「対能力者殲滅特殊部隊(仮)の話」部隊の1人 盾の後輩{キャラクター設定}{物語設定}

盾の後輩

大人しめであまり活発に人に絡むタイプじゃなかった彼女
紅葉にはよく懐いていた
紅葉も気を許していたし、彼女自身も心を寄せていた

物語案

ある作戦が成功し、討伐対象を倒した後のこと。
まだ能力者は死後、本当に死んだ後(注記)に能力の暴発が起きる可能性があることが知られていなかったころ
討伐対象の心停止を確認し、帰還しようとしていた際に、急激に高熱源反応が能力者からあり、皆が背を向けてる中(装備の関係上)一番最初に気付いた彼女がみんなに「伏せて!」と叫んで、自分が盾の装備上みんなを庇うように立ち塞がった直後、能力者の死体が大爆発を起こす、
爆発に何とか耐えた皆、その中で双銃の子が立ち塞がったままの彼女に声をかけようと肩に手をかけて覗き込んだ瞬間、青ざめて尻もちをつき崩れ落ちる
それとほぼ同時に彼女の様子を見ていた紅葉が、その様子から彼女の様子を見に来ようとくる皆を叫んで静止する
紅葉「来るな!!」
紗倉「く、紅葉?」
紅葉「いいから、もう、来るな……」
その様子で止まる皆。しかし紗倉はむしろ心配と近付いて来ようとするが、
紅葉「紗倉!!」
紗倉「!!」
紅葉「皆帰れ。紗倉、皆を頼む」
紅葉の気迫と、その僅かに見える横顔から、紗倉は「分かった」と一言
紗倉が皆を連れて去っていく

恐怖と衝撃から彼女から目を離せない双銃の子の目を手で覆う紅葉
視界が塞がれ思考が戻ってきたのか急にむせかえり逃げるように背を向け嘔吐する
そんな彼女をなだめる紅葉

道中で皆を先に行かせ、道半ばまで少し戻ってきた紗倉の前に、放心状態の双銃の子に肩を貸して歩いてくる紅葉
「紅葉……」
「紗倉か……、こいつを頼む」
双銃の子を紗倉が引き継ぐ
双銃の子を離すと背を向ける紅葉
「紅葉、お前は……」
「……すぐ、帰る」
そう言い残して戻っていく

元の場所に戻っても立ち尽くしたままの彼女
彼女は盾もろとも半溶けの状態になり、装甲は前面は溶けて原型が消え、ガラス面も割れるより一瞬の高熱で溶け落ち直ぐに固まったような状態
フェイスマスクは半分溶けて顔も半分溶けたような状態
(怖かったのか僅かに顔を背けたように半分だけより溶けてしまっていた)
盾も僅かに厚みのあった部分以外は柔らかくなり重力に負けたようにしぼみ溶け垂れ下がったような状態で固まっていた
溶けてから固まったため地面に台座のように届いている盾と、一瞬の高熱で溶けつつ炭化した両足の3点で保持されているのか、彼女の遺体は立ち尽くしたままだった
紅葉はそんな彼女の遺体をその場に埋葬していく事に

溶けたことによって盾型から十字架のような形に変形してしまった盾を墓標に、塚に埋葬し、紅葉はその場を後にする

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