読書記録⑫「出版禁止 死刑囚の歌」
長江俊和著
出版禁止 死刑囚の歌
「放送禁止」という映像作品も観始め、すっかりハマってしまっている。
複数にわたるルポルタージュや取材原稿から、20数年にも及ぶ凄惨な殺人事件の謎が解き明かされてく。
前作には薄気味悪さがあったが、今作は切なさが感じられるストーリーだった。
途中の台詞で「たぶんこういうことだろうな…」と察しがついてしまったのは残念。
ネタバレを読めば、ほかにも隠された謎があるのかもしれない。
そこがこのシリーズの面白いところでもある。
なお私は、アナグラムなどの言葉遊び的な暗号解読は苦手なので、読了後にすぐネタバレを読ませてもらった。
ヒントがあるので紙とペンと時間があれば、誰でも解読できそうだ。そういうのが好きな人は楽しいだろうと思う。
禁止シリーズのブームは続いており、現在は「掲載禁止」を読み進めている。