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【声優志望向け】ボイスサンプルの考え方【実践編】
どうも、おはようございます。うさみかわです。
閲覧ありがとうございます。
前回、ボイスサンプルの考え方【概念編】ということで、
ボイスサンプルとはどういったものなのか、その考え方を記事にしました。
まだ読んでいない方は前回分を先にお読みください
→前回記事:【声優志望向け】ボイスサンプルの考え方【概念編】
さて、今回は【実践編】と題して、
実際にボイスサンプルを作成するとなったときに、
どのような手順や方略を以って、作成するのかを簡単にまとめたいと思います。
目次
○ボイスサンプルの構成
ボイスサンプルの構成は基本的に以下の通りです。
①クレジット(名前)
②セリフ1
③セリフ2
④ナレーション1(ストレート)
⑤ナレーション2(キャラクター)
※セリフ3、ナレーション3が入る場合もあります。
※クレジット以外は順不同
①クレジット
基本的に名前を言います。
「にほん なれこ です」
場合によっては所属を入れます。
「代々木マンガ学院 3Fクラス 青二 太郎です」
オーディションでは、多くの応募者をさばくため、
このクレジット部分のみを聞き、合否を決めている事務所もあります。
従って、名前だけだからと気を抜かないことを強く推奨します。ナマエダイジ。
②・③セリフ
セリフは15~30秒の秒数指定であったり、
指定原稿であったりします。
基本的には、自分の最も得意な演技で挑みましょう。
(考え方は概念編参照。)
④・⑤ナレーション
大体、ボイスサンプルに収録されるナレーションは
ストレートとキャラクターの2種類から構成されます。
ストレートナレーションとは、特に演技がかった読み方はせず
そのままの声で綺麗に読み上げることを指します。
イメージは、アナウンサーの人がやってるようなナレーションです。
キャラクターナレーション(ディレクション付きナレーション)は、
例えば、ハイテンションな30代男性キャラであったり、
博士っぽい70代男性キャラのように、
読み上げる際に演技を必要とするナレーションです。
(何かしらの脚色されたナレーションであれば、すべてこれです)
大体が15~30秒 または45秒の内容で要求されることが多いです。
指定原稿のことも多いです。
ナレーションは基本的な技術が簡単にわかってしまいます。
例えば、鼻濁音や無声音、発声の良し悪し、間のとり方など。
なので、あまり奇をてらったことはやらないほうがよいと思います。
基本に忠実に、綺麗にやりましょう(特にストレートナレーション)
○ボイスサンプル原稿について
ネット上には著作権フリーの様々な原稿が落ちています。
そのまま気に入ったものを使えば楽なのですが、
その分、他者と被ることが多くなります。
(本当に、結構な確率で被ります)
ですので、おすすめはちょこっと改造することです。
落ちている原稿の 【固有名詞】を変えてみたり、
【文末表現】を変えて性別を変更してみてもいいです。
可能な人は、文の差し替えをしてみてもいいです。
ちなみに私は自作してました。
改造する上で大事なのは、
あなたにとって、その原稿が読みやすいか否かです。
原稿の内容は、よほどでない限り審査に影響を与えません。
つまりは、読みやすければ読みやすいだけ演技に没頭しやすいでしょう。
ですので、自分にとって読みやすい原稿を用意するのは、
実はかなり重要なプロセスだったりします。
いきなり書くことが難しくても、
ネットで雛型を拾ってきて、声に出しつつ
かつ得意なテンションに合う内容にチューニングする
ということであれば、案外簡単だと思います。
声に出しつつ、変更していきましょう。
○ボイスサンプルの録音について
基本的に、録音についてある程度の機材を持っていると
言うことができる人は宅録でも大丈夫です。
当然、無音化やカット作業が必要になりますが、
機材を持っている人であれば説明不要でしょう。
そして、機材や知識を持ち合わせていない人は
大人しく録音スタジオに依頼するのがよいと思います。
お金も時間的制約もありますが、素人の人には
この選択肢をおすすめします。
たまにスマホで録音している、という方を見かけますが
大事なオーディションで用いるならば、絶対にやめましょう。
とてもじゃないですが、しっかりとした音源と聴き比べた時に
音質が微妙なだけで、印象が悪くなります。それだけで不利です。
もしも、録音をスタジオで行う場合は、
時間の制約上、何テイクも挑戦するということは出来ません。
ボイスサンプルの内容が十分に熟達した状態でスタジオに赴きましょう。
○ボイスサンプルで気をつけたいこと
・【笑い】 や 【泣き】、あるいは【驚き】などの、
感情を表現する音は諸刃の剣です。
中途半端なクオリティでいれるのは危険です。
しかし、上手く表現ができるとなれば評価ポイントになり得ます。
特に笑いの表現ができない方が本当に多いです。
棒読みになりがちな人や、息遣いが下手な人は事前に、
原稿の立案の状態で対策を練ることをおすすめします。
どのような出し方ならば上手い表現ができるのかを
事前にスマホなどで録音してチェックしておきましょう。
(例:鼻で笑うのか、大きな声を出して笑うのか、ヒロインちっくな可憐な笑いなのか
どの笑い方だと上手くて、どの笑い方だと微妙なのかを知っておく)
・セリフの間のとり方について。
ボイスサンプル(特にセリフ)において、
間のとり方が一定間隔になってしまっている人が多いです。
事務所に所属しているような人でも、一定の間のとり方になっている人が相当量居ます。
セリフ自体がうまく言えていたとしても、
間のとり方が一定になっているだけで平坦な印象を与えてしまいます。
一人きりで録音するものですから、間のとり方が一定になってしまう気持ちもわかります。
ですが、ここでかなり印象の差が生まれるので間のとり方についても研究しておくことを強くおすすめします。
間のとり方については、別の記事でまとめておきますので、
ご興味ある方はどうぞ
→間のとり方の記事(【声優・役者志望向け】なぜ あなたの【 間(ま) 】 は一定なのか。原因と解消法を解説します。)
○おわりに
いかがだったでしょうか。
今回はボイスサンプルの作成にあたり必要な基本的な事柄をまとめました。
細かい技術的なことに関しては今後追加していきます。
気になることなどありましたら、ぜひリクエストしてください。
参考になれば幸いです。