05.二回目の組織診の結果
1年弱前の生検でも大丈夫だったし、ゆーてまた大丈夫だろうとタカをくくって向かった大学病院。
しかし結果は。。。
1.組織診の結果
2回目の組織診の結果、高度異形成より1段階子宮頸がんに近い「上皮内癌」ということでした。
私の場合、病変の範囲が広かったため、出産の予定・希望がないなら子宮摘出をしても良いとのことでしたが、年齢を考慮して、円錐切除の方向を勧められました。
子宮頸がんは子宮頸部の表面からひろがる癌なので、病変部分である表面を円錐状に削り取る処置を行います。これを円錐切除と言います。
ただ、この円錐切除、治療の意味もあるけど、検査の意味合いが強いことを説明されました。現段階では子宮頚部表面にがん細胞が存在していて、細胞診で採取した部分はとりあえず上皮内がんであることはわかっているけれど、他部分の病変部分の深さはわかりません。表面だけでなく、もしかしたら内部にも浸潤(子宮頸がん)している可能性があり、それがこの円錐切除でわかるとのこと。
組織診の時に、「最悪の場合、次回の予約を待たずに電話します」と言われていたため、最悪でないことは知っていました。でももしかしたら子宮全摘出になるかもしれないなとちょっと覚悟していたため、この円錐切除という処置であったことは私にとって良い結果でした。特に落ち込むこともなく、ほんと早くわかってよかった~と、検査の結果と手術を前向きに受け入れられました。
2.高度異形成と上皮内癌
ここではじめて知ったのですが、どうやら子宮頸がんには「扁平上皮系」と「腺細胞系」に2系統にわけられるようなのです。
私がかかったのは「扁平上皮系」で、子宮頸がんの約7割がこの扁平上皮系のようです。
以下、扁平上皮系の子宮頸がんになるまでの細胞変異のレベル推移です。
同じ異常状態でも分類の呼び方が違うので、最初は少し混乱ました。
・ベセスダ分類:細胞診の結果の分類
・従来のクラス分類:ベセスダ分類法が適用される以前の細胞診の結果の分類
・CIN分類:前癌(異常)レベルの分類
高度異形成と上皮内癌はどちらも「HSIL」で「CIN3」です。一応、高度異形成は癌ではなくて、上皮内癌は0期の癌と言われますが、その区分はグレーなところもあるそうです(かかりつけ医にききました)。高度異形成が進行して上皮内癌になるわけですが、子宮頚部の細胞が一度に上皮内癌化するわけではなく、普通は高度異形成部分と上皮内癌が共存しているからだそうです。私の場合、一番進行した部分が上皮内癌だったということですね、たぶん。
3.入院までの日々
円錐切除の手術は2泊3日ということで仕事の調整をする必要があり、検査結果を聞きに行ったその日はその場で手術日が決められず、入院前の検査のため次回予約を入れて帰りました。
さて、検査の日。まず手術日を決めます。さっさと終わらせてしまいたいなという思いから、来週にも!と思って最短で仕事を調整しました。
手術日の調整と手術の説明をしてくれるのは、組織診のときとは違う医師の方です。
「ピル服用してますね、せっかく日程調整してきてもらって残念なんですが、手術前1ヶ月はピル飲んでるとだめなんですよ。」
あっ、あれ~?!ピル飲んでたらだめって初耳~
そんな理由で、手術日はその日の約1ヶ月半後になってしまいました。そのとき服用していたピルを途中でやめるのがもったいなく感じたので、1シート飲み切って1か月ピルなし生活で手術に備えることにしました。
1ヶ月半も先で病状が進行しないのかなと不安に思いましたが、子宮頸がんに至るまでの進行は遅いので、半年後とかだったら少し早くした方がいいと思うけど、1ヶ月半なら大丈夫とのことでした。
この日は入院前に必要な血液検査・尿検査・心電図・レントゲンの検査をこなし、結果も全く問題なく、手術内容と入院の説明を受け帰宅しました。
このときは、はじめての入院、しっかりと準備をするぞ!と意気込むも、結局入院直前になってバタバタとあわてて必要なものをかき集めるいつもの私なのでした 笑