02.はじめての組織診と結果
自分の体に異変が起きていることの自覚を持てないまま、あれよあれよという間に組織診(コルポ生検)の日が来てしまった!!
組織診の感想と、結果についての巻です。
1.組織診(コルポ生検)とは
組織診(コルポ生検)は、内診する体勢で、子宮頚部に酢酸液を塗ってコルポスコープという拡大鏡で見て、怪しい部分を米粒大くらい物理的に切除して病理検査にかけるという流れ。酢酸液を塗るのは、怪しい部分を見極めるためとのことです。
◆コルポスコープ診・組織診
細胞診で異常があった場合には、コルポスコープと呼ばれる拡大鏡を使ったコルポスコープ診を行います。子宮頸部を拡大して観察し、正常、異常、浸潤がん、評価不能などに分類します。そして疑わしい部分の組織を採取し(生検)、作成した病理組織標本を顕微鏡で観察して子宮頸がんや異形成などの確定診断を行います。さらに必要があれば、子宮頸部を円錐状に切除して組織診断を行います(円錐切除術)。
※「(c) 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター」HPより
これは、子宮頸がん検診で高度異形成の診断だった場合、避けては通れない検査だそうです。
ちなみにピルを服用していても、生理時でもできる検査です(細胞診はピルはOKですが、生理のときはできません)。
2.組織診、実際どうだったかというと
細胞診の結果を聞いた際に、組織診ではどういうことをするのかさらっと医師から説明がありました。説明がさらっとだったのは私の希望です。詳しく聞くと怖くなってしまうと思ったから。
また、以前子宮頸がん検診で高度異形成の診断を受け、組織診を経験した友達からも当時その話を聞いて覚えていたので、どういったものなのかはだいたい想像ができました。
私の検査日程は次のような感じです。
土曜日:午前中に検査を実施
日曜日:ひたすら安静にして
月曜日:検査後に止血のために入れるガーゼを抜いてもらいに病院に行く(傷の経過確認)
さて、いよいよ内診台に上がって足が開かれ膣も開かれ・・・もう正直この時点で恐怖でガクガクでした。友達の感想は「ブチって感じ、痛くはない」だったのですが、痛みは人それぞれですしそもそも内診苦手ですしと怯えまくりました。
まずは子宮頸部に酢酸を塗ります。
「少ししみるかも」と医師から声掛けがありました。確かに、しみるような、じーんとするような、でも痛くはなかったです。続いて医師がコルポスコープで怪しい部分を見てくれているときも痛みはなし。
いよいよ組織の採取です。
「それじゃいくよ~」という声掛けとともに走る衝撃!!まさに「ブチッ」って感じ。痛み?え、痛い??痛くはない気がするけれど、初めて感じるタイプの衝撃に冷や汗が止まらない。。。
「ゔ~むりぃ~」とうめきながらも2か所採取しました。
内診台に乗ってから、時間にして10分もかからなかったと思います。
採取後に、組織を切り取った部分を医師が5分くらい抑えて、止血してくれました。
「これをすると出血の心配はかなり減るからね」って。
ただ、その圧迫がちょっと痛かったです。
その痛みで、そこが子宮頚部~子宮なんだ…って40年弱生きてきて初めて知った。そこ痛い時あるけど、膀胱だと思ってた 笑
そして、ガーゼを膣につめつめしていただき、くれぐれも無理はしないようにと念押しがあったのち、帰宅しました。お風呂はNGでシャワーのみです。
正直、検査自体にショックを受け、その日は結果への不安を感じる余裕もありませんでした。痛くはありませんでしたが、あの衝撃は生理的に受け付けない感覚でした。
検査結果よりも、その時不安に思っていたのは出血のことです。
組織診経験済の友達は、「検査後は何ともなかったけれど、その日の夜中に出血が生理の比じゃないくらい止まらなくて、もうトイレから立ち上がれないくらい止まらなくて、夜間診療に行くはめになった」とのことだったからです。
たまにそういう事があるようで、出血については病院側もナーバスになっていた様子。
5分くらい止血してもらったおかげか、私の場合は出血もなく、またおなかが痛くなるようなこともなく、帰宅後と翌日は安静に安静に過ごしました。念のためナプキンを付けていましたが、必要ありませんでした。
組織診は痛くないけれど「ブチっ」て感じ。それが私と、私の友達の率直な感想です。
金額的には(私は3割負担なのですが)5,000円弱でした。
3.検査後の経過
検査日から2日後、膣につめつめしていただいたガーゼを抜いてもらうのと、傷の経過確認に病院に伺いました。
私の場合は出血もそれほどなく、ガーゼを抜いたあとも念のためナプキンを付けていましたが、血が付くこともありませんでした。
検査後の出血に関しては、医師から結構な念押しがありました。
・飲酒、運動、入浴は1週間は控える(血行が良くなると出血のおそれがあるため)
・セックスは2週間は控える
・あとしばらく無茶、無理はしない
出血に関しては個人差がかなりあるそうで、しばらく出血しなかったのに1週間後に突然出血するというケースもあったそうです。
4.組織診検査の結果
検査結果は検査日から1週間後に出ます。
憂鬱な1週間を過ごし、検査結果を聞きに行きました。
結果は、ひとまず経過観察で大丈夫とのこと。
結局この約半年後に上皮内癌がわかったので、もしかしたらこの時すでに大丈夫ではなかったかもしれません。でもとにかく大丈夫だったという安心感に飲まれてしまって、肝心な「どんな状態(検査結果)だったから大丈夫だったか」ということを忘れてしまいました。
ここから、2か月に1回細胞診を受け、病変部分の進退を確認していくことになりました。