[2022年]聴いた新譜レビューまとめ②(Fellsius・乃木坂46)
今年から始めることにしたゆるふわディスクレビュー(半分日記的な備忘録)。
本日は「Felisius」という自分が今注目してるアーティストと「乃木坂46」の新譜について雑多な感想を。
Fellsius「Mesa」
(2021.2)(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)
M1:「L」(好き度:☆☆☆☆☆☆)
M2:「The Drum」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆)
M3:「Show」(好き度:☆☆☆☆☆)
M4:「Bon」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)
M5:「Sprouting」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)
神奈川在住のプロデューサー、Fellsiusの新作EP。自分はこの方を好きな作曲家の一人であるTAKU INOUEさんがSpotifyで公開されていた昨年配信の「Mist」という楽曲を聴いて知りぶったまげまして。
いわゆるインストのEDMなのだけど、トラックの作り込みが日本でも有数にヤバい人だと思ってます。本人はダンスミュージックを掲げているけどリードの「The Drum」なんて全く踊らす気ないです。ビートの暴力ですこんなん。今年のベスト曲候補です。
かと思えば「Show」や「Bon」では生音のモータウンだったり和楽器を取り入れて決してハード一辺倒ではないというか。
むしろEDMのウェイ系ノリが苦手な人こそ刺さるんじゃないかな、ゲームミュージックとか好きな人は特に。
とりあえず「The Drum」かこの「Mist」聴いてみて。
乃木坂46「Actually…」
(2021.3)(好き度:☆☆☆☆☆)
5期加入で新しい風が吹いたと思いきやいろいろ散々な乃木坂(詳しくはここで触れませんが)の新シングル。あくまで楽曲にフォーカスして感想書こうと思います。グループの文脈的には無知なので的外れな表現があるかもなので予めファンの方には陳謝しときます。こちらは一応一曲ずつ触れていく感じで。
M1:「Actually…」(好き度:☆☆☆☆☆☆)
自分が乃木坂は興味を持ったのが「I see…」から。そんな自分でも某46時間TVを見た時この曲が異質なのは分かった。表題でこれを持って来るのは挑戦的だなと。
(結果飛鳥・美月Wセンに変わったけど)センターの中西アルノを中心としたパフォーマンスはいわゆる「欅感」を想起させたけど改めて聴くとそれに関してはそこまで、といった感じ。ただ、評価はめちゃ難しい曲だな、と。
実際に中西さんのソロ歌唱は良いし、楽曲も意外と中毒性ある。
音数が少ないトラックのAメロからサビの煌びやかな音色とともに開けるかと思いきやそのままシリアスなメロが単調に続きどこか煮え切らない感じ。強烈なフックが曲全体を通してあるかと言えば、という。ただ曲としては嫌いじゃないし無性に聴きたくなるであろうスルメ曲だな、と思いつつそら長年のファンは困惑案件だろうな…という印象。カップリングやアルバム曲ならすんなり受け入れられる楽曲とは思うのだけど。
むしろ中西さんの歌唱に依拠しているような曲でもあると思うので、じゃあ彼女を(現在)失った今この曲がグループにとっての立ち位置が早くも宙ぶらりんになってる印象も受ける。一応重ねて言うと楽曲自体はそこまで嫌いではないかな。
M2:「深読み」(好き度:☆☆☆)
曲全体で要所に差し込まれる民族楽器的な音が印象に残るマイナーキー曲。度々出てくる「Hey!」こそ欅感あるような。
https://www.youtube.com/watch?v=pBkHHoOIIn8&t=146s
この曲に似てるとのネット評を見て確かにと。てかこれ似てるっていうかサンプリング元だろ。欅というよりは確かに意識高い感じの洋楽をアイドルがカバーしてみた感。どちらかというとnot for me。
M3:「価値あるもの」(好き度:☆☆☆☆☆☆)
MVの最後の悪ふざけ感は置いといて(ごめフィンの監督さんなのね、納得)、逆に「乃木坂感」といったらこういうのよね的な。表題曲です、と言われても信じる。安心安全の杉山さん楽曲。
自分が生まれ育った宮城の突然変異、何かのバグによって生まれた超アイドルこと久保史緒里さんの冒頭ソロが良いですね。「ザ・普通に良い曲」。
個人的に北川悠理さんが好きなメンバーの一人なのでユニット曲に選ばれたのは嬉しい。
M4:「忘れないといいな」(好き度:☆☆☆☆)
卒業を迎える二期生の北野日奈子さんソロ曲。
この子、たまたま見た乃木中の二期生ハウスで一番かわいいって思った子だったので調べて選抜常連クラスではないと知ってびっくりした。
曲はうん、可もなく不可もなくというか。頑張って歌ったんだね感というか。グループを去る彼女がファンに向けた最後の一曲なのかと。
M5:「届かなくたって…」(好き度:☆☆☆☆☆)
アンダーメンバー楽曲。これも謎シンセが印象に残るマイナー調の楽曲。
ラブソングと選抜に懸ける想いのダブルミーニング的な詞が切なさを増幅させる。決して悪い曲じゃないと思うのだけどラップパートが致命的にダサいのはどうにかならんかったのか。坂道全体に言えるけど。
「これからラップしまっせ」的なDメロセクションやトラップに乗せた感じじゃなく、(この曲にはカラー的に合わないと思うけど)もうちょいA、Bメロでさらっと曲の流れで聴けるガールズラップがあっても良いのではと。
M6:「絶望の一秒前」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)
新加入した5期生メンバー曲。グループ恒例の「〇番目の〇」的なやつじゃないのね、今回。運営はこの子たちをどうしたいんだろうか。
全体的に今回のシングル曲、エレクトロミュージックとの接近が見られる印象。
聴いた当初はそこまでピンとこなかったけども、この曲の裏で鳴ってるトラックが中毒性ある。スルメ曲です。
M7:「好きになってみた」(好き度:☆☆☆☆☆)
多分乃木坂ファンが「こういうのでいいんだよ」合唱をしそうな王道アイドルポップ。良くも悪くも特筆する感想が見当たらないけど、これも「普通に良い曲」という感じかな。
サブスクで聴くとこの曲が最後に来ることで「なんか平和が訪れたからよし」感。シナリオに色々思うことあるけど最後の宇多田ヒカルで浄化された新劇エヴァの映画観てるような感じ。
センター問題やらそういうのは詳しい言及を避けるけど(あまりグループ自体に詳しくないので)、楽曲だけ一通り聴いても「この曲群で何をしたいか分からなかった」が正直な印象。
以前までのシングルを踏まえて、劇薬的な変革をもたらしたいんだな、という意思は伝わったけど、それだけというか。
欅っぽいとは言われてるけど、欅ほどのセンセーショナルさは「楽曲」では見せられてないというか。中途半端な印象。
結果、乃木坂らしさを求めてる人も変革ウェルカムな人もイマイチ乗れない感じになっちゃった(そこにスキャンダルとか混じってカオスに)というのが外野から見た感想かな。
とりあえず世間が戦争やら地震やらでごちゃごちゃしてるので矢久保美緒さんでも見て落ち着きましょう。さくちゃんもsakuちゃんも心の安定案件です。
ちなみにざっと乃木坂で推してる子を上げると
北川悠理さん、久保史緒里さん、鈴木絢音さん、田村真佑さん、林瑠奈さん、矢久保美緒さん、弓木奈於さんに比較的着目してゆるりと追ってます。
そういえば新内さん卒業で完全に坂道から自分より歳上の人が居なくなってしまった(白石麻衣さん世代です)。
そう考えるとアイドルグループのゴタゴタよりまずお前が人生頑張れやっていう気持ちになりますね。
それでは、また次の記事で。
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