EUブルーカードとは(専門職就労ビザ)
日本ではよくグリーンカードというワードを耳にするかと思います。これは米国の永住権にあたるものですね。実はヨーロッパでも似たようなビザが導入されており、その名はUSグリーンカードならぬEUブルーカードです。こちらは永住権ではありませんが、EU永住権取得期間の短縮など様々なメリットあるので、その一部を簡単に紹介していきたいと思います。
EU Blue Card
EUブルーカードは、高度な技能を持つ非EU市民が欧州連合(EU)に居住し、就労するための滞在許可証、つまり長期就労・在留ビザ(最長4年)となります。EUブルーカードの導入の背景は、EUの労働市場において、特定の分野における労働力不足に対処し、グローバル市場におけるEUの競争力を高めることのようです。EUブルーカード以外にも就労ビザは存在していて、その他の方法で就労するはもちろん可能です。
資格基準
EUの雇用主から有効な労働契約を6カ月以上得ていること。(以前までは1年でした。)
大学の学位やそれに相当する資格など、より高い専門的資格を証明するものがあること。
受入国の平均年間給与総額の1.5倍以上の給与が提示されていること。ドイツであれば、
58,400 EUR per year (4,866.67 EUR per month)
45,552 EUR (per month 3,796 EUR) (for scientists/mathematicians/engineers/doctors/IT-specialists)
EUブルーカードのメリット
ドイツ永住権:通常のビザの場合はEUに5年間継続して居住する必要がありますが、ブルーカード保持者は33か月(語学要件を満たすと21カ月)で永住権(ドイツ)を申請できます。
EU永住権:ブルーカード保持者が5年間継続して居住すると、EU永住権が取得可能となり、失効要件が緩和されます。EUを2年間、ドイツを6年間離れてもよくなります。(通常ビザからの場合は1年、6年)
移動:カード保持者は、最初の受入国で12カ月間雇用された後、EU域内を自由に移動(転職)することができようになります。
家族:親族がブルーカード保持者と同様の恩恵を受けられます(自由な就労活動等)。
平等待遇:ブルーカード保持者は、受入国の国民と同じ労働条件、社会保障、権利を享受できます。
最後に
EUブルーカードはヨーロッパでキャリアアップを目指す方々にとって絶好の機会だと思っています。申請資格を満たせる方は是非活用してみてください。
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