小説想定「(仮題)アンドロイドの話」

設定等

ストーリーについて

家訓(何をやりたいのか)
・人工知能の苦悩

想定読者
・アンドロイド好きな人
・心のあり方とかを考えるのが好きな人

トレンド(想定読者の望む展開)
・心があるのか苦悩する
・機械らしい戦闘シーン

テーマ、コンセプト
・人工知能にも心がある(あってほしい)

ログライン
第一幕(15)
アンドロイドの主人公がヒロインの死をきっかけに
第二幕(30)
人間と機械の違いに翻弄され、その間で自分の心の存在を疑い、苦悩し、
第三幕(15)
それでもヒロインの言葉と自分の心を信じて立ち上がる

メインストーリー(パターン)
・主人公が殺されたヒロインの仇を取る
サブストーリー
・所属する事務所と警察との関係
・悪役のアンドロイドとの口論、やりとり
・事務所内の人との関係

世界観設定

時代設定、時代背景

本編の流れ

本編案


登場人物

ウォーラント(識別番号WAW-008)

・一人称:俺
・性別:男(アンドロイド)
・(本編時)年齢:25
・誕生日:
・身長、体重:
・性格:正義感が強い、なんでも真剣
・趣味:
・その他:↓
  ・主人公
  ・白坂特殊犯罪取締事務所の実行メンバーの一人
  ・普段は一人で事務所内にいることが多い
  ・中東での戦争時に開発され実戦投入された元軍用兵器
  ・身体に埋め込まれた「戦闘用強化システム」の作動を抑えるための制御装置を身体中につけている

白坂 優(シラサカ ユウ)

・一人称:私
・性別:女
・(本編時)年齢:17
・誕生日:
・身長、体重、サイズ(B、H、W):
・性格:素直、感情豊か
・趣味:人と話すこと
・その他:↓
  ・事務所を運営している幸恵の娘
  ・

後端 康正(ゴバタ コウセイ)

・一人称:俺
・性別:男
・(本編時)年齢:20
・誕生日:
・身長、体重:
・性格:めんどくさがり、直情的
・趣味:
・その他:↓
  ・

白坂 幸恵(シラサカ ユキエ)

・一人称:私
・性別:女
・(本編時)年齢:42
・誕生日:
・身長、体重、サイズ(B、H、W):
・性格:
・趣味:
・その他:↓
  ・

不明(自称:クリーガー)

・一人称:私
・性別:男(アンドロイド)
・(本編時)年齢:不明
・誕生日:
・身長、体重:
・性格:
・趣味:
・その他:↓
  ・優の死んだ事件を起こした本人
  ・自分を裏切った人間を恨んでいて、復讐心が強い
  ・主人公と同じ元軍用兵器

船橋 純一郎(フナバシ ジュンイチロウ)

・一人称:私
・性別:男
・(本編時)年齢:49
・誕生日:
・身長、体重:
・性格:
・趣味:
・その他:↓
  ・警察の人
  ・

固有名称、設定

名称

・俗称、通称↓
  ・
・名称の種類↓
  ・総称
  ・国際法
  ・憲法
  ・国際機関名
  ・団体名
  ・地名
  ・国名
  ・建造物名
  ・機器名
  ・システム名
  ・公共物名
  ・物質名
  ・一般用語
  ・固有名詞
  ・歴史用語
・世間深度↓
  ・
・用語の意味↓
  ・
・備考↓
  ・

あらすじ

本編

空は陰り、月の光も雨雲に遮られた夜。
雑踏すら聞こえぬ暗い路地の中。
雨が打ち付ける音の中、足音を響かせ駆けていく男。
息の切れた様子はない。
代わりに背中からは熱い蒸気が白い煙となって立ち上っている。
身体の細部からわずかに漏れ出す光が地面に反射する。
男は後方から誰も追ってきていないことを確認するともう一度走り出す。
少しずつ聞こえてくる車の音や人の声。
目の前の曲がり角を抜ければその先は路地の出口。
人混みに紛れれば逃げるのも簡単だ。
男は勢いを殺さずそのまま道を折れた。
ガツンと金属同士のぶつかる音。
押し返され後方に転ぶ男。
見上げた先、路地を塞ぐように人が立っている。
一人、体格からして男。
だがそれ以上に、全身を覆う黒塗りの装甲、細部から放つ赤黒い光が男の足を縛る。
そして、立ちふさがった黒い体躯の目が開く。
一瞬の遅れ。
すぐさま身体を起こし逃げようとした男だが、すでに相手は目の前まで迫っていた。
一陣の風が凪ぐ。
男の脚部が嫌な金属音と共にへし折れ、そのまま身体が地面へと投げ出される。
ゆっくりと近づく影。
苦し紛れか拳銃を取り出した男へ、黒い体躯は言う。
「武器を使えばお前が不利になる。使うもんじゃない」
その言葉をかき消すように、数度の銃声が夜の路地に響いた。

路地の入り口には多くのマスコミや野次馬が集まっていた。
現場では今まさに、取り押さえられた男が護送車に乗せられているところだった。
その様子を俺は路地からそっと顔を覗かせてみていた。
「お疲れ様、ウォーラント君。無事犯人の確保はできたみたいね」
俺の通信に幸恵さんの声が入る。
「えぇ。任務完了です」
「お疲れ、ウォー。いやー、やっぱり動かなくていいのは楽でいいな」
幸恵さんの声と同じように康正の声も入ってくる。
「まぁ、今回は遠距離での支援はできなかったし。それでも、康正君もお疲れ様。二人共事務所まで戻ってきていいわよ」
「了解」
俺は誰にも気づかれないように路地の方へと足を引き返す。
「おい、ウォーラント」
急に大通りの方から呼び止められる。
「なんですか、船橋警部」
「今回も犯人逮捕への協力、感謝する。最近では義手や義足、果ては身体全てを機械にした今回のような犯人の事件が増えている。我々警察側でも対処しているが、対処しきれん場合も多い。今後も協力を期待している」
「ありがとうございます」
俺は一応頭をさげる。
「ただ、やり過ぎるな。今回の犯人の損傷は控えめに見てもやりすぎだ。これは今後の君たちの活動にも影響する。気をつけたまえ」
「・・・・はい」
俺の返事を聞いているのかいないのか、船橋警部は早々に立ち去ってしまった。
俺としてもここにこれ以上長居する気もなかったし、早々に事務所へと足を向けた。

大通りの華やかな光も遠くに見えるような薄暗いビル街の一角。
小さな三階建ての建物。その扉の前に『白坂特殊犯罪取締事務所』と書かれた表札が掛けられているのが俺たちの事務所だ。
事務所といっても普段からここに寝泊まりしているためほとんど家と変わりない。
一階部分は駐車場になっているが、康正が乗っている車があるのを見る限り、俺の方が遅かったようだ。
目の前の扉を開けて中に入る。
「ただいま帰りました」
「おかえり、ウォーラント」
玄関には壁に背を預けて少女が立っていた。
「ただいま、優。康正はもう帰っているのか?」
「うん、とりあえず今はシャワー浴びてるみたい」
「そうか」
それだけ聞いて俺は靴を脱ぎ自室の方へ向かう。
「え、ご飯は?」
「俺は食べなくても充電さえできれば・・・・」
「食べても体に問題はないんでしょ?」
「まぁ、問題はないが」
「それならほら。一緒にご飯、食べよ?」
彼女の柔らかいであろう小さな手が俺の手を掴んで引っ張る。
その握られた感触がないのは、いいことなのか悪いことなのか。
リビングに入ると嗅覚のセンサーが反応するのがわかる。
人間との共生のため、ある程度の味覚、嗅覚はデバイスを追加されている。
「お母さん、ウォーラントが帰ってきたよ!」
優が台所の方へと駆けていく。
少ししてエプロン姿の幸恵さんが現れる。
「ウォーラント君、今日はお疲れ様。お夕飯、もうちょっと待っててね」
「いえ、俺の分は気にせずに」
「そういうのは無し、って言わなかったっけ?同じ机を囲むんだから、一緒に食べましょうよ」
そう言って笑うと、幸恵さんは台所の方に戻って行ってしまった。
俺はすることもなくとりあえず椅子に腰掛ける。
台所では幸恵さんと優が話しながら夕飯を作っていた。
「うぃーっす。風呂上がりました。あれ、ウォー帰ってたのか」
「あぁ。ついさっきな」
「そうか」
そっけない返事。
康正はそのまま俺の向かいの席に座る。
「お夕飯できたわよ」
幸恵さんと優がそれぞれの席の前にご飯を持ってきてくれる。
優は俺の横へ、その向かいに幸恵さんが座る。
そうして夕飯の準備が整ったところで幸恵さんから一言。
「今日もお疲れ様。ゆっくり休んで、明日に備えてちょうだい」
「はい」
「さて、それじゃぁ。いただきます」
「いただきます」
幸恵さんの料理は俺の貧相な感覚でも美味しいと訴えてくる。
それに隣で楽しそうな優の話は、自然といつまでも聞いていられる気がした。

夕飯も食べ終えればもうすっかり夜も更けている。
幸恵さんはリビングに残り、俺たち三人はそれぞれの部屋に戻っていく。
俺は部屋に戻るととりあえず自分の身体の整備。
汚れた箇所を拭いたり、少しでも不調があれば点検する。
ただ、今日くらいでは目立った不調もない。
メンテナンスが終わればあとは次の仕事のために充電しておくだけ。
俺は専用の充電プラグを接続し、スリープモードに移行した。

充電が完了し目が覚めた朝。
部屋の外ではもう騒がしく音がしていた。
俺は身体を起こして部屋を出る。
「あ、おはようウォーラント」
「おはよう。今日は学校か」
「うん」
「毎朝大変だな」
「う〜ん、大変といえば大変だけど。でも楽しいよ、学校」
「そうか」
優はそのままリビングを抜けて玄関へ。
「待って優!はい、お弁当」
慌てたように幸恵さんが台所から優のお弁当を持ってくる。
「ありがとうお母さん。それじゃ行ってきます!」
「いってらっしゃい」
俺と幸恵さんに手を振って優は家を出て行った。
「康正はどうしたんです?」
「あぁ、康正君なら用事があるとかで出て行ったけど」
「そうですか」
「今日はまだ事件とかそういった連絡はないし、しばらくは自由時間ね。ウォーラント君も好きなことしたら?」
「そうですね」
好きなことと言ってもあんまり思いつかない。
少しだけ街に出てこようか。
俺は優に貰った白いコートを羽織って玄関へ。
「あら、君もお出かけ?」
「少しだけ外に出てきます」
「そう。いってらっしゃい」
幸恵さんに笑顔で見送られて俺は事務所を出た。

事務所の外はいたって普通のビル街だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?