読書記録㉚「「指示通り」ができない人たち」

榎本博明著「「指示通り」ができない人たち」

電車広告で話題のビジネス書。
自分の職場にもまさにタイトル通りの困った職員がいるため、気になって購入。

読解力、メタ認知能力の欠如が原因ということがわかった。
それぞれの能力について詳しくは本著で語られているが、そもそもの理解力が乏しいだけでなく、自分自身を振り返る力がないことが問題だということが指摘されていた。
思い当たる節ありまくり、である。

「なぜ」の部分はこの本によりかなり解決した。自分の中での「当たり前」が崩された気分だ。
すこし残念だったのが、それを改善するアドバイスとして提示されている事項が「〜となるような声かけをする」など、あまり具体的では無いことが多かった点だ。
〜というトレーニングをさせる、課題を与える、などは私は立場上「上司」ではないので難しいと思ってしまった。私の職場は等級はあるものの公表されておらず、上から2番目までしか役職がつかない…。あくまで「先輩」という立場でしかない。
ただ、このような部下を持つ上司にとっては、問題別の有益なアドバイスが書かれている良著になるのではないだろうか。
しかし、自分自身のスキルアップのためにも読んでよかったと思えた。

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