鹿児島ストロング。一時的に身体障害者になった僕の話2

 椎間板ヘルニアを悪化してから、杖をつく生活になりました。杖をつくようになってから、人の優しさが身に沁み、僕も優しい人間にならないといけないなと思うようになりました。

 職場でロッカーからノートPCを取り出すとき手伝ってくれたり、部屋の外に出ようとするとさりげなくドアを開けたりしてもらっていました。特に僕の介助をやるようにとは言われていないはずなので、同僚の優しさが身に沁みました。

 外出の際は、電車の座席を譲ってもらっていましたし、鹿児島レブナイズの試合を見に行きましたが、退場時に階段を降りるときに手を広げて僕の反対側の子供からガードしていた人がいました。最初は僕がよろけて子供にぶつかったら危ないからだと思いましたが、「ゆっくり、ゆっくり」と言われたので、僕を守っているんだと気づいたので、ありがたさが身に沁みました。

 こういうことが重なるうちに、「人は無償の善意のみでやっているのだから、やってもらって当たり前」という考えを持たないようにしようということでした。これは忘れてはいけないなと思いました。

 腰を痛めていいことはありませんが、人に感謝できるようになったし、困った人がいたら手を貸そうと思ったので、人として成長できたと思います。

 現在(10/17)は杖を使わずに歩けるようになりましたし、杖はお守り代わりに持っている感じです。ふくらはぎに少し残る痛みが消えたら、走ることだってできるしょう。体が健康になったからといって、このことは忘れてはいけないなと思っています。


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