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乃木坂32nd・櫻坂6th・SKE31st シングル感想


乃木坂46 32nd Single「人は夢を二度見る」

1.人は夢を二度見る
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

山下・久保Wセンター曲。ストリングスがリードするミディアムポップ、5分40秒越えの大作です。正直、初聴の印象は薄かったのですが時間を置くと耳馴染みが良くそこそこ好きな楽曲になりました。
完全に自分の好みなんですが、上モノだけに意識を行かせると平易に聴こえがちな所をリズム隊が面白いことやってるんですよね。「ベースが主役」としてこの曲を捉えると急に認識が変わりまして。すんごいダンサブルなんですよ、ドラムと合わせてアフリカンなビート刻んでる。そして、このベースを主体として聴いた時に随所のストリングスや歌メロが音ゲーでコンボ決めてるような、めちゃくちゃ気持ちいい感覚になるんですよ。たぶんこんな聴き方してる人間は極少数だと思うんですが。
ということでこの曲、乃木坂32ndシングルのセンターは僕の中ではベースです。単独センターです。詞とかMVについては他の方が素晴らしい考察してるのでそっち見ておくれ。

2.僕たちのサヨナラ
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

秋元真夏さん卒業に際しての楽曲。コロナ禍付近~5期加入辺りで徐々にグループを知っていった自分にとっては乃木坂のキャプテンといったらこの方ですね。卒業後のインスタのナチュラルメイクが可愛い。
美メロが映える誠実に普遍的なミディアム歌謡曲。恐らくグループとともに歩んできた歴史が長い人ほど文脈込みで刺さる楽曲なのかな~と思いました。

3.心にもないこと
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

池田さんセンターの5期生楽曲。安心安全の杉山さん作曲案件。
ダンサブルだけど儚なポップな感じは乃木坂のパブリックなイメージかも。
個人的にこの曲はMV込みで好きです。考察オタクがわらわらと湧くタイプの映像で、メタ的に考えられる余地が多いですね。でもアートに寄りすぎずメンバーがポップに可愛く撮れてるので自分みたいな意識高い作品苦手人間でも楽しく観れます。あとさくたんさんがしゅわしゅわしてます。

4.黄昏はいつも
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

遠藤さくら・井上和のユニット曲。現在に至るまであまり話題になってない感ありますがこの曲すごい好きなんですよね。心地いい80年代アイドルポップリスペクトなトラックとメロに井上和さんのちょっと甘いアニメ声みあるボーカルが映えてる。今度のセンター曲でも思いましたが、坂道グループのユニゾンからは浮いちゃう声質ですよね。それを活かしてると思います。

5.Never say never
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

自分が今作で一番好きな楽曲です。
野球好きメンバー5人による応援ソング。RENTのSeasons of Loveがありますね。定評がある久保ちゃんの他にも各個人のソロが際立ってる。ナスカ作曲といえば欅・櫻坂のイメージですがこういう系もいけるんですね。(と思って調べたらジコチューで行こう!とかも作ってた)
2サビが落ちサビの役割を果たし間奏なしにラスサビ→Dメロになだれ込んで終わる盛り展開、かつ3分20秒弱で終わる構成が自分好みです。
ライブで定番化されてもいいくらいの曲だと思うのだけど曲の性質上難しいのかな…

6.さざ波は戻らない
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

アンダー楽曲。伊藤・林のWセンター体制。
レトロな曲調、昭和歌謡みあるメロでこちらもまたストリングスが印象的です。イントロでいきなり転調してるのが面白い。
悪い楽曲ではないと思うのですが、これを歌唱力に定評のある2人をメインに置いてやる意味とは…?と思ってしまう・


7.涙の滑り台
(好き度:☆☆☆☆☆)
期毎の最年少メンバー3人によるユニット曲。
M4に引き続きなレトロアイドルポップ。こっちのがメロ的にはフォークソングっぽい印象。チェッカーズみもある。サビでブラスが入り華やかになるのは聴いてて気持ちいいですね。M4と違っていまいち自分がハマらなかったのは、こっちのが昭和原液のままお届けしてます感なのかな。



櫻坂46 6th Single「Start over!」

1.Start over!
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

藤吉夏鈴センター楽曲。ナスカ印の凝ったサウンドが印象的で、キメキメのスラップベースから鍵盤の弾き散らしがおしゃれ。ちょっとイントロはハロウィン感もある。SEも効果的で、躍動感のある曲ですね。
配信買いましたが、断然MVより音よくないですか?ボーカルのハモリや 各楽器、特に上モノがはっきり聞こえるしそれでいて煩い感じではない。他の坂道楽曲制作陣にも見習ってほしいMIXです。

良曲だとは思いつつ、
個人的には「五月雨よ」~「桜月」で"櫻坂"としてのクリエイトを確立しつつあるという印象、そしてそれを高く評価していたので、ファンの評価や各種再生回数等を見るに結局求められるのはこっち方面なのか…という気持ちもあります。
勿論、詞含め様々なアプローチでこのスタオバが単なる欅の焼き直しじゃないことは承知なのですが。

個人的にはMVより物語性のあるダンスパフォーマンス全体が観れるこっちのが映像として好き。


2.静寂の暴力
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

三期生楽曲。共通カップリングとのことで。こぞって有識者たちが高評価を付けている印象ですが自分はそこまで…でした。
辻村・伊藤両氏が携わってることもありトラックは超良質。坂道楽曲にしては音数少なめのハウスでスタイリッシュ。厨二的な世界を演出しつつも音自体は優しい印象を受けました。

評価されてる理由は分かるんですがMV含めてこの感じ受け付けないなぁ…。自分の理想の塩梅より"表現"が"楽曲(メロディ)"を越してしまっていると言いますか。新人の発展途上のボーカルに語り含めたこの表現を託す感じがこまっしゃくれた"アート"にしか見えないというか。
結局"欅的なベクトル"の方が好きな人多いんですねという感想になっちゃいます、すみません。

3.風の音
(好き度:☆☆☆☆☆☆)
「かぜのね」じゃなくて「かぜのおと」なのね。一期生楽曲です。
音数を抑えたAメロからのBメロのトラップで穏やかトリッキー感いいね~~と思ってたらサビ以降は終わりまでファンクポップ全開!になっててそっち方面ですか…という感情になった。こっちも全然おいしく頂けるのですがそれまでの展開がお洒落で良かったので…。
サビ前の面白いロングトーン、サビ終わりの「かぜ・の・お・と」だったりで聴きどころが多いので飽きさせない良曲ですね。


4.コンビナート
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)
このEPだと一番好きかも。既存曲だと「Dead end」の系譜にあるテンション高めなダンスチューン。作曲陣も被ってるらしい。個人的にですが櫻楽曲、アップ系に関してはこっち方面を押し出してほしいと思ってる派です。
まさかの増本ちゃんセンターらしいですがどうなるんだ。


5.Anthem time
(好き度:☆☆☆☆☆☆)
三期生楽曲。2曲同じEPに入ってるのは力入ってますね。
坂道というか、48系列の全力全開アイドルポップ!という感じ。言うなればポニーテールとシュシュの亜種。「夏の近道」もベクトルとしては似たアイドルポップでしたがこちらのが"歌を信じてる"作りで好感が持てます。
夏の近道、静寂、これと幅は広いですがその順番で出してくるんかい感はありますね。あと5分は長い。

6.一瞬の馬
(好き度:☆☆☆☆☆☆)
エレクトロポップ寄りな楽曲。詞もストレートにポジティブな感じで他坂感ある。3分弱とコンパクトで聴きやすいのは好感です。
菅井さんいるうちに馬楽曲出せば良かったのにという気持ちは多少。


7.ドローン旋回中
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

田村保乃センター曲。陽気で疾走感あるスカチューン。
「こういうのでいいんだよ」を目指してちゃんと「こういうのでいいんだよ」になった楽曲感がありますね。EPの中に1曲こういうのがあると清涼感あります。やっぱほのすは流れ弾よりこっちよと。
MVも絶妙なバランス感覚と言いますか、メンバーは元気に可愛くだけど全体的なルックは乾いた画で、ちょっと裏テーマ的には不穏な感じするのも面白い。グループとしてのブランドを守りつつアイドルしてるのが良いです。


SKE48 31st Single「好きになっちゃった」

普段は坂道系の楽曲について触れていて48グループはノータッチだったこのnoteですが、たまたま広告で観たこの曲、更にカップリング曲もめちゃ良かったので布教がてら紹介します。

1.好きになっちゃった
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

清涼感溢れるミディアムナンバー。セツナ系のメロが楽曲のテーマに合ってて良きです。サビの早口でまくしたて気味の譜割から最後「好きになっちゃった~」で上がりきらず余韻を残す感じが心情を表していてアイドルポップとして非常に良質だと思います。
日向坂(or乃木坂)でこういうの欲しいんだよ!!って人がけっこう出てきそうな楽曲。


2.パレオはエメラルド - 2023 ver.
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

代表曲のリブート版。そもそも弊アカウントは十数年前の思春期に48系アンチだったのでこの曲に触れてないという。ごめんねサマーは割と好きだった。
偏見を取っ払って聴くと普通にいいですねこれ。キラキライントロからそれまでのBPM無視で俊龍印の速弾きエレキが鳴る「あぁあの時代だ」感が懐かしい。今回の再録版は現行メンバーということですがちょっとボーカルがぎこちなくなってる印象はある。


3.愛してるって言われたことがない
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

表題が透明感ある落ち着いた雰囲気なのと対照的に、こちらは48系列の夏ソング!!!という感じ。そこを違和感なく受け取れる人にとっては良曲。


4.100年経ったらKiss me!
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆) 

こういうのを「平成レトロ」って言うんじゃない?案件。
往年のモー娘。(ハロプロ)的なキメとシンセが随所に見られる楽曲。そこに良い意味で記号化された48系のボーカルがハマって臭みを取ってる感じ。
良いジャンルものの映画観た的な感想になりました。


5.語りあうことから始めよう
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

前曲がハロプロだとしたら、こちらはavex系の平成レトロですね。3人時代のELTを想起させます。Dear my friendとか。
いやはや、表題きっかけで今作のMVある曲漁ったら全部良くてびっくりしました。


6.君の瞳に感電中
(好き度:☆☆☆☆☆)
研究生楽曲らしいです。このEPで唯一あんま刺さらんかったやつ。
サーフロックに鍵盤が要所で顔を出してレトロっすね~という感じ。



以上、3グループの新譜ざっくり感想でした。


それでは、また次の記事で。

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