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ドイツBIG4の平均年収

ドイツの会計士はいくら給料をもらっているのか。

ドイツにおける会計士の給与は、経験、勤務地、会社の規模などの要因によって大きく異なりますが、ここでは各職位のおおよその給与についてご紹介します。

職位別給与レンジ(年間 in € ユーロ)
アシスタント €40,000~€50,000
スタッフ €50,000~€60,000
シニアスタッフ €60,000~€90,000
マネージャー €80,000~€120,000
シニアマネージャー €100,000~€150,000
ディレクター/パートナー €150,000以上

ドイツの監査法人は日本の監査法人とは違い、入社条件に資格要件はありません。公認会計士資格が必要となる職位はマネージャーレベル以上であり、入所後から資格試験の勉強を始める人がほとんどです。また、各職位の給与水準は、関連学位(学士号や修士号かなども)、給与交渉(ドイツ人らしい)、経験によっても大きく左右されるので、実際のところは同じ職位でも違う給料をもらっていることが多くあります。

各職位の業務内容

スタッフ:数年(1~3年)の経験を積めば、年収は50,000ユーロから60,000ユーロまで上がります。基本的にシニアスタッフの指示を仰ぎながら、多数のタスクを任されるようになり、監査プロセスをより深く理解する必要がでてきます。

シニアスタッフ:数年(3~6年)の経験を持ち、年収は60,000ユーロから90,000ユーロになります。主にインチャージ(現場責任者)業務を行い、監査チームを率い、より複雑な監査業務を担当します。

マネージャー:監査マネージャーの年収は80,000ユーロから120,000ユーロになります。複数の監査プロジェクトを監督し、チームを管理し、監査業務の質を保証する役割を担います。

シニア・マネージャー:年収は100,000ユーロから150,000ユーロです。戦略立案、顧客管理、事業開発において重要な役割を果たす。

ディレクター/パートナー:ヒエラルキーの頂点に立つ大手監査法人のディレクターやパートナーは、年収150,000を大きく超えます。これらのポジションは、大規模なクライアント・ポートフォリオの管理、事務所の戦略的方向性の指導、ビジネス全体の成功の確保など、大きな責任をになっています。

※これらの数字は概算であり、様々な要因によって変動する可能性があります。正確で最新の情報は、給与調査や業界レポートをご確認ください。

最後に

もちろん為替変動により大きく変わりますが、日本の監査法人の給与水準と比較すると1.5~2倍くらいはもらえるのではいでしょうか。ただ、ドイツは高税率国家であるので、実際の可処分所得はだいぶ落ちます。物価についてもここ数年のインフレにより上がっています。(労働時間の違いもあり、あまり簡単には比較できませんが)自由に使えるお金は、日本時代と大きく変わらないのではないかと感じることもあります。以上ドイツのBig4監査法人の給与事情でした。


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