあり。3人の表情が、動きが残る。
3人が最後は集まり、そう、ゆっくりと音をのばし、鳴らして、終わった。

UNISON SQUARE GARDEN
の背景に映し出され、終演。

エンドロールあり。

田淵さんがストレッチをしたり、貴雄さんが体幹を鍛えるポーズ、斎藤さんが水を持っている様子、全員がマスクをして、打ち合わせていたり演奏をしている姿。
本来見ることのない、メイキング映像というものだ。
春が来てぼくらのインストVerと共に、彼らの笑顔や、練習風景を見ることかできたことに感動した。


1番最後に映された3人の姿を捉えた1枚(演奏)が、まさしく、完全無欠のロックンロールを奏でるスリーピースロックバンドを体現していた。

おわり

もう言葉は要らないのかもしれない。
ただただ、3人が3人で楽しく音楽をやっていること、そんな奇跡を同じ時代で享受できることが何よりも嬉しい。
UNISON SQUARE GARDEN、ロックバンドが生きていることを、存在証明をありがとう。
最高のライブでした。

アーカイブを見る前に、とにかく熱を形にしてみたかった。自己満足だけれど、とにかく最高に楽しかった、それだけだ。

UNISON SQUARE GARDENに出逢えて幸せだ。


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