ワーママ 「シングルマザー」って言葉が嫌い
「シングルマザー」って呼ばれるのが嫌。
どこか偏見を感じてしまうから。
それだったら「ひとり親」の方がまだ優しさを感じる。個人差はあると思う。
それでもやっぱり、その言葉が嫌いだと思う。
勤務先のビルに美容外科のテナントがある。そこで働く女性とエレベーターで一緒になることが多いと、知り合ったばかりの同僚が話してくれた。彼の言葉は少し尖っており、良く思っていない事がすぐに感じ取れた。
「何でそう思うの?」
質問して、返ってきた言葉に絶句した。
「いかにもシングルマザー予備軍って顔してるから」
「、例えがよく分からないよ。」
何も言いたくなかった。
盛り上がられるのが怖かった。
「俺、母子家庭なんだよね。」
ふとした会話の中で、同い年の彼が打ち明けた。
(でしょうね。)って思った。もしかしたら、家庭環境が悪かったのかもしれないと同情までした。
「お母さん、とても頑張ってきたんだね。凄いね。」
でもさっきの言葉がまだショックで、同僚への労いはしたくなかった。『ひとり親家庭』は本当に家庭それぞれであり、全ての育て方が間違っているなんて事はないと思うからだ。
「私もひとり親なんだよね。」
そして沈黙。(でしょうね)って思った。少し、(こいつに社会人としてのマナーを教えてやる!)とも思っての発言だった。
「子供何歳?」
「3歳。」
「え!産んだの22歳!?(早くない?)」
話せば話すほど、目が死んでいく自分に気づいた。(別に面白い話してないんだけど)なんて思いながら、「年齢に対する子供の有無」で社会に対する尺度を図られることが嫌いなのだと気づいた。出産に年齢なんて関係ない!と言い切れない自分にもモヤモヤした。
「保育園に寄ってから電車に乗るので、少し遠い駅から乗ってます。」
「え、子供いるの?」
同僚の友達だと紹介された別の同僚が、とても驚いた顔をされた。
(あ〜。私の居ないところで私の話されるの嫌だなぁ)
なんて。
(マナー知らずの友達は大体マナー知らずか)なんて。性格が悪い←
100歩譲って「うさみさんってひとり親らしいよ。」と噂していて欲しい。
そういえば最近、「お母さんにはとても見えませんでした」と言われた事があった。息子と二人でショッピングモールに行ったときだ。泣いている息子を迷子だと思い声をかけてくれたおじさんに「私の子供です、すみません。」と言った時のことだ。(他人の雰囲気出し過ぎたか?)とも反省した。だって、駄々こねて泣き止まないから…←
私は19歳から3年ほど、ひとり旅をしていた。その頃に比べれば25歳なんてとんでも無く大人だ。ちゃんと働いてるし・生活費・住居代・車代・保険用・教育費。養育費なしで全て賄っている。これはとても凄い事だと、自分でも思っている。だから、『同じ25歳』だと思われたのがとても嫌だった。こんなに一生懸命頑張っているのに『シングルマザー』なんて軽い言葉でまとめられるのが嫌だった。彼の言葉には子どもを育てている人への気遣いがなかった。それに気づいて、とても悲しい気持ちになった。
今後結婚することはないけど、次付き合うなら子育ての気遣いができる、休日にはショッピングモールまで車を出して、子供がぐずったら率先してあやしに行く、その間私がゆっくりする時間を与えてくれる都合のいいイケメンと付き合いたいと思った。
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