「自警団の話」のサブエピソード{ストーリー案}
※ストーリーの案や各キャラ、世界観を伝えるような細かいエピソードについて
サブエピソード
・主にキャラクター同士の関係性を掘り下げるようなエピソードや世界観を伝えるエピソード
・一つ一つのエピソードが基本的に短編のように短く。語りすぎない
・長く伏線を張るようなエピソードではなく、読み手がその時のストーリーに関わるキャラクター達がどんな人でどんな状況かが分かるようなエピソード
序盤
中盤
終盤
京都弁お姉さん
・主人公にとって京都弁お姉さんは一番尊敬しているし、一番異性として気になっている相手
・ストーリーが進むにつれての心情、距離感の変化
・憧れや尊敬の存在、守ってもらう立場
→ 手の届かない存在、わからなくなってしまった存在
→ 守りたい存在、守りたいと思える対等な立場の存在
・異性として気になっていたのは序盤から。
・最初は主人公本人も無自覚で気になってしまっている感じ
・徐々に恋愛感情に近い何かを感じていると認識し始め、最後には好きという感情は自覚していなくても、お姉さんとの体の距離や行動をつい意識してしまったり、目が追ってしまったりする
京都弁お姉さんエピソード
・入団式の後数日後、初めての任務。
・部隊が召集され、車に乗り込んで現地へ
・向かう途中の車内。主人公と同じく武器使いの男に話かけられる。
・車内と言っても指揮系統が入るように改造された大型車だ。
「よう。今日が初めてってわけだ。大丈夫、俺が守ってやるさ。それに、頭領もいるからな」
そんな会話をしていた。
運転席のそばに立ち、前を見据える凛々しいお姉さんがいた。
現場につくとお姉さんが二手に別れるように指示。男とヒロイン2、主人公とお姉さんだった。
「まぁ、今回は俺が守ってやれねぇが、頭領と一緒なら心配ねぇ」
そう手でグッと合図されて男とヒロイン2は行ってしまう。
「それでは、私たちも行きましょうか」
微笑んで先を歩き出すお姉さんに主人公はついていく。
「なぜ、俺を」
「今日はあなたは初めてですから。どんなものか見てもらおうかと。それに、最初からハードじゃ嫌でしょう?」
そう言うお姉さん。
しばらく無言のまま歩いていくと、やがて街の中で能力者と思しき相手と遭遇。
とっさに剣を構える主人公だが、お姉さんが静止するように手を出す。
その目はじっと相手を見ていた。
見てみると、能力者の方は何やら苦しんでいるようだった。
相手が2人の方を見る。
「全部燃やす!全部全部!この街ごと!全部!燃えて壊してやる!」
所々支離滅裂な言葉を発している。
「あなたは、本当に、こんなことがしたかったのですか?」
「あぁそうだよ!おれは全部燃やし尽くして」
「あなたは、あなたがそうなる前から、そうだったのですか?」
諭すように語りかけるお姉さん
しばらく会話のような何かが続いたが、結局
「お前らも全部全部燃やせばいいんだぁ!」
発狂して突進してくる相手。
柄を握る手に力が入る主人公。
しかしお姉さんは静かに
「さようなら」
手をふっと振るうと、いつ持ち出したのか分からない何かを、お姉さんは投擲。
それは相手が放った火の玉にぶつかる直前にその投擲物から能力が発現。
相手の能力を止める(水、石など、なんの能力使ったかは要検討)
(最初の方のエピソードだから、能力は一種類がいい)
そうして相手を倒すと、お姉さんは投擲物を回収し、主人公の元まで帰ってくる。
無傷で能力者と戦い勝利する、戦いの中でも舞うように戦うお姉さんに、憧れを抱き、かっこいい、綺麗と思った主人公。
「さぁ、行きましょう。救護が必要な人がいるかもしれないですからね」
そう言って歩き出すお姉さん。
「ん?どうかしましたか?」
ついずっと見つめてしまっていた主人公はハッと目をそらす。
その様子にふふっと微笑み、そっと頭を撫でてくれる。
「大丈夫。あなたも、強くなれますよ」
「行きましょう。みんなが待っていますからね」
再び歩き出すお姉さんに主人公はついていくのだった。
任務の無い日
※このエピソードでは、普段の自警団の日常と、日常の中での頭領とみんなの関係性、そして一番に「能力の侵食という何かしらの現象があること」「お姉さんは侵食が進んでいて先が短いことを暗に示唆」が伝わるといい。
任務のない日、主人公は副頭領に剣術の稽古をつけてもらっていた。
最初の頃は全然だったが、次第に動けるようになってきていた。
その様子を男は外からボーッと眺めていた。
そこへ
「今日も稽古ですか。どうです?腕の方は」
「そーっすねぇ。体も鍛えられてきてるし、飲み込みも早いし、いいんじゃ……って頭領!?」
ビクッと驚く男にニッコリ微笑むお姉さん。
「どうかされましたか?」
「いや、ここにくるとは思ってなかったもんで」
「そうですか」
稽古場の方を向く。
「それで、能力の方は?」
「まぁ多少はやってるんすけどね。まだ安定しねぇっつーか」
「そうですか」
しばし沈黙
「私が教えて上げましょう」
「・・・え!?」
「ちょっと、頭領!いけません!」
男より強く止めに入ったのは秘書のお姉さんだった。
「いいでしょう?少しくらいなら」
「まぁ、おれはいいっすけど」
「私としては、あなたが出なくてもいい問題かと」
「でも、私がしたいからする。それでいいでしょ?」
そういってちょうど休憩に入った2人の方へ行ってしまう。
休憩後、能力の使い方を軽く主人公に教えて、
「やってみて?」
言われてやってみるが、うまくいかず。
「まだ、力みすぎ。もっと力を抜いて楽にしないとね。少しいいかな」
そういって主人公の後ろに回り込むと後ろから腕を回し、主人公の手の上から剣を一緒に握る。
「力を抜いて。気持ちを落ち着かせて。剣も能力も自分の体のような感じで。普段息をしているみたいに」
そう言われてもさっきまでの能力を使おうと力んでいたのとは違う意味で緊張して落ち着けない主人公。
お姉さんの吐息がすぐそばで聞こえる。
そんな主人公の反応に気づいたのか、お姉さんはふふっと笑う。
笑った時の息が耳にくすぐったい。
お姉さんが体を離す。
ふわりと甘い香りがする。
「さぁ、もう一度。ゆっくり落ち着いてから、やってみましょうか」
一度深呼吸をして、集中して、能力を発動。
すると、今回はうまくいき、柄から刃が分離し、宙に浮く。
「そう、そんな感じだよ。もう一度やってみようか」
それを何度かやってみて、あんまり多くやると負担がかかるからと、その日の能力の練習はそれで終わった。
「能力の方は、(男)にも教わるといいわ。剣術も頑張ってね」
そうしてお姉さんは去っていった。
その日の夜は背中に感じたお姉さんの体温を思い出して寝れなかった主人公。
稽古場から去った後、秘書と2人で歩いていたお姉さん。
「どうして、あのようなことを?」
「なんのこと?」
「なぜ、あの時能力を・・・」
「能力を使ったのはあの子でしょう?」
「・・・私にシラを切れると」
「それは無理ね。降参よ」
肩をすくめるお姉さん。
「能力ってね、最初が大変だけど肝心なの。コツを掴めるかどうかで、武器の力をちゃんと使いこなせるかが決まってくる」
「それと、あなたが能力を使ったことに関係が?」
あの時。稽古中、主人公が能力を使い成功した時、同時にお姉さんの手首のブレスレットも発光(能力を発現)させていたのに気付いていた秘書さん。
険しい顔の秘書さんに微笑むお姉さん。
「コツを、掴めるよう、導いてあげるのも、リーダーの役目だと思っているわ」
「そんな苦痛を背負ってまでですか?・・・笑顔が崩れていますよ」
少しハッとし、苦笑する。
「あなたには叶わないわね、(秘書)」
「どうして、そこまでなさるのですか?侵食だって、これ以上は」
「それは大丈夫よ。あのくらいなら、そんなに侵攻しないから・・・」
「それでも侵攻はしています。どうして、そこまでして」
「私がいる間に、1人でも、みんなを守れる人が、増えて欲しいから。私がその手助けをできるなら、力を使うわ」
「どうして・・・!それであなたがいなくなってしまったら」
「私はもとより、もう長くはないわよ。だからせめて、1人でも多く、私の力を役立てられたら、それがここのみんなのためにもなる。そうは思わない?」
その質問に、しばらく沈黙し、
「私は、そうは思えません」
小さく言葉にする秘書さん。
そんな秘書さんに対して
「そう」
と一言。優しく微笑むお姉さん。
ヒロイン2関連
・主人公にとってヒロイン2は、だんだん妹のような先輩という感覚になっていく
・それが伝わる、そういう感覚の変化がわかるようなエピソードが欲しい
・能力を行使していく代償:自己認識(自己の存在)が曖昧になっていく
・鏡を見て自分が認識できなくなる(鏡像認識ができなくなる)感じ
・最初は気になるほど障害は出ていない。
・実際に知覚し始めるのは能力に覚醒してから。
・開花時に気を失うが、目覚めた時に自分の手を見て少し違和感(他人のもののような感じ)を覚える。
・能力開花時に気を失ったのも、超強力な一撃を放った代償に自分の意識の喪失を引き起こしたため。
・逆に開花時に気を失ったため、暴走状態にならなかったとも言える
ヒロイン2エピソード
・最初出会った頃は武器の銃も実弾でしか戦っているところを見たことがなかった
・最初は年齢はあまり変わらないけど落ち着いててクール、口数が少ない、実力のある先輩な印象
・打ち解けるようになってきて、時々お茶目(ポン)があったり、努力家だったりな一面を見たり、自警団や街のみんなと普通に話していたり、違った一面も見るようになる。
・また少しずつ距離が縮まってきてから、ヒロイン2の方からも名前で呼んでいいと言われたりする。
・基本この自警団では能力石を扱える人が前衛、一般の戦闘員は後方支援という陣形だったが、ヒロイン2は実弾武器なのに前衛にいて、最初は不思議に思っていたが、後に彼女も能力石を扱える人だと主人公は知った。
・戦いの中で彼女が実弾のみで戦っていて、危機的状況になったときに主人公が助ける。そのときに「なんで能力を使わないんですか」という問いに「使わなくても勝てる、そう思っただけ」と答えられる。
・後に主人公が能力石使用の代償、侵食のことを聞き、その後2人きりで話す機会に、「武器、能力石を使わないの。先輩も、侵食があるからですか」という問いに「まぁね」と答える。「でも、いざとなったら使うから。足手まといにはならない」とも答える。「それならもう使わなければいい。前衛で戦わなくてもいいのになぜ」と聞かれ「能力石を使えるから。戦えるから。使える人が使って戦わないと守れないから」と答える。
ヒロイン3関連
・主人公に食ってかかることの多い、主人公から見ればちょっとキツい先輩
(キャライメージ:プラスティック・メモリーズの)
・根が真面目で自分が正しいと思ったことは突き通してやり遂げようとがむしゃらになるタイプ
・がむしゃらになり過ぎて時々融通が効かなくなることも(京都弁お姉さんからはよく「肩の力を抜いて取り組んでみたら?」と諭されている)
・自分より年下で、自警団の事もほぼ知らないような主人公が能力石の適性があったことに、少しばかり嫉妬している
ヒロイン3エピソード
言い争い
・まだ無謀さのある主人公。まだ現実的かどうかの判断が曖昧で、理想を第1に行動したい感が残っている(無知と無謀なころ。)
・ヒロイン3はもうある程度経験から判断ができ、自警団という組織としての行動ができる。
・ある作戦にて、状況から京都弁お姉さんが撤退を判断。自警団は撤退。
・その状況に対して主人公が異議を唱える
「どうして追わなかったんですか。もう少しで倒せたかもしれないのに」
「相手が能力者ってこと、分かってる?」
主人公の異議に言葉を返したのはヒロイン3。
「でも、自分達にも武器がある」
「深追いして何になるの?私たちの使命は民間人を守ることよ」
「守るためならなおさら、今逃がすのはなんでですか」
「相手を逃がしたんじゃない。私たちが追えなかったの。それに仕留められなかったのは武器を持って前線に立ってたあんた達でしょ?」
「それなら俺だけでもいい、1人でも相手の後を追っていれば」
「あんたねぇ。前線、能力者への対抗策が1人抜けたら、後ろはどうしろっていうの?ただでさえ武器適応者が少ないってのに、その穴を誰が埋めろって?」
「そ、それなら全員で追えば」
「それこそどうしようもないじゃない。武器持ってるから自分達は大丈夫って?後ろは能力者に突っ込むなんて自殺行為だわ。でもいいんじゃない?あんたがみんなのとこに行って「これから全員で突っ込みます。死ぬことになりますがよろしくお願いします」って言って回れるなら」
「死なないように守ればいい!」
「言うだけ言ってんじゃないわよ!守るって言うのがどれだけ…!」
口論が激しくなってきたところで京都弁お姉さんの仲裁が入る。
「2人ともそこまで。今回の結果は私の判断です。誰のせいかと問われれば、私でしょうね。それに、もう撤退したんです。過ぎてしまったことは変えられません。」
1つため息を着くヒロイン3
「そうですね。私もムキになってしまいました。少し頭を冷やしてきた方がいいですね」
そう言うとお姉さんに一礼して、主人公を一瞥して去っていく。
↓
この時は「融通の聞かないひと」とか「つっかかってくる人」みたいな印象
↓
後に彼女が1人の時に自分も前衛に立てない悔しさ、守りたいのに守れない辛さなどを吐露している姿を主人公がたまたま見てしまい、彼女も普段は隠してるけど前衛に立ちたいと思い、できることなら1人で追ってでもその能力者を追い詰めたいと思っていることを、主人公が知るところとなる。
・大切な人を失い、自分にも力が欲しかったが、自分には能力石の適性が無く、現在は中衛部隊
・適正の無かった自分へのどこにも吐きようのないやるせなさと、心のどこかで能力石適応者への嫉妬がある
・主人公が入団したてで能力石と適応したことに対し、少し気になったがあくまで団員の1人として、最初はただの先輩としてだけ接していた。
・しかし後の作戦の際に、命令よりその場の判断で動こうとした主人公を前に言い争いに。
・それ以降主人公に対して突っかかるような態度で接する事が増える
・主人公からしたらちょっとキツい先輩という印象
・ヒロイン3からしたら、最初から危なっかしかったし、気が気じゃない。という意味で最初は気になっていた。
・だんだん主人公の性格なども分かってきて、主人公の成長期もあり、単純に主人公の事が気になっているだけのような感じに。(本人は別に主人公を特別視しているとか、特別気にしているとか、そういう気は全くない)
※主人公とヒロイン2はエピソード中いなくなる間、一緒にメンバーの男は戦っていて、ヒロイン3が覚醒した直後、味方を守るために少し足止めをしていた、ことを追加予定
・主人公とヒロイン2が能力開花する前、京都弁お姉さんが能力者となり離脱した後、主人公も戦力としてもメンバーとしても受け入れるようになった自警団。
・ヒロイン3は変わらず中衛での作戦行動が多かったが、それでも一般隊員のまとめ役のような立場になっていた。
・そんな中、自警団に新しい能力石武器が渡ってきて、その適性者として彼女が選ばれる。
・念願の能力石武器に喜び、主人公やヒロイン2にも自慢しにきたりする。「これで私もあんたたちと戦えるわね」「もう守られてばっかりじゃないわ」そう嬉しそうに興奮気味に話すご機嫌な彼女。
・実際に次の作戦時には新たな編成として彼女も前衛に出て、相応の戦績をあげる
「これで文句なしね」「どう?前衛に立ったって目劣りしないでしょう?」
・ただ、元々適性の低い彼女に心配な主人公
・実際最初に武器に触れ適性があって保有者になった次の日は、前日ほとんど使っていなかったにも関わらず熱を出した。
・大丈夫と元気に言う彼女を誰も止めることができなかった。実際彼女にとっては念願の適性武器だったし、今までの鬱憤が晴れたような明るさに対して、止めるのが躊躇われてしまった。
・だけど彼女は作戦や襲撃がない時も1日必ず一回は能力の行使をする、能力とその反動に慣れる、耐性をつけて、「戦闘時に前線で戦い抜けるように」とトレーニングしていた。
(ただ、能力への適性は単に個人個人の体と脳の問題、特に脳のどの部位に侵食が起こるかの問題で、トレーニングによって克服できるような物ではない)
・彼女の「誰の迷惑にもなりたくない」「必ず自分が皆を守る」という信念と、我を通す彼女の性格が、そういう行動に走らせていた面もある。
・その後何度かの作戦を超えてきた頃、彼女自身も自分の体の異常には気付き始めていた。
・体の節々の痛みや定期的に襲ってくる頭の奥に杭が刺されているかのような鋭く重い頭痛
・彼女が強がっているのは周りも分かっていたが、止めようとしても逆に彼女が余計に無理をしてでも大丈夫だと示そうとしてしまうため、逆効果だった。
・とある作戦(もしくは事件など)で別れて行動していた分隊の方が危機的だと情報が入り、能力者の出動が必要に。
・本隊の方も戦っていたため、本隊に残っていた主人公とヒロイン2が本隊から離れるか否か悩んでいると、ヒロイン3が2人は行ってきなと言う。「ここは大丈夫。なにせ、この私が残ってるんだから!安心して行ってきなさい」「でも」逡巡する主人公だが、「さっさと行って。みんな無事に連れ戻さないと承知しないんだから」と送り出されてしまう。
・「すぐ戻ってくるから」とヒロイン2と一緒に本隊を離れる主人公。
・ヒロイン2と一緒に行く=二人ともまだ能力に目覚めていない
・「もう、引けないからね」自分に言い聞かせるように、鼓舞するように呟いて前線に向かうヒロイン3
・その後なんとか早々に分隊を援護し、分隊の無事が確保されたところで2人は急いで本隊の方へ。しかし向かう途中で能力波の干渉による一瞬の強烈な脳への衝撃と、遠くの爆音が聞こえ、立ち昇る煙が見える。
・嫌な想像や不安を振り払うようにさらにスピードを上げて戦いの前線へ向かう。
・隊員が戦闘体勢のまま後退しているその視線の先、そこには暴走状態のヒロイン3がいた。
・今は部隊の方に攻撃はしていないが、敵対していた相手が壊滅し、今まさに最後の相手に手をかけているところだった。
・「みんな!これは・・・!?」帰ってきた主人公が部隊の皆に聞くが、「突然彼女が・・・」というようなことをいうばかり。ただみんな、彼女が能力の侵食に呑まれてしまったのだということは分かっていた。それは今までこの自警団から幾人もの事例があるから。
・ただ直近の2人(主人公とヒロイン2)が自我を失わずにいたことで、どこかみんなの中にも「実はもう大丈夫なのでは?暴走しないのでは?」というような淡い期待もあり、そのせいでだいぶ気圧されていた。
・主人公とヒロイン2が帰ってきたことで、能力波の変化に気づいたのか、ヒロイン3がみんなの方を見据える。
・「やるしかない。守るためには」戦闘体勢に入る主人公とヒロイン2
・3人と戦いが始まるが、ヒロイン2は侵食を最小限に抑えるためなるべく能力は使えないため、能力が暴走していることもありヒロイン3が優位だった。
・しかし結局は2人のコンビネーションで、ヒロイン3がヒロイン2に向けて放った能力を主人公の武装で防御し、その爆風に開いた隙間をヒロインが能力を打ち込み、その弾頭がヒロイン3へ当たり、能力波を見出されたところであえて剣とは別方向に回り込んでいた主人公が小刀一振り分だけ残しておいた剣でヒロイン3の背中から一突き、行動の止まったヒロイン3。ダメージとヒロイン2の能力が着弾したことで能力波の低下から暴走が治る。
・「あぁ、私、そっか・・・」自分の状況から現状を察するヒロイン3
・「私、誰か、傷つけたり、した・・・?」「してない」「そっか。よかった。私が襲ってたら、何やってんだって感じだもんね」そう力なく笑う
・力が抜けてきて、主人公の方に背中を預けるヒロイン3
・「でも、よかった。誰も、傷つかなくて。それに、あんたに、あんたたちに止めてもらえて」
・急いで帰ろう。まだ治療をすれば助かる。そう言おうとした主人公の言葉を遮るように「いいの。もう、これでいいのよ」「もし帰れても、また今日みたいになりたくない。今も頭が痛くて意識が本能に乗っ取られそう」「それに、もう、満足しちゃったから。あんたたちみたいな、みんなを守ってくれる人がいるんだから」
・「みんなによろしく。私は先に、幸せに・・・」息を引き取る。
・主人公とヒロイン2はヒロイン3の遺体と武器を抱えてみんなの元へ戻る。
・その後遺体は火葬され、埋葬された。
・最後、どんなに危険な存在になってしまっても、それまでの彼女をみんな知っていて、彼女はみんなに信頼され心を許された存在だった。
・基本定住せず旅をして救援を行う集団となっていた自警団は、彼女の供養は今回彼女命がけで守ったその街に塚が作られた。
ナルル関連
・現状の設定ではナルル・イーゲンブルグの登場はもう少し後の能力者が受け入れられ始めてからの予定だけど、それより前のこの時代の搭乗でもいいかも。
・現状ではナルルはもっと後の時代産まれが想定が妥当かも
・このエピソードをこっちかナルルの話かで使えればいいかも
・ナルルと一緒にヴァンラッド族の少女も一緒。
・ナルルの能力は「触れた能力は全て無効化できる能力」
・ヴァンラッド族の少女の能力は「相手の精神、記憶の世界に入り込み、当事者の過去に干渉できる能力」
・下のエピソードでは、ナルルと少女が旅の途中の小遣い稼ぎ中。主人公とヒロイン2は能力に目覚めた後。
(二人がナルルの能力波を全く感じれない=普段は感じられる体質に変わっているという設定になるため)
ナルル、エピソード
※主人公たちともしもナルルが出会っていたらの話。
・とある町に調達任務で訪れた際、主人公とヒロイン2は仲間と離れ二人で行動中、街中でナルルに出会う。
・ナルルと話している際、能力者の襲撃が。
・主人公たちが応戦に向おうとすると、ナルルに止められ、ナルルが「自分が行くからいいよ」と二人を止める。
・二人は「相手は能力者、一般人じゃ危ない」と伝えるも、ナルルは「大丈夫、話し合いで解決しようよ」と言って行ってしまう。
・能力者かとも思ったが、能力者特有の能力波を彼女からは一切感じられず、能力者ではないのにと不安になる。「とんだ天然さんか大馬鹿さんね」ヒロイン2と一緒に彼女を気にかけ現場へ向かう。
・現場では相手の能力者がナルルと対峙していた。
・相手の能力者は襲った店の店員を人質に取っていたが、彼女は構わず話しかけている。
「てめぇ、邪魔すんじゃねぇぞ」
「まぁとりあえず落ち着いて、話し合いで解決しましょう?」
「うるせぇ、さっさと失せろ!」
・相手の能力者が能力を放つ。能力は炎。主人公たちが声をかける暇もなく渦を巻く炎が彼女を包む
・しかし次の瞬間、彼女を包んでいた炎が弾け消える。
「だから話し合いに来たって言ってるじゃないですか。別に止めに来たとは言ってないじゃないですか」
「え!?」
驚く主人公たちの前で彼女は続ける。
「私、今お金が無くてですね」
「なんだ?」
「もし、その強盗、分け前をくれるなら、本当にあなた方を止めようとしている人たちを、足止めしといて上げますよ?」
そういいつつ主人公たちの方へ振り返る。
「う、うそでしょ」
驚く主人公たちに彼女は微笑む。
「そいつら止められんだったら分けてやるよ」
「本当ですね?」
「あぁ、俺たちが逃げ切れたらな」
「逃げる前に報酬はくださいね」
「そいつらどうにかしてから言えってんだ」
「そうですか」
改めて主人公たちを見据える彼女
「そういうことなので、とりあえず手は出さないでほしいかな」
「そういうわけにはいかない」
構える主人公たちに待ったをかける彼女
「まぁまぁ、話し合いで解決しません?戦いたくはないですし……」
それでも、と武器を構える二人。
(能力は戦闘向きじゃなさそう。それなら)
ヒロイン2が小さな力で彼女の足を狙って射撃。
しかしその射撃を彼女は足を上げるように回避。
しかしそこを、主人公の能力で彼女の足を一瞬固定、彼女がバランスを崩す。
「おわっ!」
尻もちをつく彼女。その体制のまま動けないように主人公は彼女に能力を使う。
「この能力・・・ふぅん。これは初めて会ったな・・・」
つぶやく彼女。
彼女の動きを止めたのを合図に、ヒロイン2は彼女をよけて向こうにいる敵の方へ向かおうと走り出す。
その時「○○(ヴァンラッドの少女の名前)」と彼女が叫ぶ。
その声に反応したのは今まさにヒロイン2の下にいた動物。
彼女が肩に乗せていた動物の背中に突如扉が出現する。
「なっ!」
驚く彼女の懐にできたその扉が開き、その中から現れた存在がそのまま両手を突き出しヒロイン2の腹部へ向ける。
そして能力が発動する。
謎の存在の手の先、ヒロイン2に扉が出現する。
「あぁっ・・・!」
動けないヒロイン2の開いた扉の中にその存在は入っていき、扉が閉まると、何事もなかったかのように扉が消える。
ヒロイン2は地面に倒れ込む。
「(ヒロイン2)」
「大丈夫、何もしないなら、あの子も何もしないから」
そういいながら立ち上がろうとする彼女。
その瞬間、主人公が能力をかけていたはずの力がフッと消える。
「能力が!」
驚く主人公を他所に彼女は立ち上がり、ヒロイン2の方へ向き直る。
「(ヒロイン2)!」
主人公の声にハッとしたのかヒロイン2が自分に近づいてくる彼女に気が付き、とっさに銃を構える。
「ダメだって。何もしなければ大丈夫だから。じっとしてて」
黙ったまま銃を構える手に力がこもるヒロイン2。
その様子を、というか彼女の様子を見てちょっと呆れたようにため息をつく彼女。
「ほら、じっとしてないと、ここ」
そういって首元を指さす。
その時ヒロイン2も自分も首元に違和感を覚え、触れてみると、血が出ている。
「な、なんで・・・」
「そのままじっとしてなよ?」
彼女はそういうと強盗たちの方へ歩き出す。
ヒロイン2に駆け寄る主人公。
「終わったみたいだけど」
彼女は強盗のリーダーっぽい能力者に話しかける。
「ホントに足止めするとはな」
「それで、報酬は?」
「しゃぁねぇ。ほらよ」
受け取った中身を見て一言
「これだけ?」
「はぁ!?舐めてんのか?」
「これじゃ成果のどのくらいなのさ」
「一人分け前としちゃちょうどくらいだろ!調子のんじゃねぇぞ!」
「それじゃやっぱり足りないよ。こっちは二人分もらわなきゃ」
「はぁ?わけわかんねぇこと言ってんじゃねぇ!一人には一人分しかやんねぇ。とっとと失せろ。でねぇと・・・」
話は終わりというように能力を発動させる相手。
「交渉決裂、か」
再び彼女が何者かの名前を呼ぶ。
その瞬間ヒロイン2の背中に再び扉が現れ中から何者かが現れ、そのまま一瞬でリーダー男まで跳躍。
そして再び両手を突き出し、男が能力を構える前に能力を発動。
出現した扉に入ると再び扉は締まる。
「な、なんだぁ、今のは!能力か?」
しかし何も起こらず。
「二人足止めしたからって調子乗んなよ」
男が彼女に能力を使おうとした瞬間男の動きが止まる。
そしてそのまま気絶して地面に倒れ込む。
「ま、もっと報酬弾んだ会長さんの勝ちだね」
そして部下のような残り二人を彼女は見据える。
「このまま全部置いて逃げるか、この人みたいになるか、どっちか選んでいいよ?」
その言葉に残りの二人は逃走。
彼女はそれを見てふぅとため息をつくと、気絶した男を縛る。
「あ、あなたは一体」
ヒロイン2をかばいつつ問う主人公。
「私?私はナルル。旅人だよ。だけど、旅をしてるだけだとお金が無くってさ。こういう時に小遣い稼ぎしてるってこと」
「それで、強盗にてを貸そうと?」
「あぁ、ごめんごめん、違うのよ。もっといい報酬でこの町の会長さんに依頼されてたのよ。こいつら倒してくれって」
男を拘束した彼女が二人の方に来る。
「傷口見せてごらん?」
身構える二人に微笑む彼女。
「大丈夫大丈夫。さっきのは私の能力じゃないし。私は能力者かどうかも怪しいもんだし」
そういいつつそっとヒロイン2の髪をよけて首筋を見る。
「あぁ、浅いね。痛みは?」
「痛みは、無いです。」
「そ?それならよかった。あの子なりの気遣いかな?」
クスクス笑う彼女。
その時拘束していた男の背中に扉が出現し、その扉からあの謎の存在が現れる。
「今回は吸うためじゃないんだし、そんなもんよ」
「あ、(ヴァンラッドの少女)、今出てきちゃ・・・!」
慌てて彼女はその少女の方へ向かう。
「別に平気だと思う。ほら」
指さしてくる少女に釣られてこちらを向く彼女が逆に驚く。
「ほ、ほんとだ。今までみんなこの子に驚くのに・・・」
その子はヴァンラッド族の身体的特徴を備えた純ヴァンラッド族のようだった。
当のヴァンラッド族の少女は、出てきたはいいが彼女の背中に隠れたまま。
「あのさ、それ」
彼女がヒロイン2の方を指さす。
「それ、しまってよ」
ヒロイン2の銃を指しているようだった。
「これ?」
「うん」
その様子に彼女が問うてくる。
「もしかして、その能力、能力を消すとか、そういう感じ?」
「え!?」
当てられて驚くヒロイン2の様子を見て彼女が笑う。
「あぁやっぱりそうなんだ。それならやっぱり、しまってもらえないかな?この娘が怖がるからさ」
「?」
「ヴァンラッド族は原生種族の中でも特に能力波への感度が高いの。だから、そういうのを搔き乱したり、消したりする能力にはめっぽう弱いみたいで」
その言葉にヒロイン2は武器を下げる。
その様子を見て、ヴァンラッド族の少女は彼女のうしろから出てくる。
「それより、報告に行くんでしょ」
「そうだね。あなたたちも一緒に行きましょ。私たちは協力してこいつを捕まえたってことで、話を合わせてくれると嬉しいな」
そうして彼女と一緒に会長さんの元へ報告に行き、彼女と一緒に主人公たちも奨励金を受け取り、食事もごちそうになってしまった。
食事会の途中、一人でいる少女の方へ向かう主人公。
特殊部隊の副隊長(隊長)
・適当そうで真面目、事務的作業的そうで融通がきく
・いつも人のカンに障る、癪に障るような、話し方をする
・美少年。凛々しい女性にも見えるほど綺麗。
・何も変えず変化を嫌い時間を使うのが嫌という、いい意味での面倒くさがりな性格
・恋愛対象はバイセクシャル。容姿も相まっていろいろある。
特殊部隊の副隊長とのエピソード
・京都弁お姉さんが人間と思われる相手を倒しているのを発見した時
・能力者として片付けようとするが、主人公たちが止めに入る。「理性を失っているわけではない。」「何か理由があるはずだ」と
・その時に主人公たちと京都弁お姉さんを逃がしてくれたのは彼。
「能力者を庇うのかい?・・・ククッ、まぁ当然かぁ。君たちも能力者もどきの武器を使わないと戦えないようなものだからねぇ。」
「まぁそんな能力者もどきが庇う能力者なんだ。どうせ放っておいても害はないだろうねぇ」
それだけ言って部下を引かせてくれた。
・実際の彼は京都弁お姉さんの能力者としての実力を買っている。
・だからこそ主人公たちに敵対し、彼女にまで目を付けられるのは得策ではないとも考えている。
・効率的に任務をこなすためなら、多少隊長や上司の命令に背いてでも実行する。
・ゆえに、能力者との戦闘時、主人公たちや京都弁お姉さんたちも参戦している戦いでは、能力者の相手を任せて自分たちの隊は非戦闘任務(能力者の情報収集や民間人の救護など)を行ったりしている。
・このような時も、あえて能力者や能力武器を使う主人公たちの実力を買い、任せている節がある。