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本・漫画、刺繍や編み物が好きで外国文化にも興味あり。 生活の中で気づいたことや面白かっ…

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本・漫画、刺繍や編み物が好きで外国文化にも興味あり。 生活の中で気づいたことや面白かったことを漫画やイラストを添えてお届けします。

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  • 漫画で古典!

    平安時代の古典文学とそれにまつわるアレコレを漫画と記事で紹介します^ ^

  • 【漫画】うさみとかも

    うさぎのうさみと夫のかも。ふたりの日常マンガをまとめました^ ^

  • 美術・アート・文化系の記事

    実際に訪れた美術展の感想や調べたことなどについて書いた記事をまとめました^ ^

  • 【漫画】ほろほろ日記

    日々の記録をマンガにしました。

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    実際に体験して、良かったもの・楽しかったことをイラストルポで紹介しています! 国際イベントやおいしいお酒など^ ^

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【読書案内】ブルームーンから連想して…絵本『つきのオペラ』とジャック・プレヴェールとイーラの猫

この記事は2023年8月30日に公開したものですが、ぜひまた紹介したいと思い、若干の加筆を加えました。お月見の季節に、月の絵本はいかがでしょうか? * * * 暦上、2023年8月31日は満月なのですが、この日の月は「スーパーブルームン」なのだそう。 2023年8月には、2日と31日の2回満月が訪れるそうで、この2度目の満月はブルームーンと呼ばれます。 一方スーパームーンとは、月が地球に一番近づいたときに出る満月のこと。 つまり8月31日は、最も大きく明るい月が見られる

    • 【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 身代わりとして求められた少女・若紫 ー

      『源氏物語』の女主人公とも言える紫の上。 少女の頃若紫と呼ばれた彼女は、藤壺の代わりとして連れられた、心細い立場の人でした。 源氏が若紫と出会ったのは18歳のとき。 この頃の源氏は、正妻・葵の上や六条の御息所ら恋人がいながら、義理の母・藤壺女御への叶わぬ恋に苦しんでおりました。 そうした中思いがけず発見した藤壺に似た少女・若紫に源氏は執着していきます。 10歳のときに源氏に見初められ、人生の大半を源氏と共に歩んだ若紫。 彼女の人生は源氏と出会ってどのように変化したのでしょ

      • 【漫画】スコーンは適当なほどおいしい!? うさみとかも#52

        以前からときどきスコーンを作っています。 色々なレシピを漁ってみてるのですが、どうも粉と水分の比率が一定であればその中は割と調整が可能なようなのです。 材料はだいたいこんなイメージでしょうか。 今回作ったのは、粉類は強力粉多め、水分は卵のみ、甘味はきび砂糖、というもので、堅くてボロボロ崩れるかなり素朴なお菓子になりました…! いわゆる「スコーン」からは遠いけど、これはこれであり!という感じ。 「スコーンは適当なほどおいしい」と言われますが、こういう偶然の味を楽しむのも

        • 【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 「桐壺」は”100年前”の物語!? ー

          紫式部が書いた『源氏物語』の第一帖「桐壺」。 その物語の時代が、彼女の生きていた頃よりさらに100年も前に設定されているということはご存知でしょうか? 「桐壺」巻では、桐壺帝と桐壺更衣の恋、光源氏の誕生、藤壺女御の入内など、物語の進行において重要なポイントが次々と語られてゆきます。と同時に、物語の舞台がどのような世界なのか、具体的に示されている巻でもあるのです。 ですがその示し方が、1000年後の私たちにはちょっとわかりづらい…! そこで今回の記事では「桐壺」のあらすじ

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        【読書案内】ブルームーンから連想して…絵本『つきのオペラ』とジャック・プレヴェールとイーラの猫

        • 【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 身代わりとして求められた少女・若紫 ー

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          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 「いづれの御時にか」の革新性! ー

          古文の授業で必ず触れる、『源氏物語』の冒頭「いづれの御時にか…」。 実はこの一節、それまでの物語とは一線を画す、革新的なフレーズだったのです…! 『源氏物語』は世界最古の長編小説であり、千年も前に一人の女性の手によってこのスケールの物語が書かれたというだけでも評価されるべき存在です。しかし、『源氏物語』のすごさは”長さ”だけではありません。 『源氏物語』は、その冒頭で、全く新しいジャンルの文学を生み出したといってもいいくらい革新的なものでした。 当時のほかの物語等と比較し

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 「いづれの御時にか」の革新性! ー

          【漫画】狭い家でコミュニケーション うさみとかも#51

          狭いスペースでちょっとおふざけ。みなさんこんなことありますか? こういう子どもっぽいおふざけはいくつになってもあるものなのでしょうか…? 日常の、平和な一コマでした◎ 『うさみとかも』の次回のお話やこれまでのまとめはこちらから^ ^

          【漫画】狭い家でコミュニケーション うさみとかも#51

          【漫画】和泉式部ってどんな人? ー 恋多き女性の隠れた魅力 ー

          平安時代中期の歌人・和泉式部。 2人の夫をもち、2人の親王と恋仲になった”情熱的”な女性と評されますが、それだけでない、隠れた魅力がありました。 実を言うと、私は和泉式部がかなり好き。 彼女の人生をたどり『和泉式部日記』を眺めることで、華やかな恋愛遍歴の奥にある人間的な魅力に迫りたいと思います。 為尊親王との出会いで花開く、和泉式部の和歌の才 和泉式部といえば、まずその和歌の才に目がいきます。 『源氏物語』の作者であり、和泉式部の先輩女房であった紫式部も彼女の才能に一目

          【漫画】和泉式部ってどんな人? ー 恋多き女性の隠れた魅力 ー

          【漫画】土用の丑の日、何食べる? うさみとかも#50

          7月24日は土用の丑の日! 「土用」というのは、「この世のすべては木火土金水の五つの要素でできている」という五行思想に基づいた季節の変わり目の約18日間のこと。 「丑の日」は、日にちに十二支を割り当てたとき丑にあたる日のこと。 …というわけで年4回ある土用のたびに1〜2回、丑の日が巡ってくるわけです。 2024年の夏の土用には、7月24日と8月5日の2回、丑の日があるんですね! ・ 夏の土用の丑の日と言えばうなぎですが、「うの付くものを食べれば暑さに負けない」という言い

          【漫画】土用の丑の日、何食べる? うさみとかも#50

          【漫画】『枕草子』ってどんな話? ー 定子の最期と清少納言が残したかったもの ー

          辛く悲しいことには触れず、中宮(のち皇后)定子さまとの華やかな日々を描いた『枕草子』。当然、定子の最期の瞬間は記されてはおらず、亡くなる7ヶ月前の端午の節句について書いた「三条の宮におはします頃」という章段が最後の姿となっています。 この頃定子は、一条天皇との3人目の子・媄子を妊娠中(長保2年(西暦1000)年の2月、長男・敦康親王の百日の儀のために参内しているので、そのとき身籠ったのでしょう)。 この章段で清少納言が「籬越しに」と言って”青ざし“を出したのは、つわりで食の

          【漫画】『枕草子』ってどんな話? ー 定子の最期と清少納言が残したかったもの ー

          【漫画】ハエの効能 うさみとかも#49

          ちょっと落ち着かないけど、ハエにもいい面があるのかも…?? 『うさみとかも』の前後のお話やこれまでのまとめはこちらから!

          【漫画】ハエの効能 うさみとかも#49

          七夕の夜は水面に星を映して ー 平安時代の七夕と男女を結ぶカササギの羽根 ー

          7月7日は七夕の日。いまでは願い事を書いた短冊を笹に吊るすのが一般的ですが、昔の人々はどのようにこの日を過ごしたのでしょう。 今回はいつもの古典シリーズの番外編として七夕についてお話ししたいと思います。 日本の七夕の由来 ー 三つの行事が合わさった 七夕、七夕と言いますが、そもそもなぜ「七夕」と書いて「たなばた」と読むのでしょうか。 その理由は諸説あるうようですが、日本の七夕は、中国の乞巧奠と日本の棚機が合わさってできたためと言われています。 乞巧奠は、女性達が機織りや

          七夕の夜は水面に星を映して ー 平安時代の七夕と男女を結ぶカササギの羽根 ー

          【漫画】『枕草子』ってどんな話? ー 雪山の賭けと定子の復帰 ー

          内裏を退出してから1年後、中宮職の御曹司に住むこととなった定子。 中宮職の御曹司というのは中宮に関わる公務を司る役所のことで、内裏の外・大内裏の内にありました。長徳の変で髪を落とした定子は、倫理的・政治宗教的な理由で内裏に戻ることが許されず、不安定な立場に置かれます。 史実では夫である一条天皇も定子のもとに通うことはなかったようで…公卿たちから厳しい批判があったのでしょう。 しかしそのような中でも定子サロンは華やかさ保ちつづけ、ある”賭け“を始めました。その様子を描いた「

          【漫画】『枕草子』ってどんな話? ー 雪山の賭けと定子の復帰 ー

          【漫画】以心伝心? うさみとかも#48

          ちなみにかもが使っているのは医療用のテープです。 本人は睡眠の質があがったと申しております^ ^ 『うさみとかも』の次回の記事やこれまでのまとめはこちらから! こちらは番外編のショートアニメです

          【漫画】以心伝心? うさみとかも#48

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 唐物に囲まれた醜女・末摘花 ー

          長く垂れた鼻先が赤いことから”末摘花”と呼ばれたこの女性。 『源氏物語』随一の醜女として有名ですが、実際どんな人なのでしょう? 醜女で不器量だった末摘花 『源氏物語』では登場人物の要望が詳細に書かれていることがあまりないのですが、末摘花に関してはかなり詳しく描写されています。 第6帖「末摘花」より該当部分を抜き出してみましょう。 源氏は、前年に夕顔を亡くして以来、「どうかしてたいそうな身分のない女で、可憐で、そして世間的にあまり恥ずかしくもないような恋人を見つけたい」と

          【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 唐物に囲まれた醜女・末摘花 ー

          【GIF】誕生祝いの3秒動画 うさみとかも番外編

          6月は夫・かもの誕生日!ということでお祝いに短い動画をつくってみました。 こちらは以前つくった、向かい風のうさみ。 なかなか難しいですね 今回は番外編ということで以上になります お粗末さまでした〜 普段描いてる漫画『うさみとかも』の次回の話やこれまでのまとめはこちらから^ ^

          【GIF】誕生祝いの3秒動画 うさみとかも番外編

          【漫画】“外国“が舞台の平安文学 ー 『うつほ物語』ってどんな話? ー

          かな文字が広がり、多くの物語が生まれた平安時代。 唐との正式な外交がなくなったこの時期に生まれた日本の風土や感性を重視する文化を「国風文化」といいますが、その頃にも外国を舞台とする物語がありました。 そのうち最も古く、『源氏物語』にも影響を与えたと言われているのが『うつほ物語』です。 “うつほ“で育った貴族の秘琴伝授の物語 『うつほ物語』は親子4代にわたる秘琴伝授の物語。3代目にあたる藤原仲忠を主人公とし、貴族の求婚譚や皇位継承をめぐる対立を絡めながら話が進んでいきます。

          【漫画】“外国“が舞台の平安文学 ー 『うつほ物語』ってどんな話? ー