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【第23回】おすすめされた楽曲聴いてみた

お疲れ様です、ひとつき半振りに。
忘れていた訳ではないんです。許してください。

年初にいただいたリクエストをすっかり放置していたのですが石を投げないでください。痛いです。先生は悲しいです。がんばります。

・命 / FLOWER FLOWER
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

YUIがソロ活動を休止し2013年に立ち上げたバンド、FLOWER FLOWERより一曲。2018年に発売された2枚目のフルアルバムの1曲目ですね。
わたしは最初のフル、ミニALの2枚だけ聴いてフェードアウトしちゃったのでこちら初見でした。

いやめっちゃ良いじゃないですか!こんな曲あったんだ!
YUI、全盛期のヒット曲こそかわええポジティブ系が多いですが根底にあるマインドは閉塞感の打破、どうにもならない感情をどうにもならないまま吐き出していくスタイルとともに支持されたアーティストだよなと思っていて。あの頃のギラギラ感を覚える楽曲でした。
(過去に聴いた初期フラフラのアルバムでそういう曲もしあったらごめんなさい、完全に楽曲の記憶が抜け落ちています)
内なる怒りを表出しつつあくまで楽曲ファーストで詞の文字数は少なめ、そしてリズム隊はダンサブルに踊らせに来てる。
ギターロックかと思いきや要所でアンビエントやシューゲイザーっぽくなる構成もえぐいですね。非常に好き曲です。

そしてこのアルバム、これ1曲目から次曲の繋ぎえぐいすね。UNISON SQUARE GARDENかと思った。レンタルしてきます


・消えない / 赤い公園
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

赤い公園、ボーカル変わってから聴いてなかった…聴きたいの気持ちはあるんだけど…そんな間にあぁ解散しちゃった…津野さん…というアレだったのでいい機会になりました。リクエストありがとうございます。

これは…あの当時の文脈で聴くとなお、という楽曲ですね。
新体制後の再出発に相応しい決意表明の楽曲。そして津野米咲という核を喪ってしまった結果ある種レガシーにもなった曲なのでしょうか。

石野さんのボーカルもイノセントでありつつ、内包する衝動や破壊欲みたいなものが弾けるかどうかスレスレみたいな位置付けでたまらないですね。
ただ聴くとどうしても津野さんを思って悲しくなっちゃうな、という気持ちが上回っちゃいますね…

・鉄の星 / エリス(水樹奈々)
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

水樹奈々のキャラクターソングより。「鉄(くろがね)の星」らしいです。
奈々さん好きの者ですがキャラソンまではあまり追っておらず、調べたら新サクラ大戦のやつとのこと。何かいろいろ炎上してた記憶しかない。
そして作詞:広井王子 作編曲:田中公平でぶったまげました。

4分半と尺としては通常ですが詰め詰めのミュージカル風曲ですね。おもしろい。サクラ大戦分からんので進撃の巨人で例えるんですが
「単身で調査兵団に入団した奈々さんが世界の秘密を知ったり一緒に戦ってたチェリーボーイズを巨人に殺されたりとか色々絶望しつつも何とか再び立ち上がり女団長に任命されたりとかして兵団キングレコードの先頭に立つ」みたいな曲です。まだマーレには行く前。

・鏡面の波 / YURiKA
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

曲名だけ知ってたんですが聴いたことなかったです。めっちゃ再生されてる。2018年以降くらいからのアニソンに疎い弊アカウント(この曲は2017年だけど)。宝石の国のタイアップなんですね。これも面白そうだなとは思いつつ通ってないんだよな…

思ってたんと違った!トリッキー&トリッキー。
このポスト・マスロック感聴いたことあるなと思ったら作曲照井さんですか。そらそうなるわ(sora tob sakanaの曲作ってる方)
いまが何拍子だか分からんくなるリズム、打電のような形で降り注ぐSEが印象的ですね。上モノに加えキックも予想できないタイミングで入ってくるのがちょっとした絶望(褒めてる)ですね、お前もかっていう。

いわゆるアニメとの親和性もあって高く評価されているような感想が多いかと思うんですが、聴いてて「難しい」に振り過ぎられるとちょっと自分の好みとしては引いちゃうといいますか。根底はキャッチーでいて欲しいんだよなというのがこれを書いているいま何回か聴いたうえでの感想。作品とともに何度も味わったらまた味わいが変わってくるのかも。


・I say You say I ♥ you / moumoon
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

久しぶりに名前聞きました、moumoon。
代表曲『Sunshine Girl』は好きです。あれしか知らないけどあれすき。

タイトルでふわりと地元のマイルドヤンキーとデコトラを想起しつつ警戒しながら再生したらめちゃくちゃ品のある素敵楽曲でした。ごめんなさい

ゆずの『虹』みたいだなと思ったストリングス・サビのちょっとアメリカンな感じが印象に残ったんですが、よく聴くとそのストリングスもバンドサウンドとうまく調和してる。ゴージャスでありつつも程よくオケが引いててボーカルを立てているなと。使っている音の割に仰々しくなってないので聴きやすいな~と思いました。良質ポップ。


・Twilight Race / 口ロロ
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

口ロロ(クチロロ)、こちらも存在こそ知っていましたがあまり追ってないアーティストでした。これ聴いて後悔しました。好き曲です。

お洒落なエレピのリフがループしているなかに区分けとしてはスチャダラパーやRIP SLYMEタイプの親しみやすいラップが乗る楽曲。渋谷系にも近いこの「気取ってるけど三枚目ルックスで疾走する感じ」とでも言うんでしょうか。このバランス感覚がHIP-HOPファンじゃなくてもすごい聴きやすいんですよね。他の曲もかいつまんで聴きましたがジャンル幅広いんですね。てかいとうせいこう居たんですね。ディスコグラフィ多くて追えないのでまたいいの教えてください(人頼み)

・500マイルメートル / め組
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

め組。久しぶりに名前を聞きました。
おいしくるメロンパンとかあの辺りと一緒に出てきてフェスキッズの心を奪っていった印象です。

正直に言いますと当時はこのバンドいけ好かないな~としかだったんですが、『悲しみはバスに乗って』によりマカロニえんぴつと和解した今の自分はすんなりと受け入れられました(サウンド感とかボーカルとか似てるよね)。癖のない疾走感あるポップロックで聴きやすい!
ただリンク貼っといてなんですがMVよりは音源のみで聴く方がわたしの内なる余計な感情が呼び起されないで済むなと思いました。
その時の自分の体調とメンタルによって☆5か☆6を行ったり来たりしそう。

・とーと。 / ばってん少女隊
(好き度:☆☆☆☆☆)

ここも通ってないなぁ…
スタダアイドル、王道のとき宣とかじゃなくいぎなり東北産とかのラインですよね。単曲云々というより、「このコンセプトに乗れるかどうか」が評価軸になる感じ。
乾いたロカビリーなギターが心地いい曲だなと思いました、と思ったら曲調変わってまた戻ったりと遊び心溢れる曲ですね。グループを知らなかったのでちょっと入り口としてはハードル高いかなという感想。


・魔法を信じる? / SOLEIL
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

タイトルで大森靖子とヨギーのあれを思い出したのは私だけでいいです。
2017~2019年に活動していたバンドさんとのこと。初見。

テッテーテーでMajiに恋がはじまりそうなモータウンから筒井あやめちゃん似ルックス女子それいゆちゃん(当時14歳!?)がウィスパーでかぁいく渋谷系な詞を歌ってるあざとソングです。ずる過ぎる。結局こういうのに男の子は弱い。
この曲が収録されてるアルバムのクレジットちょい覗いたんですが「いくらなんでもそんなサブカルおじさん狙い打ちしなくても」でした。いたいけなティーン女子を使って遊ぶんじゃない。これはビクターエンタテイメントの陰謀です。こうやって洗脳させた果てにNewJeansおじさんみたいなリスナーを生み出す戦略なのです。騙されてはいけません。
モノラル録音なのも「おぉ…もう…これだからサブカル界隈は…」みたいな気持ちになりました。ステレオ版も聴いたけど初期ビートルズみたいな無茶苦茶なPAN振りで笑っちゃった。ローファイでオタクの心を弄ぶんじゃない。
好き曲ではあります。


今回は以上。
基本的に現在このマガジンでは歌詞考察や楽曲分析というよりはあくまで右脳的な直観の音楽感想スタイルでやっていく方針です。
それでも良い!という方は、あなたのおすすめ曲を教えていただければこの記事シリーズで短めの感想書きます。上の質問箱リンクでもいいですし特に送ってくれた方のお名前出す気もないのでTwitterでもこのnoteコメとかでもいいです。随時募集中ですが記事に反映されるまで1~3か月ほどラグあると思われます。ご了承ください。

それでは、また次の記事で。

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