「自警団の話」のストーリーの流れ{ストーリー案}
※話の流れや全体の割合や大まかなストーリーについて
エピソード全部で注意したいこと
・各エピソードで伝えたいことは、多くても2つにする。
・どうしても伝えたい事が複数ある時は、絶対に入れたい中心になる伝えたい事を決める。それにそぐわなかったら、伝えたかったことでも削る、またはエピソードを小分けにする
・エピソード1つに対する伝えたいことが多すぎると結局全部伝わらないか間延びするからやめる
・エピソードで伝えたい事は、単純で簡単で分かりやすくまとめられるものがいい。難しいものは簡単なものに分解して伝えたい事にする。
※メインエピソードの区切り
・メインは起承転結構成。その中で三幕(序破急)構成を考える。
・読了後の感じ方や勢い感については、一通り構成として完成後に改めて調整する(最初からそこまで考えてやろうとしない)
・起承転結だけど、その間にそれぞれの構成を繋ぐ部分を作る。(それを含めて、最大7幕構成で考える)
物語最初
・主人公が自警団本部、統領の京都弁お姉さんに迎えられるところから始まる。
物語序盤({起}承転結の部分)
※今回分の一つ目の大きな盛り上がりは中盤のお姉さんの暴走シーン。
・そこまでは日常シーンの中で世界観と、登場人物の紹介と、登場人物、団体、町、住人との関係性を表現
・また、ストーリーの根幹にかかわる能力石の存在を読者に何となくどういうものか大まかに伝える。(主人公が知っている程度の知識までで十分)
・自警団(周辺区域を回りつつ、能力者の襲撃にあった町の復興や救難信号に対する応対などを行っている)に憧れを持って入団。
・元々主人公は住んでいた街が能力者の襲撃にあい、その際に助けてもらったのがこの自警団だった。
・入団に伴い適性のある水晶を探す。
・最初は単純な武器から探していたが当てはまるものがなく、一般団員としての入団かと思われたが、お姉さんから直々に特別な倉庫へ招かれる。
・団員幹部や採用者は止めるがお姉さんが「石が呼んでいる。そんな気がするんです」と押し切る。
・その中で箱状に柄がある物体に触れるように促される主人公。
・最後の希望だと内心焦る主人公の肩を後ろからそっと抱き「落ち着いて。石に委ねて。優しい気持ちで。そうすれば受け入れてくれます」と伝える。
・主人公がそっと触れるとその箱状は光を放ちつつ欠片に別れ、それが再び形を成して柄に集まり一振の大剣となる。
・これによりこの大剣(能力:念能力)の所持者として団員となる。
・この大剣は柄の水晶による念能力で固定されており、所持者の意図に合わせて欠片が分裂し様々な形を成したり欠片を自由に飛翔させたりできる。
・念能力により固定されている時は外力による剥がれや分裂は起こらない。
物語中盤~(起{承}転結)
※今回分の一つ目の大きな盛り上がりは中盤のお姉さんの暴走シーン。
・物語最初の盛り上がりは、物語の始まり、話が動き出す動機となる、主人公が自警団への入団を目指す要因となった過去の出来事を書くシーン。
・だいたいの主人公の立たされている現状と大まかな世界観の説明が済んだ段階で主人公の回想シーンを入れて、主人公への共感を持たせたい。
(全体尺の中で、だいたい1/5~1/4くらいから主人公の回想シーンは始めたい)
・どうして能力者を倒そうと思っているのか、単純な恨みだけではない、力の無かった自分へのふがいなさや、自分だけ助かった申し訳なさ、そのような誰もが抱く感情を、主人公は能力者の襲われた経験から人よりも強く持っているだけ。それが伝わるようにしたい。
・尺としては回想シーンの終わりはだいたい全体の1/3までには終わらせたい。
・このシーンは一種の盛り上がりシーンだが、ウェイトとしては軽い。読者を物語へ引き込むための要因としたい。むしろそれだけなので、次のお姉さんの暴走などのエピソードにまで話の重さが引きずらない程度にしたい。
・あえて暗さや話の重さは、次の盛り上がりエピソードとは切り離したい。
・そのために、内容的には簡潔に、主人公の視点や感情、不条理さなどに重きを置く。
・直近で訪れていた、能力者の被害地の復興を手伝いつつ、鍛錬や稽古を行う日々。
・せっかく手に入れた力を使う実践もなく、少々退屈に思いながらも、メンバーのことや普段の皆の仕事などを知っていく。
・仕事中のヒロイン3との会話で、真面目だけどちょっと口悪いとか。
・稽古中に現れるお姉さんと周りの反応で明るい雰囲気もあるとか。
・稽古(もしくは仕事)の合間で誰か(おそらく兄貴分の男)との会話中に入団を決めた理由を問われたりして、そこで主人公の回想シーンへ。
・主人公は小さな町に住んでいた。
・町が襲われたとき、ただの山賊かと思ったが、能力で壊される街を目の当たりにする。
・この時初めて能力者を目の当たりにする。
・狂ったように街を破壊する相手になすすべもなく、ただ町が壊れ人が死んでいくのを見て隠れておびえるしかなかった。
・自分がやられそうなときに助けられて、一命をとりとめる。
・話を聞き、聞いた相手相応の反応を返される。
物語中盤(起{承転}結)
※今回分の一つ目の大きな盛り上がりは中盤のお姉さんの暴走シーン。
・お姉さんの暴走シーンは全体尺の1/2ぐらいのタイミングで起こった方が、全体の流れとしていいかも?
(・最後の盛り上がりシーンが全体の2/3~3/4程度の割合からスタートして最後までの尺だとすると、1/2くらいの時にお姉さんの暴走がいいタイミングかも?)
・2/3程度ぐらいまで後ろに下がってしまうと、それまでが間延びするのと、後半のお姉さんの救出劇への間が薄く、いきなり主人公が心変わりしたように感じかねない。
・主人公の葛藤もシーンとしては重要。主人公がどうしたらいいのか悩みつつ、それでも今の自分の中の答えを見つけ、最後のシーンでそれを見せつける、という流れが理想。出張に出ていた自警団メンバーが襲撃されたと情報を受け、臨時で本部に残っていたメンバーが救護へ。
(なんのために出張していたのか、部隊が分離していたのか、理由が欲しい。お姉さんが出陣する時点で、最悪全員出動でもよい)
・その中には体調の悪化していたお姉さんも人手確保のため同行。
・しかし救護任務中に京都弁お姉さんが能力者に開花。
・メンバーは救護を断念し帰還。
・主人公は能力者になってしまうことを知りつつも戦っていた、戦いに参加させていた自警団に強く反抗する。
・この時の主人公はやや八つ当たりの部分もある
・お姉さんは主人公を守るために間に入って応戦し、その後暴走を引き起こしていたため、自分を庇ったばっかりにお姉さんが(ある意味)犠牲になってしまった。
・そのことを無意識化で素直に受け止めきれず、暴走する要因をそのまま放置していた周りに対して怒りが向いてしまっている。
・主人公も感情のやり場が分からず、抑えきれない感情が団員に向いてしまった結果。
・しかし皆はそれでも戦い守ることが正義だと譲らない。
・この時このような主張をしたのは、副頭領、ヒロイン3。
・秘書さんは「頭領が望んだことですから」
・兄貴分の男は、二人の言葉に何も反論はしなかったが、聞かれて「正義は分かんねぇ。大義って意味ではあってんじゃねぇのか。ただ俺の目指してるもんとは違うってだけさ」
・ヒロイン2は「戦わないと守れないから、戦うだけ」
・主人公はどうすればいいのか、戦うことが正しいことなのか悩む。
物語中盤(起承{転}結)
・街が大規模に襲われる。
・街は諦めたが命を賭してでもそこの人々を守る自警団の人たち。
(あまり襲われ過ぎるのも、能力者が急に大量発生したように感じられてしまう。実際はまだまだ珍しい存在のため、そんなに頻繁に能力者を出したくはない。)
・能力者になることを拒む、恐れることと人を守ることは天秤にはかけられない、守るべきものは何かを主人公は、メンバーの少女の助言もあり、徐々に理解していき、守るべきものを履き違えてはいけないと知る。
・守るべきものは人間としての死ぬ尊厳か、生きていて欲しいと願う心か。
物語中盤〜終盤(起承{転結})
※ラスト、今回の「お姉さんの自我を取り戻し、生きていてほしいという願いを貫く」という結末(結論)へつなぐためのシーン
・自分が拗ねて八つ当たりで放った言葉や、行き場を失った感情から、迷いを多く含んでいる主人公が、改めて自分が自警団に入った理由「強くなり、能力者を倒し、誰かを助ける」という理由の中で自分の真の目的とは何だったのか、「強い」とは、「能力者を倒す」とは、「誰かを助ける」とは何か。何を自分の目的とするか。そこに向き合う。
・そして主人公は「誰かに生きていてほしい」という気持ちが、失った家族や町の人たちに対しても、今生きている皆に対しても抱いている、第一の感情だと気付く。
・放浪しその日暮しで生きている皆。
・別の地区の生き残った人と合流し、その場所を新たな拠点とする。
・主人公は街の皆と触れ合い生活を共にしていったり、先日断念し救護しきれなかったメンバーが特殊部隊に助けられていたという思いがけぬ生還に喜ぶ住人の姿を見て、みんなを守りたい、大切な人が生きているという幸せを守りたいという気持ちを強く持つようになる。
・まだ自警団のみんなとは、先日の口論と前回の防衛戦の際の主人公の怯えた行動が障害になり、打ち解けきれずにいた。
・ただ気持ちが整理できてきた主人公を、兄貴分的な男は「それでいいんだ。自分の一番変えちゃいけねぇと思ったことに向かって突っ走りゃいいんだ」と背を押してくれる。
物語終盤(起承転{結})
※今回分の二つ目の一番の盛り上がりはお姉さんの沈静化シーン。
・人間として死ぬことか、人間では無くても生きていることか。主人公はその答えとして「生きていてほしい」という気持ちを選ぶ。
・それは町の人を見て、失う悲しみをもう一度知り、自分の自警団を目指した理由を再確認し、もうこれ以上誰も失いたくないと思ったから。
・以前の街を襲った能力者集団が再び攻撃を仕掛けてくる。
・今回は犠牲は出すまいと全員で対抗するも少しずつ押され、さらに街の方にも回り込まれ、一般市民が危険に。
・その時主人公は前線を託し一人で一般市民の救援へ。
・主人公は戦えない住人を守ったために危機的状況に。
・そんな時、能力での支援が彼を救う。
・助けてくれたのは京都弁のお姉さん。
・能力者となっていたが、自警団と彼らの守る人々を守るために参戦。
・さらに対能力者特殊部隊(男女混合の紗倉たちとは別の部隊)も現れ形勢逆転。
・能力者集団を壊滅させ退けることに成功。
・被害を最小限に留めた勝利に皆喜ぶ。
(物語最後(起承転{結}上からの繋がりで描く。次作への繋がりを描く部分でもある)
・京都弁お姉さんも能力者だとして特殊部隊が彼女を包囲する。
・それをみて主人公は彼らの前に割って入りお姉さんを庇う。
・「能力者を庇うか」という問いに「彼女は能力者じゃない。(友好能力者)だ。俺の守るべき人だ」と叫ぶ。
・その名が後に人に危害を加えない能力者を呼ぶ総称となる。
・主人公の答えに驚きと少し照れを見せるお姉さん。
・主人公の行動に自警団の皆も特殊部隊を囲んで臨戦体勢となり、その状況から特殊部隊は「非能力者を殺してまで殺すほどの危険分子でもない」とその場から去っていく。
・緊張の解けた状況で主人公はお姉さんに後ろから抱きしめられ「ありがとう」と。
・それに対して「あなたも、俺の守りたい人ですから」と答える。
・しかし彼女はこの街から離れるという。
・「能力者はお互いの存在を感じ取れる。私がいるとまた今回のような危険を呼び込んでしまう。それに・・・」と。最後は小さく聞き取れない。
(最後言おうとしていたのは、「それに、私の記憶は浸食によって、消えていってしまうから。いつ暴走するかもわからない」という事)
・それでも生きていた彼女を止めようとする自警団のみんなだが「彼と同じように、私にとっても、ここのみんなは守りたい人たちです」と言い残し、「またどこかで」と去っていく。
・そんな彼女に「また、生きて会いましょう!」と送り出す主人公。
・とある一件で悪さをする能力者を討伐した後、能力者でもない人を殺す京都弁お姉さんとその能力者集団に出会う一行
・その場は相手が去っていってしまった。
・とある町からの逃亡者からの報告で、とある自治勢力の居城が能力者に襲われて崩壊寸前だと知る自警団
・そこはこの能力者が現れた世界になってから自分の統治下を塀で囲い、まさに居城として能力者を退けていた街だった
・自警団はこの街に残る生存者の保護のために向かう
・しかし到着すると街には多くの能力者が闊歩しており、街の奪還は無理だと悟る
・そこの能力者達は何か他の能力者とは違い本能に従っているだけで考えているような素振りのない感じだった
・奪還は無理でも生存者だけでも救出しようとするが、途中で京都弁お姉さんの能力者集団が現れたことで、自警団は撤退を決める
・しかし京都弁お姉さんの様子が気になった主人公は「殿(しんがり)を務める」と言い訳してヒロインと共にその場に残る
・2人で京都弁お姉さんの後を追っていたが途中で謎の能力者と戦闘になり、苦戦
・危ないところで京都弁お姉さんにも助けてもらい、戦いの結果、謎の能力者には2つの能力石が埋め込まれ、強引に発動させられていた事が分かり、この街を破壊した謎の能力者達はみんな誰かに能力石を埋め込まれて作られた事を知る
・その後京都弁お姉さんを追い、結果としてこの街の地下に埋蔵されていた能力石を使い、人間に埋め込み能力者にする実験が行われていたことを知る
・以前能力者集団が人間を襲っていたのも、このような実験で自我を失った人が問題を起こす前に仕留めていた結果だった