01.子宮頸がん検診(細胞診)
私はもともとPMS(月経前症候群)の症状がひどく、緩和のためにピルを病院で処方してもらっていました。夏ごろに引っ越しをし、いつも行っていた病院が遠くなり、引っ越し先の近くの病院にかかりつけを変えたことがきっかけでした。
それまでもピルを服用していたので内診の予定はなかったのですが、「初診なので、子宮頸がん検診は受けてほしい」という医師からの強い勧めで検診を受けることになりました。
実際、子宮頸がん検診ってどういうことをするの?というと、以下の通りです。
◆子宮頸がん検診の方法
子宮頸部(子宮の入り口)を、先にブラシのついた専用の器具で擦って細胞を採り、異常な細胞を顕微鏡で調べる検査です。
※「(c) 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター」HPより
診察台の上に乗って、膣に器具を入れて広げ、奥を触られている感覚です。存分に違和感はあるものの、私の場合痛みも出血もありません。パートナーに指で奥を触られているときの感覚に似ているなぁと思います。
ただ、内診自体こわいんですよね。私はとてもとても苦手なので、いつもハンカチを握りしめて「内診は苦手です」と自己申告します。そうすると、こわくないように配慮してもらえたりします。先生方、手のかかる患者ですみません。
検査当日は、検査結果を聞くための次回予約を入れて病院をあとにしました。
このとき、私は異常が見つかるなんてつゆほども思っていませんでした。引っ越し前に通っていた婦人科医でも、その1年半ほど前に子宮頚がん検診を受けていて、異常なしという結果だったからです。
そして次の予約日、検査結果を聞く日です。
何も異常がなければ受付で検査結果の紙を受け取って帰ってくださいとのことだったのですが、診察室に呼ばれました。
「結果がね、あまり良くなくって。。。高度異形成っていう、前がん状態なんです。高度異形成だと、次は組織診という検査をしないといけないんです。悪いと思われる部分を米粒くらい切り取って、病理検査にかけます。」
1年半前のあの異常なしの結果は何だったんだ・・・!という気持ちがありましたが、子宮頚部の一部から広がっていくことが多いため、細胞を採取した場所によって結果が違ったのではないかということでした。
そして1か月後くらいに組織診を受ける予約をし、家に帰りました。
高度異形成、知ってました。
26歳くらいのとき、友達が同じく子宮頸がん検診で高度異形成の診断を受けたことがあったからです。
知っていた分、高度異形成は割とよくあることだとショックを受けずに済んだ半面、組織診の検査こわいなとか、これが高度異形成にとどまっていなかったらどうしようとか、不安は次から次へとわいてきました。
その日はご飯を食べられなかったことをよく覚えています。