文法範疇について(メモ 創作参考 言語設定)
動詞の語形変化
不定詞 語幹+接尾辞
(「人称」「時制」「数」「性」「法」「態」)
※文法範疇について
1、(典型的には)形態統語的な範疇
2、(典型的には)形態意味的な範疇
3、形態意味的な範疇
1、「性(性別)」「数」「人称」「格」
1-1、「性」
名詞の性によって、その名詞と文法的に関連する語の形が変わる
1-2、「数」
多くの言語では「単数」と「複数」
2を表す特別な形式として「双数」
「双数」は主に一対になっているもの
1-3、「人称」
発話の「話し手」「聞き手」「それ以外」を区別するために使われるもの
1-4、「格」
(省略以前どこかで書いているので)
2、「定性」「敬語」
2-1、「定性」
対象が限定されるかどうか
限定されるものを「定(definite)」
限定されないものを「不定(indifinite)」
<例>英語
定のときは「the(定冠詞)」
不定のときは「a、an(不定冠詞)」
2-2、「敬語」
主体(書き手、話し手)とその相手(読み手、聞き手)やその話題中の人物との「社会的関係(親疎、権力の大小)」と「態度」を表す表現
3、「時制」「相」「法」「態」「極性」「他動性」「証拠性」
3-1、「時制」(tense)
発話の中で規定される言語学的な時間を示すもの
3-2、「相」(aspect)
述語が表す事象の完成度や時間軸における分布の様子などの差異化をもたらすもの
・「完結している」か「未完結」か
・「瞬間的」なのか、「継続的」か、「断続的」か、「反復する」か、「やがて終わる」のか
3-3「法」(mood)
文が表す出来事の現実との関係(事実的か反事実的か)や、意図、聞き手に対する態度などを表す
「断定」「疑義」「命令」「可能・必然」「許可・義務」「願望・要求」
<例>印欧語
「直接法」「命令法」「接続法(仮定法)」「希求法」「条件法」「禁止法」など
3-4「態」(voice)
動詞の表す行為を、「行為者側から見るか」「行為の対象側から見るか」に従って区別を表す
「能動態」「受動態」の区別
それ以外にも「自発」「使役」「逆行態」「願望」「可能」「中間態」「逆受動態」「適用態」など
<例>日本語
能動態 - 動作の主体に視点
受動態 - 動作の受け手に視点「ーられ」がつく
使役態 - 使役する側に視点「ーさせ」
使役受動態 - 使役主と動作主がいる場合に、動作主に視点が置かれる。「ーされ」「ーさせられ」
自発態
可能態 - 「ー(ら)れる」
尊敬態
交互態 - 複数の主語が互いに行為をしあうことを表す「ー(し)あう」
<例>英語
・能動態と受動態
3-5、「極性」
肯定と否定、つまり、ある陳述が真偽いずれであるかの区別
(真偽によって動詞の形が変わる時に、動詞変化に極性が含まれることになる)
※英語や日本語、ドイツ語では、語形変化に極性はないが、「not」や「Yes/No」などの単語で真偽を表している。
3-6、「他動性」
3-7、「証拠性」(evidentiality)
ある発言の情報源がどのようなものかということによって語形変化すること
<例>タリアナ語は動詞が変化する
(日本語の「~(する)そうだ」「~(し)そうだ」「らしい」「ようだ」は、分類上「法」に入る)