usami_kamo

本・漫画、刺繍や編み物が好きで外国文化にも興味あり。 生活の中で気づいたことや面白かったことを漫画やイラストを添えてお届けします。

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  • 漫画で古典!

    平安時代の古典文学とそれにまつわるアレコレを漫画と記事で紹介します^ ^

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    実際に訪れた美術展の感想や調べたことなどについて書いた記事をまとめました^ ^

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    うさぎのうさみと夫のかも。ふたりの日常マンガをまとめました^ ^

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    日々の記録をマンガにしました。

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    実際に体験して、良かったもの・楽しかったことをイラストルポで紹介しています! 国際イベントやおいしいお酒など^ ^

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【舞台鑑賞】ピナ・バウシュ「春の祭典」 ー アフリカン・ダンサーによる”生贄の踊り”とは ー

2024年9月11日〜15日、東京国際フォーラムで行われた、ピナ・バウシュによるダンス・シアター「春の祭典」を観てきました…! ピナ・バウシュ(Pina Bausch 1940-2009)はドイツの振付家・舞踏家。 元々はクラシック・バレエのダンサーとしてキャリアをスタートしながら、コンテンポラリー・ダンスの振付家として道を拓き、ドイツのヴッパタール舞踏団の芸術監督としてダンスの可能性を演劇にまで広げたとされる人物です。 一方「春の祭典」は、1913年にロシアの作曲家、イ

    • 【漫画】「望月の歌」ってどんな意味? ー 藤原道長は傲慢な歌を詠んだわけではなかった!?

      平安時代の有名人、藤原道長の和歌 ー この世をば 我が世とぞ思ふ望月の かけたることもなしと思へば ー。 摂関政治の絶頂を極めた彼が、「この世は自分のものである。望月に欠けたところがないように私にも欠けたところがないのだから…」と自らの栄華を誇りに詠んだ傲慢な歌と言われてきましたが、果たしてそうなのでしょうか? 近年この和歌に新しい解釈がなされ、私たちにこれまでと異なる道長像を見せてくれています。 この「望月の歌」の新釈は、当時の政治状況とそこに関わるキーパーソン・藤原実

      • 【漫画】「靴下を編む」 ー11月11日は靴下の日!

        ******** noteでは公表していなかったのですが、ときどき創作漫画をかいています。 今回は「靴下の日」にちなんで、靴下編みの漫画を。 いろいろな柄の靴下を楽しんでいただけたらうれしいです。 他の漫画は(短いものばかりですが)今のところpixivにまとめてあります。 noteと重複しているものもありますが、創作漫画シリーズ等はこちらにはまだ投稿していないので、もし良かったら覗いてみてください^ ^ では、みなさまあったかくしてお過ごしくださいませ〜 【2024年

        • 【漫画】11月1日は「古典の日」! ー 『紫式部日記』からくる由来とは?

          11月1日は「古典の日」!今回はその由来となった『紫式部日記』の記述をご紹介します!(番外編のつもりなのでいつもよりちょっと短め。気軽にたのしんでくださいね) 「古典の日」の由来となった『紫式部日記』公任のセリフ このとき生まれた敦成親王は、のちの後一条天皇。 紫式部の主人である中宮彰子やその父・藤原道長にとって、入内以後9年間待ち望んだ男の子です。 その誕生50日目の五十日の祝は大変おめでたい席でした。 当時最大権力者のもとに生まれた未来の天皇のお祝いですので、身内だ

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        【舞台鑑賞】ピナ・バウシュ「春の祭典」 ー アフリカン・ダンサーによる”生贄の踊り”とは ー

        • 【漫画】「望月の歌」ってどんな意味? ー 藤原道長は傲慢な歌を詠んだわけではなかった!?

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          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 源氏を苦しめた「女三の宮」というキャラクター

          「『源氏物語』は「若菜」からー」と言ったのは、故・国文学者で歌人の折口信夫氏だそう。 『源氏物語』は第34帖「若菜」から第二部に入るわけですが…そこでは中年となった光源氏の人生の苦みや悲哀が色濃く描かれ、キーパーソンとして女三の宮という人物が登場します。 藤壺まで紹介した前回の記事から少し話がとんでしまうので(後でまた戻りたいと思っていますが)まずは「若菜」までの『源氏物語』のあらすじをざっくり確認いたしましょう。 『源氏物語』の第1部は、栄華の物語です。 葵の上や藤壺と

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 源氏を苦しめた「女三の宮」というキャラクター

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 藤壺は源氏を愛していたか

          源氏の初恋の人にして生涯の想い人であった藤壺。彼女は源氏のことをどう思っていたのでしょう? 藤壺は源氏の5歳年上の継母。源氏の母・桐壺更衣が亡くなった後、源氏の父・桐壺帝に入内した人です。 源氏との二度の密通の上妊娠し、不義の子(のちの冷泉帝《れいぜいてい》)を産みました。 度々忍んでくる源氏に冷たい態度を取り、源氏との不倫の関係を断つため出家までした彼女ですが、それは源氏を嫌ってのことだったのでしょうか? 藤壺と源氏の関係 ー 継母への禁断の行為 源氏と藤壺の出会い

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 藤壺は源氏を愛していたか

          【漫画】にわとりの思い出 うさみとかも#54

          毎月28日はにわとりの日だそうで…にわとりの思い出を描いてみました。 なかなかシュールなオチですね。 『うさみとかも』の前回のお話やこれまでのまとめはこちらから! よかったらこちらの記事もどうぞ^ ^

          【漫画】にわとりの思い出 うさみとかも#54

          【漫画】おやつどこに置く問題 うさみとかも#53

          いつもストックしてあるおやつ。皆さんどこに置いてますか? 食べたいときに食べたいものが目に入らない・手が届かないというのは思った以上に不便です。 でも確かにダイエット的には、こちらが正解なのかも…と思いつつ、置き場所に悩んでおります。。 『うさみとかも』の次回の話やこれまでのまとめはこちらから! 秋の夜長に、こちらの記事もどうぞ^ ^

          【漫画】おやつどこに置く問題 うさみとかも#53

          【漫画】平安時代の出産って? ー 大音響の中命を懸けて ー

          医療のない平安時代、出産はまさに命懸け! 当時の人々にとって出産はどのようなものだったのでしょうか? 平安時代、出産で亡くなる女性も多く、母親の5人に1人が命を失ったと言われています。 また子が流れてしまうこと、産まれても幼くして亡くなってしまうことも少なくなく、母子とも健康は50%以下という説もあるようです。 当時、病気や死は物怪の仕業だと考えられており、邪気を祓うため数多くの儀式が行われました。 そうした儀式の中行われる出産はどのようなものだったのか、まずは上級貴族の

          【漫画】平安時代の出産って? ー 大音響の中命を懸けて ー

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 身代わりとして求められた少女・若紫 ー

          『源氏物語』の女主人公とも言える紫の上。 少女の頃若紫と呼ばれた彼女は、藤壺の代わりとして連れられた、心細い立場の人でした。 源氏が若紫と出会ったのは18歳のとき。 この頃の源氏は、正妻・葵の上や六条の御息所ら恋人がいながら、義理の母・藤壺女御への叶わぬ恋に苦しんでおりました。 そうした中思いがけず発見した藤壺に似た少女・若紫に源氏は執着していきます。 10歳のときに源氏に見初められ、人生の大半を源氏と共に歩んだ若紫。 彼女の人生は源氏と出会ってどのように変化したのでしょ

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 身代わりとして求められた少女・若紫 ー

          【漫画】スコーンは適当なほどおいしい!? うさみとかも#52

          以前からときどきスコーンを作っています。 色々なレシピを漁ってみてるのですが、どうも粉と水分の比率が一定であればその中は割と調整が可能なようなのです。 材料はだいたいこんなイメージでしょうか。 今回作ったのは、粉類は強力粉多め、水分は卵のみ、甘味はきび砂糖、というもので、堅くてボロボロ崩れるかなり素朴なお菓子になりました…! いわゆる「スコーン」からは遠いけど、これはこれであり!という感じ。 「スコーンは適当なほどおいしい」と言われますが、こういう偶然の味を楽しむのも

          【漫画】スコーンは適当なほどおいしい!? うさみとかも#52

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 「桐壺」は”100年前”の物語!? ー

          紫式部が書いた『源氏物語』の第一帖「桐壺」。 その物語の時代が、彼女の生きていた頃よりさらに100年も前に設定されているということはご存知でしょうか? 「桐壺」巻では、桐壺帝と桐壺更衣の恋、光源氏の誕生、藤壺女御の入内など、物語の進行において重要なポイントが次々と語られてゆきます。と同時に、物語の舞台がどのような世界なのか、具体的に示されている巻でもあるのです。 ですがその示し方が、1000年後の私たちにはちょっとわかりづらい…! そこで今回の記事では「桐壺」のあらすじ

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 「桐壺」は”100年前”の物語!? ー

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 「いづれの御時にか」の革新性! ー

          古文の授業で必ず触れる、『源氏物語』の冒頭「いづれの御時にか…」。 実はこの一節、それまでの物語とは一線を画す、革新的なフレーズだったのです…! 『源氏物語』は世界最古の長編小説であり、千年も前に一人の女性の手によってこのスケールの物語が書かれたというだけでも評価されるべき存在です。しかし、『源氏物語』のすごさは”長さ”だけではありません。 『源氏物語』は、その冒頭で、全く新しいジャンルの文学を生み出したといってもいいくらい革新的なものでした。 当時のほかの物語等と比較し

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 「いづれの御時にか」の革新性! ー

          【漫画】狭い家でコミュニケーション うさみとかも#51

          狭いスペースでちょっとおふざけ。みなさんこんなことありますか? こういう子どもっぽいおふざけはいくつになってもあるものなのでしょうか…? 日常の、平和な一コマでした◎ 『うさみとかも』の次回のお話やこれまでのまとめはこちらから^ ^

          【漫画】狭い家でコミュニケーション うさみとかも#51

          【漫画】和泉式部ってどんな人? ー 恋多き女性の隠れた魅力 ー

          平安時代中期の歌人・和泉式部。 2人の夫をもち、2人の親王と恋仲になった”情熱的”な女性と評されますが、それだけでない、隠れた魅力がありました。 実を言うと、私は和泉式部がかなり好き。 彼女の人生をたどり『和泉式部日記』を眺めることで、華やかな恋愛遍歴の奥にある人間的な魅力に迫りたいと思います。 為尊親王との出会いで花開く、和泉式部の和歌の才 和泉式部といえば、まずその和歌の才に目がいきます。 『源氏物語』の作者であり、和泉式部の先輩女房であった紫式部も彼女の才能に一目

          【漫画】和泉式部ってどんな人? ー 恋多き女性の隠れた魅力 ー

          【漫画】土用の丑の日、何食べる? うさみとかも#50

          7月24日は土用の丑の日! 「土用」というのは、「この世のすべては木火土金水の五つの要素でできている」という五行思想に基づいた季節の変わり目の約18日間のこと。 「丑の日」は、日にちに十二支を割り当てたとき丑にあたる日のこと。 …というわけで年4回ある土用のたびに1〜2回、丑の日が巡ってくるわけです。 2024年の夏の土用には、7月24日と8月5日の2回、丑の日があるんですね! ・ 夏の土用の丑の日と言えばうなぎですが、「うの付くものを食べれば暑さに負けない」という言い

          【漫画】土用の丑の日、何食べる? うさみとかも#50