さーて、今週のヒサコさんは?涙の兵糧攻め
14日目
無理、無理、無理~!!
90歳、認知症(要介護3)で一人暮らし、どう考えても無理
「認知症」というところが問題です。短期記憶がキープできない
お母さんのやりたいことをできるだけかなえてあげたいけど、無理なことは無理
私は、東京、実家は関西。なにかあっても対応できない自信だけある
母親が今日、いよいよ精神病院に入る当日、企んだのか企んでないのか
(詳しくは12日目をお読みください)
実家にするりと入り込み、ソファーに陣取って動きません。
引っ張っても、引きずってもものすごい力でしがみついています
ガスコンロに火をかけたら、そのままつけたことを忘れ、薬の管理ができず、買い物に行けず、日中は大声で「死ねー、殺すぞー!」と口汚く叫ぶ!!(母親の名誉の為に言いますが、こんなことをいう母親ではなく、
上品で穏やかな人なんですよ、元々は)
物騒ですし、危険極まりない、近所迷惑・・
お母さん、客観的に見て、今のあなたに一人暮らしは絶対、無理です
娘が情を捨て去り、なんとかするしかありません
私は、心を鬼にして、「兵糧攻め」作戦に
打って出ました
「お母さん、施設に戻ろう、この家には食糧は何もないよ、施設に帰って
あたたかいご飯をたべようよ」
家じゅうの食べ物をかき集め、隠してそういいました
「帰らない、私はここ(自宅)にいる」
「でもね、お母さん、食べ物が全くないんだよ、水しかない」
1日目、母親はソファにしがみついて、何も食べず
2日目、母親は水を飲んで何も食べず
大食いで、すぐ音を上げるとみていた私は驚きました。持久戦です
3日目、水で空腹をしのぎますが、それでも母は音をあげません
「絶対に(施設に)帰らない、ここ(自宅)にいる」
最終的には、私の方が音を上げました
お母さん、そこまでして自宅にいたいのですね
もう、しょうがない、なし崩しで、全然先が見えないけれど、
しょうがない
その代わり、お母さん、不自由は我慢してくださいね
あなたが、自宅にいたいのだから
その日のうちに、ガスの元栓を閉め、火災保険を契約し、
在宅支援のケアマネさんと契約(母を精神病院に入れろと言った
ケアマネさんからは呆れられ、別のこの方と契約になりました)
先行きが見えない母親の「在宅生活」がなし崩しに始まりました。
つづく・・
ここでの教訓
正解は分かりません。
認知症で話の分からない母ですが、それでも話してみて
家族が選んだ道を「正解」にしていくしかないと思います
最大限、ご近所に迷惑のかからないよう、火事をだしたり
トラブルが起こらいよう、リスクを1つづつ潰しながら